kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2015年06月14日

「洪水の中の動物たち」についてまで、ニセ写真が拡散されるのは、なぜなのだろう。

先日、日本語での呼称が「グルジア」から「ジョージア」に変更された、本来なら「サカルトヴェロ」と呼んでしかるべき国(以下「ジョージア」)の首都トビリシで、13日夜、ものすごい雨が降ってひどい洪水となった。11人も亡くなったそうだ。

14日の写真では水はかなり引いている様子だが、市の動物園と動物保護センター(シェルター)のほぼ全体が水にのまれ、ライオン、トラ、オオカミ、クマ、カバ、ワニ、アザラシなど多くの動物が動物園の区画の外に出て、市街地を自由に歩き回るという状態になっていた。朝になり、雨も上がったところで、鎮静剤を使った捕獲作戦や、どうしても暴れてしまうものは射殺する作戦が進められている。

これが「まるでジュマンジ」的にTwitterで話題になり、英語圏の外でのこういった「話題」にありがちなように、主に写真が回覧されている。(数少ない英語話者経由でやり取りされる文字情報もあるが。)

道路を泳ぐワニ!ジョージア(グルジア)の首都トビリシ、大洪水で動物園から猛獣が街に出て大変な状態に。
http://matome.naver.jp/odai/2143427784565834401


水が引いてきた大通りで、多くの車が行き交うなか、水の深いところがあって、ワニが水の中を泳いでいる。




個人的にぐっときたのは、街中を、軽自動車より大きなカバちゃんを大勢の男の人たちが囲むようにして「はいはい、あっちあっち」と誘導している写真。




それと、街中に出たカバちゃんが、街路樹の葉をむしゃむしゃ食べてる写真。




頭にトランキライザー入りの矢を打ち込まれて、真後ろに飼育員らしき人が構えているというのに、妙にのんびりとした風情でいるが、この巨体だから、走り出したりしたら大変だ。カバは見かけ以上に脚が早いというし。




こんなふうな「街中に猛獣」の写真がネット上で回覧されているのだが、その中に妙な感じがするものがあった。これである。「動物園から逃げた動物たち」という文脈からも浮いている。

ニセ


水の中を、1匹の犬が、子犬を口にくわえて進んでいる。その後ろの方には人々が立っている。

この写真を、私はどこかで見た記憶がある。ただ詳しくは思い出せない。フィリピンの台風のあとか、パキスタンの洪水か、バングラデシュの浸水か、あるいは……?

そこでいつものように、画像のURLを使ってGoogleの画像検索をしてみると……



スペイン語(たぶん)のミームである、ということはわかる。でも私、スペイン語圏のミームなんて見ないんだよなあ……。

ともあれ、この文言で検索すると:
http://knowyourmeme.com/memes/ahorita-no-joven
“Ahorita No, Joven” (translated as Not now, young man or Not now, boy) is an image macro series that features dogs in comical poses, gesturing, or performing human activities, just as with another canine macro, Lucho.

... “Ahorita no, joven,” is a common expression in Spanish, often used by elders to dismiss younger people. It has has been applied to other image macros before being linked explicitly to images of dogs.

The origin of the meme is considered to be a Japanese video posted on YouTube on April 24th, 2014 by the user “yu k”. In the video, a man goes to a cigar shop and is initially attended to by a shiba inu dog called Shiba-Chan, who opens the shop window as soon as the man arrives. On August 11th, 2014 YouTube user kanadajin3 posted a video about the same dog in English.


なんと、日本の「柴犬の笑えるビデオ」が発端となったミームだ。犬に、スペイン語圏でおじいさんが若者に言う「あとにしてくれ」、「今は手が離せない」という意味のフレーズをつけて、おもしろおかしくするのだそうだ。

これが2014年以降、ネットで流行し、この「子犬を口にくわえて運ぶ犬」の写真もミーム化されている、ということだ。

検索したら、「ミームのまとめ」のページが出てきた。
http://tenermascotas.com/tag/perro-ahorita-no-joven/

このページが2015年4月にアップされているので、少なくとも2015年4月には存在していたことが確認できる。

それを、2015年6月のトビリシの洪水の写真だと偽って、Twitterに流した人物がいるわけだ。私が見かけたアカウント(上のキャプチャ画像)が最初なのかどうかはわからない(このアカウントも、誰かがツイートしているのを鵜呑みにしたのかもしれない。。。ま、ほかのツイートを見るに、その可能性よりこのアカウントが「ネタとしてやり始めた」可能性が高そうだけど)。

何が目的でこういうことをするのか、私にはわからない。

わからないけれど、過去において「災害時に人々の関心が集まっているときに、紛らわしい写真に不正確なキャプションをつけてツイートして、どこまで広まるかを見て『社会実験』を気取る」という事例は何度か遭遇しているので(ハリケーン・サンディのときに「水没したマクドナルド」として、アート作品の映像を投稿した人がいたり)、そういうことかもしれないなあと思う。

特に「マスコミがいかにものごとを確認せずにツイートを転載して記事として仕立て上げるか」を笑いものにするために、そういうことをする人々がいるわけで(さすがに、もう下火になってきていると思うが、5年前くらいにかなり流行った)。

というわけで、一見「これはすごい」と思うような写真を見ても、鵜呑みにするのはやめましょう。「誰もが発言できる開かれたインターネット」ってのは、そういう場になってしまった。それが現実なので。

しかしこの写真、「ミーム」になってないオリジナルがなかなか見つからなくて…… (-_-;) もう面倒なのでここらへんで調べるの打ち切るけれど。どうでもいい話だし。



私がよく見に行くアイルランドのThe Journalでもこの通り。コメント済み。





もう一押ししたら、オリジナルが見つかった。2014年9月のカシミール(インド側)の洪水のときに、アルジャジーラのフォトグラファーが撮影した写真だ。私が見たのはこのオリジナルの写真。間違いない。







※Google画像検索で、ずいぶん進んだところにTwitterのスペイン語圏のユーザーさんのページがあり、見てみるとそのユーザーさんは4月に何回かツイートしたのが最新で、その何回かのツイートの中に当該の写真がRTされているのがあった。だからさくっと発見できた(こういうとき、毎日Twitterを使っているようなアカウントのページにリンクされても、見つけられない)。

fake140615-3.jpg




※この記事は

2015年06月14日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 23:00 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼















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