http://nofrills.seesaa.net/article/36970526.html
この↑信じがたいニュースのときに、次のような信じがたい写真があちこちのメディアに掲載されていたことはご記憶だろう。
そう、このときはペイズリーと仇敵Aの間には、机の角というものがあり、2人の距離は握りこぶし10個分(推定)空いていた。
しかるに、パワーシェアリングで自治政府が正式に再起動された今日、メディアに出た写真においては、ペイズリーと仇敵Mの間には握りこぶしどころかケシゴムを置く余地すらないのであった。
BBCのLiveも終わったし、さあ、ベルテレさん見よう、ってサイトを開いたらこれだ、しばらくぽかーーーん。World watches as power-sharing returnsという記事見出しとこの写真とはバッチグー(笑)な組み合わせだが、I can't believe my eyes! フォトショ?(笑)とか思いつつガーディアンも開いてみたら同じ写真が掲載されている。
http://politics.guardian.co.uk/northernirelandassembly/story/0,,2074769,00.html
で、ガーディアンでは写真の横に "What's happening today?" という小見出しがあるのだが、それが「今日は何があるのか?」というありきたりの疑問文に見えなくて、「おいおい、今日は一体何がどうなっているんだ」に見えて困る。
何かくらくらするよ、もう。以下、各メディアのサイトのトップページの様子。
テレグラフの写真がすごいですね。ペイズリーのバカ笑いっぷりとヘイン、アハーンの和やかさが特に。
で、NIがそうなっている一方で、各サイトの速報テロップニュースでは「反乱勢力がパイプラインを爆破(ナイジェリア)」(BBC)とか、「イラク南部で自爆、16人死亡」(ガーディアン)とかなんですよ。特に「イラク南部」は英国のことであり、さっきBBC Liveで見ていたセレモニーで「a true friend of peace」という賞賛の言葉をもらっていた人物に対し、またムカムカしてくるわけです。
今日のストーモントは、11月にマイケル・ストーンが乱入したときの反省もあってけっこう警備を固めていたそうですが、その警備でも「イラク戦争に抗議」の平和的行動をとった人たちがいるそうです。ブレアが到着する前に警察によってどかされたそうですが。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/6634373.stm
Demonstrators protesting against the war in Iraq were forcibly removed by police after they attempted to block the arrival of Mr Blair's motorcade.
The protesters, who had been standing in front of Parliament Buildings, ran down the hill to the Carson Statue and lay down on the road.
ブレアの顔を見ると、何が「平和」だバカヤローという気分になってしまうので、もう今日はブレアの顔を見ないで、historic dayについてもう少しだらだらと余韻にひたりたい。
スラオさんのミックが4人の演説を要約してくれています。
ペイズリー:
http://sluggerotoole.com/index.php/weblog/comments/paisley-a-time-of-planting-begins/
マクギネス:
http://sluggerotoole.com/index.php/weblog/comments/mcguinness-the-importance-of-throughotherness/
二枚舌:
http://sluggerotoole.com/index.php/weblog/comments/blair-a-search-for-the-future/
アハーン:
http://sluggerotoole.com/index.php/weblog/comments/ahern-protect-and-nurture/
※この記事は
2007年05月08日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
【todays news from ukの最新記事】
- 英国での新型コロナワクチン認可と接種開始、そして誤情報・偽情報について。おまけに..
- 英ボリス・ジョンソン首相、集中治療室へ #新型コロナウイルス
- "Come together as a nation by staying ap..
- 欧州議会の議場で歌われたのは「別れの歌」ではない。「友情の歌」である―−Auld..
- 【訃報】テリー・ジョーンズ
- 英国の「二大政党制」の終わりは、「第三極の台頭」ではなく「一党優位政党制」を意味..
- ロンドン・ブリッジでまたテロ攻撃――テロリストとして有罪になっている人物が、なぜ..
- 「ハロルド・ウィルソンは欧州について中立だった」という言説
- 欧州大陸から来たコンテナと、39人の中国人とされた人々と、アイルランドのトラック..
- 英国で学位を取得した人の残留許可期間が2年になる(テリーザ・メイ内相の「改革」で..
http://news.bbc.co.uk/2/shared/spl/hi/pop_ups/07/uk_enl_1178635446/html/1.stm
昨晩寝る時に「目が覚めたら『全部夢でした』とかならないよな」と心配でした。
魚拓、はてブから拝見しました。うん、あの「笑点これにてお開き」みたいな写真ですね。これは4人衆演説の開始直前のだと思うのですが(Liveの記憶による)、この写真がBBCに出た時には私はスッカリ感覚が麻痺していて。(^^;
ガーディアンでちょっと大きなサイズで見られます。
http://www.guardian.co.uk/Northern_Ireland/Story/0,,2075038,00.html
# 「笑点」というより「米寿のお祝い」ですかね。
あと、ベルファスト・アクセントがこの数ヶ月でずいぶん聞き取れるようになった気がするのですが、これがラブラブツーショット写真(笑)のご利益かな。
BBCのマーク・ダヴェンポートによると、ヘインがあぶれそうになって無理やり座ったらしい。だからバーティ・アハーンが半ケツになったのか。英国とアイルランドの関係を象徴しているな。ダヴェンポートはこのことをInteresting momentsということばで表している。
http://www.bbc.co.uk/blogs/election07/northern_ireland/2007/05/job_done.html
Liveで見てるときはそんなこと考えなかった。着席する前は部屋の中にわらわらと人がいたし。でもVIP3人、執務室に案内されて「おかけください」とソファを示されたときに、「マジですか、このソファに3人っすか」と同時に思ったに違いない。