
user_a: 今日は涼しいね。30度行かなかったよ。でも蒸し暑い。
user_b: うちのほうは台風が来ていて暑かったです。MT @user_a: 今日は涼しいね。30度行かなかったよ
こういう「コピペ」なら誰も問題にしないと思うのだが、他人の発言をコピーしてあたかも自分の発言であるかのように勝手に投稿するという、いわゆる「パクツイ」は、控えめに言ってもかなりうっとうしい。「よくできたジョーク」がよくパクられるのだが、「ジョーク」で食ってるコメディアンなどにとっては大問題になりうる。これについては、7月末に「パクツイ届出制度」みたいなのが始まった。パクられたと届け出られたツイートの文面についてTwitter社で確認を取り、パクリ(窃盗)が事実と認められたらパクツイが非表示になるようになった。一歩前進である。
※ハッシュタグの「ネタ」投稿でカブることはよくあるが(例えば英語圏の「ホラー映画をマイルドにする」みたいなハッシュタグでは、一体何人が「12日の木曜日」と書くことだろう)、そういうのは誰も問題にしないと思う。
この2種類に加えて、問題となりうる行為に「スパム」がありうる。「手動RT(非公式RT、MT、QT)」で自分の発言が「引用」され、誰かの「スパム」に使われる、という事態だ。
最近、2度連続で被害にあったので、メモをしておこうと思う。
ここ数ヶ月、私はTwitterを直接使うのをほとんどやめて、昔使っていた「はてブ」(はてなブックマーク)からのフィードに切り替えている。
その際、「はてブ」から飛んだフィードに記載されているURLをコピペして新たにツイートすると、その新しいツイートが「はてブ」の画面にも表示される。(ときどき、というよりかなり頻繁に、動作しないことがあるが。)
例えば下記のツイート:
このキャプチャ画像の上の段のツイートは、私がTwitterの画面に入力したツイートではなく、どこかのTweet thisボタンを利用したツイートでもなく、「はてブ」からのフィードで生成されたツイートである(このようなツイートには、htn.toで始まるURLが含まれている)。htn.to/B2nsgfci という短縮URLはフィードしたときに自動生成されたもので、それをコピーして(実際にコピーするとt.coになるのだが)上の段のツイートにリプライする形でTwitterの画面で投稿したものが下の段のツイートである。
この2つのツイートを「はてブ」の画面で見ると、こうなっている。

上の例は私が私のツイートにリプライをしているのだが、誰か別の人が私のツイートにリプライをした場合でも同じように表示される。
だいたいの仕組みはこういうふうだ。
さて、先日「はてブ」の画面を見てみると、見覚えのないアカウントが私のツイートをコピペして、「チェックして」って言ってURLを貼っているツイートが表示された。それも1件ではない。4件もある。元々私が「はてブからのフィードと連続ツイート」で何件も表示させているのだが、キャプチャ画像の一番下の4件がその「謎のツイート」だ。

このときのトピックは、英国の政治の上層部(ウエストミンスターの議会に議席を持っている人々)の間で横行していた子供に対する性犯罪(性的虐待)で、このトピックについては被害者の団体などがTwitterのような場で情報をやり取りし、場合によっては「拡散」を呼びかけるなどしている。
何しろ、何十年もかかってようやく「表」で語られるようになったおぞましい犯罪だ。支援者がキャンペーン・ビデオを作ったり、支援の文章を書いたりといったことはいつでもありうる。
4件の「謎のツイート」を見たとき、そういう「拡散」のものなのかなあ(でも私は日本語で書いているので、英語圏の「拡散」の輪に入るよう促されることはないはずだが)と思いつつ確認をしてみると……

赤ん坊のビデオである。何か「児童虐待」に関するものかと見てみると、「赤ん坊がローラースケートを履いて楽しく遊んでいる」という、CGで処理された「おもしろ映像」である。しかも、taking fun to another levelとか言ってるが、大しておもしろくもない。というか全然好みではない。
それが4件。
スパマー以外の何者でもない。即座に通報してブロックした。このアカウントはアラビア語、英語、フランス語、日本語と脈絡なく他人のツイートをコピペしては、この「赤ん坊のローラースケート」の映像ばかりを淡々と宣伝している。明らかにbotで、ツイート内容をチェックすると同じものばかり見せられてこっちが気が狂ってしまう。
ちなみに今、当該のアカウントを見てみると、こんなのがある。「草不可避」である。
check https://t.co/OgAFKwduQR 教授「きみはWikipediaのこの項目からコピペしたね」学生「その項目は僕が編集しました」教授「えっ」
— Lilly (@lillysuperfan) August 24, 2015
さて、当方としては、子供に対する性犯罪とその隠蔽という深刻な内容のものにこういうゴミがなすりつけられて非常に不快だったのだが、botのスパマー相手に腹を立ててみてもしょうがない。通報したら忘れるに限る(でも「はてブ」の画面で表示されるから、いつまでも残るんだけどね)。
というわけで忘れかけていたころに、また…… orz


今度は check の一言もないし、短縮URLがTwitterでは展開されないURLだが、LongURLで確認すると:
http://longurl.org/expand?url=https%3A%2F%2Ft.co%2FMmPpP7win3
やはりあの「面白くも何ともないCGビデオ」である。
何なの、これ…… (´・_・`)
しかも今回も、深刻な話にくっつけられている。腹立たしい。
そしてこのアカウントもまた、他人のツイートを脈絡なくコピペで盗み、延々と、同じURLをくっつけて回っているだけである。

Twitterでは、Trendsに入ったワードやハッシュタグを使って、そのトピックと関係のないYouTubeのビデオがツイートされるということは非常によくある。どこの誰ともわからない男子がベッドに座ってバイオリンを演奏するビデオが、サッカーの試合についてのトピックに流れてきたり、政治論争のトピックに流れてきたり、One Directionのファンがきゃあきゃあ言ってるトピックに流れてきたりしているのが日常だ(明らかにスパムなのでビデオを再生したことはない)。
きっと、このように「宣伝」してビデオのview数をアップさせるだけの簡単なお仕事があったりするのだろう。なんて言うか、「情報商材」的な感じでそういう「サービス」が売られているのかもしれない(「きみもYoutubeのスターになりたくないか?」みたいなの)。
※この記事は
2015年08月24日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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