「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2015年02月28日

今週のびっくりどっきりコメディランド(とおそろしあのメモ)

コメディランド……誰かの「ハッタリ」から始まった和平プロセスが、30年に及んだ武力紛争を終結させたその地では、ことあるごとに苛烈なエクストリーム交渉が展開される。そんなコメディランドで、自治政府の省庁再編(11の省を9つに削減する)が行なわれている。再編後の省庁の名前がほっとくとジュゲム化してしまう……というのが話題になっていた。

のだが。







あのですね、クロスマグレンでブービートラップでボムが仕掛けられてて人が怪我をしているという深刻なニュースと、あとこのキャプチャには入ってないんですがトップニュースとして北アイルランド出身の医療関係者がDRCでの活動中の大変な体験を告白するとかいった話題や、あと下のほうで見出しだけになってますが、相変わらずディシデント・リパブリカンが活動をしているとかいうニュースの中で、「うっかりコメディゴールド状態に」なんて話をでかでかと取り上げてですね……ああ、そうか、これは「和平プロセスは順調です」のアピールだ。過激派に対する。「おまえら、いろいろやって揺さぶろうとしてるけど、全然効果ないから。和気藹々と楽しくコメディやってるから」っていうアピールだ。

ですよねー。 (・_・)

ちなみにこの日のこの扱いのニュースとしては、ピーター・ロビンソンが初めて西ベルファストのリパブリカン地域でのイベントに参加したというニュースが妥当なところだったと思います。かつての基準なら。ええ。(こういう「あっち側とこっち側の移動」で大きな仕事をしたのは、昨年のロードメイヤーだったシン・フェインのMáirtín Ó Muilleoirさんだと思います。この人は本当にすばらしい「パフォーマンス」を見せた。政治的な理念や立場が違っても誰からも尊敬されるタイプ)






※「おそろしあのニュース」は下記。










参考:
2006年10月08日 訃報:アンナ・ポリトコフスカヤ
http://nofrills.seesaa.net/article/25068953.html

2006年10月15日 アンナ・ポリトコフスカヤの最後の記事
http://nofrills.seesaa.net/article/25496274.html

リトビネンコ(リトヴィネンコ):
http://nofrills.seesaa.net/tag/articles/%83%8A%83g%83r%83l%83%93%83R



コメディゴールド、アンコール。これまで胸の中にそっとしまっておいた(スルーしたとも言う)ものを、昨日、人ときゃっきゃうふふのおしゃべりをしているときに持ち出してきたら、やはり可笑しいらしいので(私はもう感覚がないので自分の判断が信じられない)。

Gerry Adams trampolines naked with his dog
14 February 2015
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/republic-of-ireland/gerry-adams-trampolines-naked-with-his-dog-30992297.html

これ、記事だけでもそうとうのカオスなんですが、元のツイートがもっとカオスなので。もう慣れたけど。




って、今日これ……やばい……






本稿、ここまで明らかに「コメディランド」の話で、「コメディランド」について「20年前とは変わった」と話をする流れでロシアに言及しているだけにもかかわらず、本エントリのTwitterフィードに絡んで、なんとしても私にロシアについて発言させようとする人がいるようで、正直とても怖いです。あの、ほんとにロシアにはまったく興味ないんですが。言葉もできないし、エリツィンがとか言われてもああそういう大統領がいて酔っ払ってましたね、程度のことしか知りません。しつこいけど、「興味ない」に尽きます。単に、知っておいて損はないという一般知識を増やしたいという範囲での興味はあるけれど(それは、例えば国際宇宙ステーションへの興味と同等のものです)、何かを知りたいとか調べたいとも思ってないです。




現在、ロンドンでアレクサンドル・リトヴィネンコ殺害事件のパブリック・インクワイアリが行なわれていて、それについてはブログに書ければ書いたほうがよいのでしょうが(何より、私自身の覚書として)、それもしないことにしています。BBCで検索すれば記事出てきます(ただし今のBBC検索はタコすぎてまったく使えないので、Googleなどで適宜検索技を駆使してみたほうがよいです)。

リトビネンコの件も、ロシアだから興味があったわけでは全然ないです。ロンドンで起きたから興味があったんです。あれが仮に「ロシア人が殺された」事案じゃなくても同じくらい追ってたと思いますよ。

てか、このエントリみたいなガチガチに北アイルランドの話のエントリをフィードするツイートに絡んで、ロシアの話をさせようとするとかいうのは、いったいどういうことなのでしょうか。当方、「ほっぽうりょうど」については自分で何かを述べたことすらないのですが(引用、RTのみ)。むろん、リアル世界でもそれについて何か述べたことはありません。

※この記事は

2015年02月28日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼