開始時間はCESTで21時。CESTはGMTとは2時間の時差なので、日本時間とは7時間の時差。つまり日本では24日午前4時からということになる。終了予定は00:35 CEST(日本では朝7時35分か)。気になる人はTwitterを見てるのが一番確実。
昨年、オーストリア代表、「ひげ美女」のコンチータ・ヴルストが優勝したので、今年の開催地はオーストリアのウィーンである(ユーロヴィジョンは、毎年、前年の優勝国が開催地となる)。既に10日ほど前から、ウィーンの街中がEurovision仕様になっているという「小ネタ」系ニュースがあったが、公式サイトに数時間前に「コンチータが案内するウィーン」のビデオのリンクがアップされた。製作は観光局のようで、ドイツ語だ。コンチータは相変わらずお美しく、白いジャケットを、袖を通さずに肩にかけたたたずまいが実にスタイリッシュである。
https://www.youtube.com/watch?v=9Rf67eqgQfk
(ウィーンはまだバーで喫煙できるんですね。)
今年のテーマは「橋をかける Building Bridges」。昨年、優勝のスピーチでコンチータが "This night is dedicated to everyone who believes in a future of peace and freedom. You know who you are. We are unity, and we are unstoppable." と述べたところから、今年の「歌合戦」が始まる。
おりしも、22日(金)、アイルランド共和国で同性結婚の可否についてのレファレンダム(国民投票)が実施されていて(正確には同性結婚を可能にする憲法改正についての賛否を問う投票なのだが)、私が見る画面のレインボー率がとても高い。世界中にディアスポラがいるアイルランドの、いわば「開かれたナショナリズム」が、可視化されているのだが、国外に働きに出ているアイルランド人(リーマンショック後のバブル崩壊で新たに国外移住した若者もとても多い)が投票のために戻ってきている。
しかしアイルランドはグランド・ファイナルの前に脱落してしまった。(´・_・`) 久しぶりに再会した家族や友人たちと一緒にユーロヴィジョンで自分たちの代表を見てワイワイできてればおもしろかっただろうに。(アイルランドはかつてユーロヴィジョンの強豪国であった。)
今年のアイルランド代表は、
……じゃなくて、ユーロヴィジョン史上最年少、17歳のモリー・スターリングが出場した。
正直、悪くないですよ。というか、しっかりした歌唱といい声で(しかも独学だとか。才能ありますね)、映画のエンディングに流れそうな静かでドラマチックな曲調。歌詞などは下記から。
http://www.eurovision.tv/page/history/year/participant-profile/?song=32733
ただ、こういう「普通にいい曲」はEurovisionは…… (・_・)
‘We’re GUTTED & shocked’: Irish official on @SterlingMolly missing #Eurovision2015 final
http://t.co/BcoNXH7NUf pic.twitter.com/8ijEpskQpQ
— EVOKE.ie (@EvokeToday) May 22, 2015
おお、あいるらんど。もう脱落してしまったのか。 / “Eurovision: Ireland and Portugal out - BBC News” http://t.co/ENkqV3oFvk
— nofrills (@nofrills) May 22, 2015
でも去年なんか、ベッタベタにcheesyな、いかにもEurovisionな感じで行って、まったくダメだったんですよねー。イングランド、じゃねぇや、英国が意地悪だったし。 (・_・)
アイルランドよ、来年は(来年も)われらがロボティック双子で。
で、今年のEurovision,グランド・ファイナルに残っているのは下記:
(私はもう既にユーロヴィジョンに染まっているので、「国際情勢」の色眼鏡でしか見られないんですが)
アルバニアとか、ジョージア(グルジア)とか、セルビアとか、なかなかですね。
でも、ウクライナは昨年秋に不参加を表明していたし(財政難を理由にしていたけれど、それだけじゃないでしょう)、今月に入って突然BBC Newsのトップページを賑わすようになった香ばしい情勢が続いているらしいマケドニア(と書くとギリシャから物言いがつくかもしれない。FYRマケドニアのこと)はオーストリア在住マケドニア人歌手の哀愁系ポップスがエントリーしていたけれど、脱落しちゃったんですね。
財政難というかもういろいろ突き抜けているギリシャはグランド・ファイナルまで残ってる。曲は、すいません、私は40秒が限界だったけど、歌ってるのは若い女性歌手でキプロス出身。ああ、なんかそのへんも、「ザ・欧州情勢」でいいですね。
(ギリシャは去年のバンド編成の出場者の音楽性がとても高かったのだけど、今年は……)
UKはこちら。昨年の代表よりは全然おもしろいと思います。チャールストンを現代流にアレンジした曲で、ゲイ・ディスコで「盛り上がる曲」になっていそうな。
http://www.eurovision.tv/page/history/year/participant-profile/?song=32583
というわけで、グランド・ファイナルにアイルランド代表はいないけど、きっとTwitterで私が管理しているNIのリストが「ユーロヴィジョンの話しかしてない状態になる」のは例年通りだと思うので、時間がきたら見てみてください。
https://twitter.com/nofrills/lists/ni
The greatest show on earth will reach its climax tomorrow. Watch the #Eurovision Grand Final from 21:00 CET!
https://t.co/bQVoXKYE92
— Eurovision (@Eurovision) May 22, 2015
というところで昨年の優勝者、コンチータさん。
この曲(Rise Like a Phoenix)があまりに「ボンド映画の主題歌」っぽいんですが、ここでアイルランドから、スペシャル・エージェントの話題も。
アイルランドの首都ダブリンに、特別工作員、オリヴィア・ボンドが現れた件(ただし、羊) - NAVER まとめ http://t.co/WkhOhM4GkK
— nofrills (@nofrills) May 21, 2015
※この記事は
2015年05月23日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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