「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2015年09月09日

Twitterでの「人名 (はぁと)」などのスパム(URLの宣伝)

Twitterで、自分のツイートが勝手にコピペされて、URLを広めるためのスパムに利用されるという例について、またそれらをなるべく見ないようにする方法について、8月24日と、8月27日に書いた。

これらとは異なるパターンのTwitter spamについて、今しがたまた気づいたので少しメモをしておこうと思う。なお、これらは英語圏(というかラテン文字圏)でよく遭遇するものであり、日本語圏ではどうなのかは知らない。

以下にメモをするのは、Twitterのtrendsに入っている人名を拾い、自動的に投稿している(と思われる)スパムである。文面は人名と絵文字と宣伝したいURLと思われるものだけで構成され、特に誰かのツイートをコピペしているわけではないが、当該の人名とは無関係な写真・画像(おそらくネット上の「おもしろ画像集」などから勝手に持ってきたもの)が使われることが多くあるため、「写真が勝手にパクられる」という著作権侵害は起こりうるかもしれない。

TwitterのTrendsをチェックすると、毎日のように見るのは、Trends/トレンド(旧Trending Topics)に入った語句を拾ったスパムである。

例えばArsenalがトレンドに入っているときにArsenalのグッズのAmazonのページのURL(スパマーのアフィリエイト・コード入り)を流すようなものもないわけではないと思うが(以前はあったと思うが、最近は見ない)、よく見るのはもっと雑なものだ。つまり、Trendsしている語句と関係なく、URLを貼って歩くような感じ。

なので、「サッカーの試合のカード名」、「得点したプレイヤーの名前」、「アイドルの新曲のプロモビデオのハッシュタグ」、「ホラー映画をマイルドにするというお題ハッシュタグ」、「お騒がせ発言がニュースになっている政治家の名前」……と、雑多なトピックすべてに、同じ文面のスパム・ツイートがついている、ということになる。

このパターンでよく宣伝されているのが、まず、「笑える話」や「ちょっとエロ系・lads系情報」のサイトのURLだ。Twitterの「カード」で「おもしろ画像」を表示させ、アクセスアップを図るのが目的と思われる。(今、実例が見当たらないので、また見かけたら画像を貼ろう。)(⇒下のほうの「追記」部分参照)

それと似ているが、少し違うパターンのが、ここでキャプチャ入りでメモするものだ。




このスパムのツイート主のアバターは、「きれいなお姉さん」の写真(いかにもスパマー)だったりもするが、きれいな風景とか、何も印象に残らないような写真だったりもする。

これが、例えば「試合で得点を決めたスポーツ選手」の名前にハート・マークを添えてあるのなら、変だけどさほど浮きはしないのだが、「米チャールストンの教会を襲撃して9人を撃ち殺した事件の容疑者が逃走中である」といったニュースのときに、「ディラン・ルーフ (はぁと) URL」とかいうのが流れてくると、スパムとわかっていても無性に腹立たしくなる。だが、そういう「無駄に消費されたカルシウム返せ」といいたくなるようなことは、日常茶飯事だ。

スパマーは文脈は見ないから、「(アイドルグループの)○○くん (はぁと)」、「(フットボーラーの)○○選手 (はぁと)」的なことをしようとして、「(凶悪殺人犯の)○○容疑者 (はぁと)」みたいなことをしてしまうし、してても気にしない(だから改善も期待できない)。(でも「否定的か肯定的か」の非常にcrudeなテキスト解析をして、絵文字を使い分けるくらいのことをしているアカウントもあるっぽい。)I

今日のこの事例は、「ボビー・ストーリーの逮捕」に関してのものである。つまり、シン・フェインのボビー・ストーリーが、ここ1ヶ月ほどえらいことになっている「IRAの内輪もめでの殺人事件」に関連して警察に逮捕されたというニュースだ。深刻な話であるばかりでなく、あのですね……ていう話。日本でいえば、暴力団分裂のニュースの見出しに含まれている組長の名前に「(はぁと)」と添えてスパムに使っているような感じだ。

で、この「ボビー・ストーリー (はぁと)」というとんでもない文面に添えられているURLを見ると:













なお、このスパムの事例で用いられている写真は、ボビー・ストーリーとはまったく関係がない。中国かどこか東洋の小学校でのヒトコマと思われる写真だ(日本の学校には見えない)。

こんなんでも、大量に発生すれば、この子供(の写真)が「ボビー・ストーリー」と関連付けられてしまう*かもしれない*のが、デジタル時代のおそろしいところである。




追記:
「人名 (はぁと)」だけではなく、「人名 (怒った顔)」、「人名 (泣き顔)」のようなスパムもある。ニュースのフィードの文面を解析して、「肯定的」か「否定的」かを判別しているのだろう(arrestedという明らかに「否定的」な語が含まれたニュースなので、そのくらいのことは中の人などいなくても簡単にできる)。







この「アラブの歌謡曲のYouTubeビデオ」のスパム、ほんとうんざりするんですよ……今も通報したけど、途中でやめようと思ったくらい、アカウントの数が多い。この歌手だけでなく、いろんな歌手の曲がこういうふうに宣伝されるし(「ファンが勝手にやってる」のかもしれないけど)、何か「投票」のイベントでもあれば投票を呼びかけながら楽曲のビデオをがんがんツイートしてくるので、ハッシュタグなどの画面が「アラブの歌謡曲」のせいで重くなって辟易とすることがたまにあったり。



















きりがないので最後。



ばかにしてるでしょ。

(そういえば2年くらい前までは、Trending topicsに来るスパムというと、「文面」があったよね。「信じられない! 女の子がこんなことをするなんて!!」とか、「大爆笑! 女子の失敗集!」とかいった、いかにもアダルト系の文面をよく見かけた。それらは放逐されたようで、spam追放に関してはTwitterはがんばってるんだろうなと思います。2009年に使ってた人は「ブリトニー」スパムを覚えていると思いますが、あれも無事、放逐されて、以後は類例は出てないはず。)



2015年10月追記:






※この記事は

2015年09月09日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 21:30 | TrackBack(0) | 雑多に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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