「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2014年10月09日

[業務連絡]ある新聞の名称をミュートするよう、Twitterのクライアントを設定しました。

突然ですが、心底うんざりしきってしまったので、ツイート本文内に「朝日新聞」という文字列が含まれる場合はそのツイートをミュート(非表示)にするよう、Twitterのクライアント(TweetDeck)を設定しました。

なぜうんざりしたかというと、私の目に入る範囲では、この新聞の名称が本文に含まれるツイートはその新聞に対する「批判」ばかりで、それも十年一日のごとく、同じことがしつこく繰り返されていて、ついに私はその新聞の名称が表示されているのを見ただけで「また批判か」と思うようになってしまったからです。

英語圏でFukushimaという地名を見ただけで「原発事故」しか連想されない状況が実際に生じていて、それは危機的なことなのですが、同じことが、新聞という極めて重要な言論機関について、少なくとも私個人の感知する範囲では起きているわけです。

離れなければなりません。

私個人は、朝日新聞には何ら特別な感情はありません。あれば読むかな、という新聞です(あっても読まない新聞ではない)。Twitterで、重要そうな話が出ていると知らされた場合など、ときどき駅売店で買います(特に広島原爆関連)。でも普段から読んでいるわけではないし、ウェブでも「無料で読める範囲」でしか接していないし、例の「プロメテウスのわな」とかも、ほとんど読んだことがありません(連載5回分くらいは読んだかもしれない)。この新聞がどうであろうと、そもそも、関心がありません。

でも、従軍慰安婦の強制連行という極めて重要な問題についての無責任な個人の「証言」をめぐる話(いわゆる「吉田証言」)や、福島第一原発事故に関する話(いわゆる「吉田調書」)などで、朝日新聞について個人がTwitterのような場で発言するのは、ほとんどすべてが「批判」ばかり、それも十年一日のごとく……ということになって、さすがに「関心がないからスルー」というのの限界を超えました。

もううんざりです。うんざりとしか言葉になりません。

受け手の意思に関係なく、同じことを延々と繰り返すというのは、「拷問」の手法のひとつです。そして、やる側に悪意などなくても、あるいは統一的な判断すらなくても、個人が「つぶやく」ことができ、それを別の個人がRTし、ということが延々と発生するTwitterのような場では、「結果的に拷問のようになってしまうこと」がありえるのです。

その場合、どこにも「悪意、作為」はないので、受け手がその場を離れるしかありません。今回のケースでそのために唯一可能な方法が、「ミュートにする」ことなので、やむなくそうしました。

言論機関の名称をミュートするなんて、ACLU的な「自由」のシンパである自分がすることになるとは思ってなかったけど、本当に精神的におかしくなりそうなのです。

朝日新聞の連載について、「風評被害だ−−−−−−−−−」って叫んでる人たちのせいで、私は朝日新聞という名称を表示させられなくなりました。いやあ、簡単にできるんですね、こういう営業妨害は。朝日新聞の連載が「風評被害」であるかどうか以前の問題ですね。声をでかくすればそれだけでうんざりして見なくなる。

繰り返しますが私は朝日新聞には関心はありません(支持者ではないし、アンチでもない)。報道は、読みたいものがあれば読みます。朝日新聞の社説や「天声人語」は、高校生のときは「国語」の教材でしたけど、それ以上の存在としては見ていません(あのヌルい社説や非論理のぐだぐだ煮みたいなコラムは、どちらかというと、読むに耐えないものだと思っています)。サンゴ事件などあきれ返るような話はいっぱいありますね、この新聞(でもほかの新聞でもありますよね)、というような感じです。

いや、もうほんと、福島への風評被害かどうかなんて、どうでもいいんです。私には関係ありません。私の問題ではありません。私、「八百屋に福島産の野菜があったら忌避する」とかいう行動は取ってないんで(東京のほとんどの人はそうですよ。じゃなければ、利益重視のそこらのスーパーで「福島産のさやえんどう」とか売ってないですよ)、それで許してくださいよ、ほんとに。風評被害だ風評被害だとうんざりするほど繰り返さないでください。『美味しんぼ』とかいうマンガも、20年くらい前に読んだことがあるだけです(気持ちの悪いマンガだと思ったのでそれっきり)。

そんなことより、非常に思想性の高い四字熟語(「風評被害」という「四字熟語」はその定着の過程からしておかしなものです)で洗脳はされたくありません(笑)

というわけで、クライアントで丸ごとミュートにしているので(ウェブで見ているときには表示されますが)、本アカウントのみならず非公開(鍵つき)のアカウントでも、本文に「朝日新聞」と書かれているものは非表示になります。DMも非表示になるかもしれません。

私個人宛のメッセージ(@でのリプライやDM)で、特に新聞名に言及する必要がある場合は、「朝日」とだけ書くなり、「朝日 新聞」などとスペースを入れるなりしていただけるようお願い申し上げます。勝手ですみません。

なお、Twitterでは@nofrillsへのリプライは、相互フォローの関係にある方のもの以外は基本的に見ておりませんので、その点もあしからずご了承ください。(非公開アカウントのほうは、TweetDeckでカラムで表示させてチェックしています。)

リプライを見なくなった経緯については:

2014年08月07日 【お知らせ】なぜ私はTwitterでリプライを基本的に見ないことにしたか。
http://nofrills.seesaa.net/article/403313665.html







「福島の農家は毒米を作っている」云々の暴言はもちろんヘイトスピーチですが、「東京都民は福島の農産物を毒扱いして朝日新聞を読みながら暢気に反原発をしている」とかいう決め付け・思い込みの公然たる発言も、東京に住んでるわれわれに対するヘイトスピーチ(差別暴言)です。まったく無根拠で、事実に反すること著しい。「東京都民だから」、「東京都民が全員」そうしているわけではありません。そもそも「毒米」云々言って煽ってたトンデモない人は東京に住んでない。放射性セシウムが水道水から検出されたことは事実、それに脅えた人がいたことも事実、その「事実」を人がどう受け止めるかは個人の問題で、「東京都民がー」と集合的に断罪されるべきことでもない。いいかげんにしてください。本当に。

※この記事は

2014年10月09日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 19:15 | TrackBack(0) | 事務的なこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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