「日本政府は2億ドルを出せ。さもなくば…」と、「イスラム国」を自称する集団がナイフを突きつけてきた。
http://matome.naver.jp/odai/2142173583924475101
また、英語圏では、昨年8月(まだ今のように、報道が抑制的でなかったころ)に「アレッポのあたりで日本人が拘束された」というビデオがISISのプロパガンダのチャンネルにアップされたことが話題になった結果、「拘束された日本人はどのような人なのか」ということが英語でたくさん書かれて、湯川さんに関しては「ちょっと変わった人だ」という話がかなり広範囲に知られているのだが、後藤健二さんについては(少なくとも英語圏では)拘束されていることが今はじめて知らされたという段階で、彼がジャーナリストであることも説明しなければならない状態だった(湯川さんと同じような人だと思い込まれているらしいケースもあった)。下記はシリアの「民主化」の側で発言を続けてきたシリア人のアカウントに意見した私の投稿。
@edwardedark There are two of them. One may be an "idiot", but the other is a journalist like James Foley. https://t.co/xKIF2FtEDG
— nofrills (@nofrills) January 20, 2015
というわけで、後藤さんについては、英語版ウィキペディアに記事がなかったので記事を書いてきた。
https://en.wikipedia.org/wiki/Kenji_Goto
ウィキペディアで新規に記事を立てたのは10年以上ぶりで(しかも英語版では初めてだった)、やり方がわからず右往左往して時間がかかったが、新規記事投稿は今はウィザードの画面からやるようになっているらしい。(大昔、ウィキペディアというものが最初に登場したころに、欧州の政治家について、仕事で作成した基本的バイオグラフィーのうち使わなかったものを寄付したことがある。「○○年、○○市生まれ。○○大学卒業後、弁護士として活動していたが、○○年に○○党から○○議会選挙に立候補し当選。以降党要職を歴任し……」といった3行程度の簡単な略歴で、仕事で作成したものの最終的に納品前に削ってしまい、原稿料も発生せず……という中途半端な存在になっていたテクストを、投稿フォームから単に掲示板に投稿するように貼り付けていくつかマークアップを加えただけだった。今ではその記事は大きく成長している。)
記事の原型は他の日本人ジャーナリストで英語版のページがある人のものを使い、記述そのものは後藤健二さんの日本語版ウィキペディアと、ご自身の会社のサイトにあるプロフィールに基づいて英語で書いた。(厳密な「翻訳」ではない。)
記事の形式を整えたり、リンクを張ったりする作業(最大限までリンクしておいたが、proofreadでかなり削られてしまった。それはそれでよい)でかなりの時間がかかり、最後はぐったりしてしまった。
以上、ブログにも書いておかないと、と思ったので一言だけ。
なお、ウィキペディアに記事立てしたのは、下記のツイートへの反響がとても大きかったからである。私のような個人のアカウントが何か書いていてもほとんど意味はない(ただ流れていくだけ)なので、ウィキペディアに書こうと思った。
Kenji Goto is a determined journalist. Went to Syria many times. Here's his lecture @ Unicef Japan, March 2014 http://t.co/Ou4Cj0mKPg #Japan
— nofrills (@nofrills) January 20, 2015
湯川さん、後藤さんのご無事でのご帰国を切に、切に願っている。
※この記事は
2015年01月22日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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