kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2007年04月30日

アイルランドの選挙と英国とシン・フェイン

ばたばたばたっと動いてきてるんで一応取り急ぎのメモだけ。

アイルランド共和国の総選挙は5月24日投票。(4月29日にマカリース大統領が議会解散を宣言した。)
Irish president calls elections
Last Updated: Sunday, 29 April 2007, 08:01 GMT 09:01 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/6604919.stm

その前、5月8日の北アイルランド・アセンブリー(議会:ストーモント)再始動の日には、アイルランド共和国首相、英国首相両名がストーモントに行き、再始動の瞬間に立ち会う。
PMs at Stormont on devolution day
Last Updated: Thursday, 19 April 2007, 10:34 GMT 11:34 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/6571419.stm

8日はビル・クリントン(「北アイルランド和平」の影の主役)も招かれているらしい。
WEDNESDAY 25/04/2007 17:19:10
Clinton invited to Stormont deal
http://www.utvlive.com/newsroom/indepth.asp?id=81732&pt=n

そのあと5月15日には、アイルランド共和国首相が英国会に招かれている。
Ahern set to address parliament
Last Updated: Friday, 27 April 2007, 14:42 GMT 15:42 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/6600641.stm
Mr Ahern is expected to reflect on the Northern Ireland peace process and the changed relationship between the Irish Republic and the UK.

He is due to address the Commons and the Lords on 15 May.

で、ストーモント再始動から1週間後の15日にアハーンがウエストミンスターで演説をするということは、それがブレアの花道なのだろうと思う。つまり、アイルランドの首相が「わが国と英国の関係は過去80年で劇的に変化しました」と語り、「先週みなさまがご覧になったように北アイルランドではついに和平が結実しました。ロイド・ジョージ以来の悲願が達成されたのです」という結論で、「その悲願を達成した偉大な人物、それは・・・」としてここで万雷の拍手。やや目を潤ませたブレアが「サンキュー、サンキュー」と登場。。。ということだろうと勝手に思っている。あとは『ロッキー・ホラー・ショー』で最も感傷的な場面のようなことが起こるのだろう。

RTEの記事:
http://www.rte.ie/news/2007/0427/northpolitics.html
In the days immediately after, Mr Blair is expected to announce the date of his departure from Downing Street.

The invitation to Mr Ahern to speak at Westminster is a significant development.

It indicates that Ireland's relationship with Britain is arguably in its most mature condition since the foundation of the State.

It also recognises that Mr Blair accepts the success of the Northern Ireland peace process is probably his most significant achievement during ten challenging years at Downing Street.


一方でアイルランド共和国内では、総選挙直前の選挙戦真っ只中にバーティ・アハーン(Fianna Fáil党)がそのような華々しいことをするのはいかがなものか、英国政府はこの時期の招待を撤回すべき、との批判が野党の労働党(アイルランド)から出ている

実際、バーティ・アハーンも「和平」を実績としてアピールしたいのだろうが、この人とフィオナ・フォイル党は政治資金に関する問題を抱えている。アハーンは97年から首相、この次は3期目となる。
http://en.wikipedia.org/wiki/Bertie_Ahern

それはそうと、アイルランド島で唯一のクロスボーダーな政党たるシン・フェインは、現在アイルランド共和国では5議席しか持っていないが、今回の選挙では大躍進して連立政権の一翼を担う存在になる、と党首が断言する勢いである。
Adams predicts Irish poll success
Last Updated: Sunday, 29 April 2007, 15:51 GMT 16:51 UK
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/6605097.stm
Mr Adams said his party was ready to take an active role. "We are going into this election in a stronger position than ever before," he said.

"We are contesting right across the state.

"By the time the election is over, we'll be in government here in the north and we're ready for government in the south, and we're looking a mandate."

この人が言っていることを額面どおりに受け取っていいのかどうかは別の問題であるが、ふつうに読めば、これは選挙を控えた政党の党首の景気付けの発言だろう。

選挙前の世論調査では、フィアナ・フォイル支持がこの数ヶ月で下がり続けるも34パーセントで依然トップ、フィーン・ゲールがこの数ヶ月でかなり伸びて31パーセント、レイバーとシン・フェインがそれぞれ10パーセント(レイバーは微減、SFは増加)、グリーンが6パーセント、現在フィアナ・フォイルと連立している進歩民主党が3パーセント。
http://www.angus-reid.com/polls/index.cfm/fuseaction/viewItem/itemID/15569

※政党一覧は:
http://en.wikipedia.org/wiki/Political_parties_in_the_Republic_of_Ireland

※アイルランドの政治地図は:
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/6605097.stm
Opinion polls have suggested a close race between Mr Ahern's Fianna Fail-Progressive Democrats coalition partnership and an alternative partnership of Fine Gael and Labour with possible Green participation.



というわけでカレンダー:
5月3日
スコットランド自治議会選挙、ウェールズ自治議会選挙、イングランド地方自治体議会選挙

5月8日
北アイルランド自治議会(アセンブリー)再始動

5月15日
英国会でアイルランドのアハーン首相が演説

5月24日
アイルランド共和国総選挙

一方で、シン・フェインはもちろん「統一アイルランド」というのを前面に出してくるだろうが、北アイルランド「問題」のもうひとつの側であるアルスター・スコッツの故郷、スコットランドでは「スコットランドの独立」についてのレファレンダムを4年以内に実施するとしているSNPが支持率トップ。

今の段階では現実味があるわけではないが、スコットランドが独立(正確には「連合からの離脱」)したら北アイルランドはどうなるか、という記事をマーク・ダヴェンポートが書いている。この記事、Whilst Sinn Fein is campaigning for the unification of the western island in this archipelago, the SNP is lobbying for the partition of the eastern isle. という調子でかなりおもしろい。何しろ北アイルランドの「ユニオニスト」は「連合(ユニオン)を維持すること」を主義としているのだから(だから彼らのシンボルはユニオン・ジャック)、ブリテン島のなかで「連合」が崩れてしまったら、アイデンティティ・クライシスに陥る。

Intriguing parallels of Scots poll
By Mark Devenport
BBC Northern Ireland political editor
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/6603033.stm
Twenty years ago, the DUP's Gregory Campbell appeared in the controversial BBC programme At the Edge of the Union which profiled both him and Sinn Fein's Martin McGuinness.

During an interview for Radio Ulster's Inside Politics, I suggested to the East Londonderry MP that, if Scotland were to choose independence, that could leave him and his fellow unionists falling off the edge of that union.

Gregory Campbell doesn't seem too concerned. He believes that, even if the SNP gain power, most Scottish people value their Britishness and won't opt for independence.

However he also adds that, were Scotland to go it alone, Ulster people would still retain their special Ulster-Scots connection with their Scottish cousins.

Although he prefers maintaining the union, the DUP MP hints that, in the very long term, maybe an independent Ulster could take its place in a future Europe of small nations.

記事の最後は:
It's too early to say whether the council will be any more dynamic than it has been previously.

But the combination of Scottish nationalism on the march and the English beginning to assert their slumbering sense of identity means that, in the future, unionists may have to come to terms with some changing political realities across these isles.


あー、あとこれも重要だ。
During the St Andrews negotiations, the DUP demanded, amongst other things, an enhanced British-Irish Council to bolster east-west links.

For unionists, this is an important symbolic counterweight to the north-south institutions created by the Good Friday Agreement.

GFAへの反対というのは、主義主張としてはユニオニストが We are British, not Irish. と考えていたところから発するものであったが(それが「服役中の "政治犯" の釈放」という規定への反対と合わさっていた)、GFA反対の急先鋒のDUPがGFAを受け入れた現在、「GFAへの反対」ではなく「GFAを前提としたカウンターウェイト」が必要になっている。北アイルランドは単純な「植民地独立運動」ではないから、ほんと、一筋縄ではいかんね。

※この記事は

2007年04月30日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 14:00 | Comment(1) | TrackBack(0) | todays news from uk/northern ireland | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アップデート。15日のウエストミンスター:
Irish PM addresses UK parliament
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/6656177.stm

今回はhistoricって言わないのかな。アイルランドの首相がその立場で英国会でスピーチをするのは史上初、1920年以後の両国の関係においてはまさにhistoricといえるのだが。

現地時間正午すぎ(日本では午後8時すぎ)のスピーチなので、ネット上にはまだ詳細は出ていないが、上記BBCはアップデートされると思う。
Posted by nofrills at 2007年05月15日 21:00

この記事へのトラックバック





【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼