「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

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2015年03月03日

「ギリシャの財務大臣」ネタでのドイツの自虐ギャグ〜こういうの、ジャーマン・メタルっていうんですか

2015年、話題を独り占めしている男がいる。ではない。「ギリシャの財務大臣」ことヤニス・ファロファキス氏だ。この1月25日の総選挙で300議席中149議席を獲得し、勝利した「急進左派連合(シリザ)」の政権で財務大臣に任命されたが、本職は経済学者である。が、彼が目立っているのはむしろそのいでたちゆえだ(このなりでなくても、「ギリシャのこの政権の財務大臣」は注目されたと思うが)。2月上旬にロンドンを訪れたときの報道写真がこれである。



ジーンズを履き、シャツのすそを外に出して(しかもこのシャツの色!)、革ジャン。眼光鋭く、スキンヘッドに近い頭。こんな財務大臣、デレク・ジャーマンの映画に出てきてほしい。

このルックスで、ゴリゴリした発言をしてギリギリの交渉をしているのだから、そりゃもう見てる側はおもしろいだろう。私も、他に何もなければ、ポップコーン持ってきてユーロ圏を見てたかもしれない。

で、思わぬ「強敵」の出現に頭を抱えている(らしい)のがドイツである。そのドイツから爆笑ビデオが回ってきたので、エヴリバディ、トゥゲザーしようぜ、というのが本エントリだ。

ビデオは公共放送のZDFでやっているNeo Magazin Royaleという深夜番組で制作されたパロディ・ビデオ。下記にエンベッドするが、"Always right on time" などの「ステレオタイプ」から、おそろしげな食べ物をはさんで、「世界で最もメロディックで覚えやすい言語、そして世界に知られたユーモアのセンス」などの真顔ジョークまで、冒頭の30秒だけで既に抱腹絶倒なので、お茶飲んでる人は、この先はお茶を飲み終えてからどうぞ。1:12あたりが特にやばい。ドイツ人、これやるからすごいよね。一応ボカシ入ってるけど「あれ」もがっつり画面内に……。


※デフォルトでドイツ語字幕がかぶって表示されていたら、プレイヤー内の左から2つ目のアイコン(字幕のアイコン)をクリックしてoffにすることができます。

私はメタルには非常に疎いのでわからないのだが、「ジャーマン・メタル」っていうんですか、静かに静かに進めてきて、中盤でどかーんと来てギターがぎゅいんぎゅいん言ってる感じの。Walking debt! (Walking deadじゃなくて)

ともあれ、このパロディ・ヴィデオで彼はGreek Minister of Awesomeと恐れられ、Please leave us aloneと懇願されている。

そんな「ギリシャの財務大臣」は1961年生まれで、エセクス大、バーミンガム大を母校としており……ってこの人の経歴すごいんだよね。いや、あのValve関係の話とかじゃなくて、当ブログ的に。
http://en.wikipedia.org/wiki/Yanis_Varoufakis
He also became active in support of the Troops Out Movement which campaigns for a British withdrawal from Northern Ireland. He says, Ireland was "very close to our hearts", as he was growing up, with his family singing Irish rebel songs and following the conflict in Northern Ireland. He says he and those he grew up with considered Belfast their "second home".


こりゃー、シン・フェインと仲がいいはずだ。

(・_・)


※ところでブズーキを演奏するってのは本当なんですかね。



via http://www.thejournal.ie/greek-finance-minister-parody-1968543-Mar2015/






アップデート。当該のビデオの最後のセクションについて。


※この記事は

2015年03月03日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 18:00 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼