「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年05月21日

怒涛過ぎ去る。

怒涛の3日間、終了。もう、へろへろすぎて、眠ることもできやしない。さすがにフロアは初日だけで、あとはバルコニー。でも空気薄くて。

nincom-tokyo.png

ライヴレポートみたいなのはここでは書かないと思います。興味のある人はETSのツアージャーナルへどうぞ(<わからん人は "ETS NIN" で検索をして行き着いた先からTour Journalを探すこと)。私も別ハンドルでへっぽこイングリッシュで投稿してます。しかしアメリカの人ってやっぱイギリスの人とは違うよね。(<観客同士で仲良くなった。)3日間で、「うちの国はこんなにダメ」という世間話が出た頻度が非常に少なかったし(「日本はすばらしい」って話じゃないよ)、「ダメ」が笑いのネタになるということがなかった。それがないと英語がなかなか出てこないってどういうことよ、自分。(笑)感覚をアジャストしきれないうちに3日間終わったって感じ。

ああ、これだけ書いておこう。Me I'm Notのライヴは最高。まさに電撃。アーロンとジョーディの音の細部、音のレイヤー、バスドラの音圧。あまりにすごくてイントロで完全にブっ飛んだ。名古屋・大阪の人はこの曲を楽しみにしておいていい。ただし音の細部は当日の状況でどこまで伝わるかが変わるかもしれない。自分とスピーカーとの間に背の高い人がいると音が変わる、とか。私は東京のStudio Coastで、スピーカー正面の4〜5列目、周囲は自分と同じくらいの背の高さの人、という環境で聞いたときに、イントロ部分(スタジオ盤よりかなり長い)で、うにゃ〜、これはこれまでのNINにはなかった何かだと思ったのだけれど(でもそんなに何度もライヴを見ているわけではないから、単に個人的な感覚かもしれない)。ていうかイントロ部分ではMe, I'm notだとは認識できなかったのだけれど。(AUSでやってたそうだから、探せばライヴ音源ありそうだったんだけどね、東京で聞きたいと思ってたのであえて探さなかった。)

ああ、あともう1点。東京3日間、全部セットリストが異なっていた。これは欧州ツアーのセットリストから予想していたことではあるが、なんつーか、イントロどん!で「うそでしょー、うはー、その曲までやりますか」、が1日に1回は出てきて、もう毎日死にそうになっていたというのが正直なところ。Dead Soulsはまだしも、Down In Itなんて日本で誰が予想してただろう。しかもほんとに信じられないような演奏で。アーロン・ノースはすばらしいギタリストだし、ジョーディ・ホワイトはすばらしいベーシストだ。何を書いているかわからん。Head Like a Hole...

ああ、あと、初日のトレント様MC、「日本は演奏するのに最もきもちいい場所のひとつだ」(<直訳調)。2000年の初来日が集客が悪く反応も鈍かったことで「ここでは嫌われている」と思っていたが、どうも何かが変わったようだね、って。何かが変わったのは確かだが、何が変わったのかは私はわからない、なぜなら私はファーストから聞いている古いファンであるから。で、初日はトレント様ご生誕の日の翌日ということで、何かの拍子で会場が「ハッピーバースデー」の大合唱になって、トレント様はにやにやして「ありがとう。でもそろそろ自分のキャラに戻りたいのだが」みたいに切り替えておられた。さすが神だ。

どうでもいいが、東京初日3曲目のLast、Brokenに入っている曲で、今年初めてライヴで演奏したってぇんだから、15年前の曲がライヴデビューという、なんか非常にスケールの大きなことになっているわけだ。この分では、Perfect Drugは2012年ごろ、All the Love in the Worldは2020年ごろにライヴデビューになるのだろう。そのあかつきにはぜひ、デイヴ・グロールをドラムにしていただきたい。って、そのとき自分いくつだよ。

ライヴで演奏されていない曲の一覧@ETS:
http://www.echoingthesound.org/phpbbx/viewtopic.php?t=13892

ああ、あと、3日目に「いつもの終わりの2曲」(つまりTHTFとHLAH)の間で、ついにStarfuckersをやったのだが、トレント様は2005年のサマソニでのエンドレス "don't you" のことが頭から離れないらしく、"don't you, don't you" のパートに入るやいなや、マイクを客席に放り込んだ。おちゃめさん。(笑)

あと髭。遠目ではまるで「ファルージャのムジャの親分」。そういうのを狙っておられることはわかる。YZのコンセプトとして。(それもただのマーケティングではなく、ものすごく真剣に危機感を持っている。)

3日目、HLAHの最後では、トレント様レズナー様はギターを客席に放り込む、アーロンくんはギターアンプをどこかに放り込む(さすがに客席には投げてなかったと思うから、セキュリティの人たちのいるピットに落としたんだと思う)。さすがにそれは、と思ったが、あの人はスティーヴィー・レイヴォーンのギターを破壊しかけた人だから。

3日間通って、知り合いの知り合いとかで、いろんな人と話をした。中にはアメリカからはるばるやってきた甲斐あって、トレント様のタンバリンをゲットした女の子もいたし、アメリカからはるばる新婚旅行でNINを見に来たカップルもいた。最近になってNINを知ったという20歳くらいの男の子もいたし(自分にもそういう時代があった。PUNKがそうだ)、ファーストからずっと聞いてるダイハードな人ももちろんいた。というか自分もそうだが。数年で解散したり活動停止したりするバンドもあるけれど、20年続けているバンドもあり、20年続けているバンドのライヴでは、会場でいろんな世代の人たちが隣り合ったりすれ違ったりする。昔、英国ですっかりビール腹に白髪のおやじがレッド・ツェッペリンのTシャツを着て(明らかに「当時の人」)、その辺の若いののライヴで楽しんでいるのを見たりして、「すっげーかっこいいし、いいなー」と思ったりしたのだが、うちらの世代があのおやじの年齢になったとき、そういうふうになってるだろうか、ということもふと考えてみる。そういうふうにしていかないと、「音楽という文化」というものはカネの成る木としてしか扱われない状態(商業主義)を超えられないかもしれない、とも思う。思うだけで考えているわけではない。

何だかんだいって書いてるし。眠れないから。

nine inch nails:
http://nin.com/



セットリストを貼っておこう。ソースはETS。masaakiさん、janeさんと私。

5月18日:
Hyperpower!
The beginning of the end
Last
Survivalism
March of the pigs
Piggy
Capital G
Burn
Gave up
Help me I am in hell
Me, I'm not
Eraser
La mer
Into the void
The good soldier
Wish
No, you don't
Only
Suck
Hurt
The hand that feeds
Head like a hole

5月19日:
Somewhat damaged
You know what you are?
Sin
March of the pigs
Something I can never have
The beginning of the end
Survivalism
Ruiner
Burn
Gave up
Help me I am in hell
Me, I'm not
Reptile
The frail
The good soldier
Wish
Only
Capital G
Suck
Dead souls
The hand that feeds
Head like a hole

5月20日:
Hyperpower!
The beginning of the end
Survivalism
Terrible lie
Heresy
March of the pigs
The Frail / The Wretched
Closer
Capital G
Burn
Help me I am in hell
Me, I'm not
Even deeper
Wish
The good soldier
The big come down
Mr Self Destruct
Down in it
The day the world went away
Hurt
The hand that feeds
Starfuckers, inc.
Head like a hole

あたしゃHeresyを生で聞く/見ることができるなんて考えたこともありませんでした。Burnが3日間聞けてよかったが(この曲の歌詞は、Year ZeroのThe Great Destroyerに確実につながっている)、できればSinは毎日やっていただきたかった。しかし今日(最終日)のセット、何回見てもすごいな。あーそうか、最終日、Gave Upがなかったんだ。何かないと思っていたのだが、セットがあまりに充実していたので、改めて見てやっと気づいた。そうか。(ちなみに2005年のときはGave Upで完全に泣いた。ライヴですばらしすぎ。)



タグ:NIN

※この記事は

2007年05月21日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 04:20 | Comment(10) | TrackBack(0) | 雑多に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントありがとうございます。
最終日のセットリスト、強烈ヤバいですね。Starfuckers, inc.もですけど、Heresyうらやまし過ぎです。
初来日時の反応が鈍かったのは椅子並べたホール公演だったからじゃないでしょうかね。当時、隣の外国人が、暴れそうになってるのをセキュリティの人に止められてたのをよく覚えてます。僕はと言えばあまりに壮絶なパフォーマンスに金縛りにかかったようになってましたが。
Perfect Drugは2012年ごろかぁ、もうちょっとだな(笑)。
Posted by 石黒 at 2007年05月21日 10:10
>石黒さん
トラバ&コメント、ありがとうございました。18日も19日もよかったのですが、特に最終日のセットリストは見てるだけでにやにやしちゃいますね。19日は客電気落とさずに始まったので完全に意表をつかれました。今回のツアーでは Hyperpower! がオープナーだとばっかり思っていたので。

Heresyはイントロ0.5秒で泣きました。2007年のツアーでやっているということは知っていたんですが、東京では3日目でやっと、だったので。If there is a hell, I'll see you there! と Your God is Dead! が絶叫できるとは。

3月のストックホルムでのHeresy(音最高ですが、映像がちょっと酔います):
http://youtube.com/watch?v=fK0SUhWODpY

3月のロンドンでのHeresy(バスドラが完全につぶれてますが、聞けなくはない):
http://youtube.com/watch?v=2vr2ZjjuIQw

石黒さんはLastはごらんになってないですよね。3月のベルリンでの映像:
http://www.youtube.com/watch?v=RbQI7qZqnhQ

初来日のときは、私は東京(というか千葉)のベイHKホール(スタンディング)に行ったのですが、仕事の上がりが遅くて開演に間に合わないという事態で、ドアのところで既にSinのイントロで、それからダッシュしたんですが、けっこう余裕で5〜10列目くらいに行けたくらいの客の入りでした。。。ベイHKホールではハコが大きすぎたのかもしれないというのが当時の感想です。渋谷のクアトロでは小さすぎるけれど、新宿のリキッドルーム(当時)ならいい感じになっていただろうに。パシフィコ横浜でのパフォーマンス@大荒れは、ファンのフォーラムを見ると、一種のレジェンドになってる感じです。
Posted by nofrills at 2007年05月21日 22:47
NKホールはスタンディングだったんですね。僕が行った大阪城ホールは全席指定で、当日券が余裕で出てました。キレてんのかキマってんのか分からないけどとにかくヤバい感じだったトレント氏が、「Piggy」で身体にマイク叩きつけながら絞り出すように歌ってた姿や、まさに豚を見るような目つきで客席にマイクを放り投げる姿、ステージ上をメンバー突き飛ばしながらフラフラと徘徊してた姿、最後にはキーボードをコテンパンにぶちこわしていた姿が今でも目に焼き付いています。それだけにサマソニで「おおきに」と言った時の衝撃ったら(笑)。

……見落としてましたが、最終日、Mr Self Destruct演ってるじゃないですか。うぎゃぁっ。
Posted by 石黒 at 2007年05月22日 10:26
> サマソニで「おおきに」と言った時の衝撃ったら(笑)。

あはは。誰かに「Thank youは『おおきに』だ」と教えられたんでしょうね。(笑) サマソニ東京ではStarfuckersでの観客のエンドレス "don't you" の後の苦笑いで、2000年の初来日を知ってる人たちはたぶん全員しびれまくっていたと思います。

> ……見落としてましたが、最終日、Mr Self Destruct演ってるじゃないですか。うぎゃぁっ。

雄弁な「……」をありがとうございます。当日現場でもMSDのイントロで「……!」でした。あとはもう、正気でいられるわけがない。

MSDと、With Teeth以降の前向きな曲(トレント様がOi! Oi!で客を煽り、ジョーディーが拍手を促すような)が同じセットで演奏されていることは、終演後に思うに、本当に感慨深い。NINと同時期に頻繁に聞いていたバンドの人たちの幾人かは既にこの世にいないということを思うとなおさらです。

今DVDとか見たら勢いで東海道新幹線に飛び乗りそうなのでDVDは封印してありますが、youtubeで検索して自分用に「余韻セット」を作ったのをアップしてあるので、よろしければご活用ください。
http://nofrills.seesaa.net/article/42481730.html

(いろいろやって結局Year ZeroのCDを聞くのが一番効果的にチルアウトできることがわかりましたが。)
Posted by nofrills at 2007年05月22日 16:56
22日名古屋セットリストきたー@ETS。

Hyperpower!
The Beginning of the End
Survivalism
March of the Pigs
Piggy
Heresy
Closer
The Becoming
Burn
Gave Up
Help Me I Am In Hell
Me, I'm Not
Eraser
La Mer
The Good Soldier
Wish
No, You Don't
Only
Down In It
Hurt
The Hand That Feeds
Head Like a Hole

Heresy → Closer → The Becoming → Burn → Gave Up ですと〜〜〜〜?! あたしのdream setlistだがね! (正確にはHeresyの前がSin。)東京3日間行っといてアレだであんま言わんけど、名古屋組うらやましすぎだわ、ほんと。

ほんで、名古屋でThe Becomingやったもんで、NINの2007 Japan tourの演奏曲合計数が40から41になった。

mixiとか見とると、盛り上がりも絶好調だったみたいで、あーやっぱり無理してでも行けばよかったとしか言えん。このまま放置しとくと新幹線に飛び乗りかねないけども、あいにくあたしゃ風邪ひいてまっとるで、かんわー。

# ショックのあまりネイティヴ・タングが。

# あれ〜、Capital Gがない。
Posted by nofrills at 2007年05月23日 03:53
ひぇ〜もうやめてくれぇ(笑)。
1時間半しか演らないからこんなことになるんじゃないか畜生っ。
地元大阪で演ってると思うと、仕事放棄して南港向かってしまいそうです(笑)。
Posted by 石黒 at 2007年05月23日 11:29
風邪で寝込めばすべて諦めが。>石黒さん

# 自分がそうだからってひどい。>自分
でも熱出して寝込んでいるのに、うちの前で道路工事がいきなり始まって朝の8時から不快な轟音なので(何の工事だよこれ、聞いてねぇし)、めちゃくちゃ機嫌が悪いので許してください。

大阪はステージセット有りですね。。。
http://www.youtube.com/watch?v=ypA51msxpBQ

ああやばい、げほげほ咳き込みながら大阪まで行きかねない自分がここに。
Posted by nofrills at 2007年05月24日 09:17
また石黒さんが泡を吹きそうですが、私も泡を吹いたのでおすそわけ。mixiから、大阪1日目のセットリスト(mixiにカキコしてくださった方に感謝):

5/23 Osaka.

Hyperpower!
The Beginning of the End
Last
Survivalism
March of the Pigs
Something I Can Never Have
Capital G
Burn
Gave up
Help Me I Am In Hell
Me, I'm Not
Eraser
La Mer
Into the Void
The Good Soldier
Wish
No, You Don't
Mr. Self Destruct
Only
Get Down Make Love
Dead Souls
Hurt
The Hand That Feeds
Head Like A Hole

風邪で咳き込んでいるんだか、衝撃で咳き込んでいるんだかわからないけれど、とにかく、現在の私、自室で酸欠起こしそう。Get Down Make Loveって。。。この勢いでPhysicalが出てきかねない。個人的にはここまでカヴァー曲やるんならMemorabiliaも。。。
Posted by nofrills at 2007年05月24日 11:01
Get Down Make Love出たかぁっ。信じられん(笑)。
枕を涙で濡らしそうなので、Somewhat damagedとYou know what you are?の優越感に……と思ったら今日は両方とも演ったうえにThe day the world went awayにPiggy……なんかまじで今年中に再来日しろや、という気分です(笑)。

風邪、大丈夫ですか。
Posted by 石黒 at 2007年05月25日 00:36
>石黒さん
お気遣いありがとうございます。この陽気で気管支炎。(笑)フロアの呼吸困難だけ単独で自室で再現しているという、わけわからん状態。いつもの感じからすれば、あと1日で治るはずです。

24日大阪セットリスト(ETSから):
Somewhat damaged
You know what you are?
Terrible lie
Sin
March of the pigs
Piggy
The beginning of the end
Survivalism
Ruiner
Burn
Help me I am in hell
Me,I'm not
Reptile
The frail
The good soldier
Wish
Only
Capital G
Suck
Down in it
The day the world went away
Hurt
The hand that feeds
Head like a hole
Posted by nofrills at 2007年05月26日 11:46

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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