kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年04月28日

「20世紀のスピーチ」特集@ガーディアン

先日から、ガーディアンが、「20世紀の名演説」のブックレットを付録につけるというキャンペーンをやっている。そればかりか、そのブックレットの内容をウェブで無料公開している。基本的に、それぞれ音声も聞けるし、スクリプトも読めるようになっている(いくつかの例外あり)。スクリプトのページにはYouTubeの映像へのリンクがはられているものもある。また、毎回「解説者」が解説を書いているのだが、この「解説者」がけっこう豪華だったりもする。
http://www.guardian.co.uk/greatspeeches/0,,2056516,00.html

今日で8日目になるのだが、8日目までのラインアップは:

No 1: Winston Churchill(ウィンストン・チャーチル)
1940年6月4日の英国会演説(第二次大戦での戦時内閣首相としての非常に勇ましい演説。最後のほうの、"we shall defend our island, whatever the cost may be, we shall fight on the beaches, we shall fight on the landing grounds, we shall fight in the fields and in the streets, we shall fight in the hills; we shall never surrender" というのがけっこう知られていると思う)。
http://www.guardian.co.uk/greatspeeches/churchill

No 2: John F Kennedy(ジョン・F・ケネディ)
言わずもがな、1961年1月のあの就任演説(「国が君のために何をではなく、君が国のために何を」)。
http://www.guardian.co.uk/greatspeeches/kennedy/0,,2060095,00.html

No 3: Nelson Mandela(ネルソン・マンデラ)
1964年4月20日、最高裁判所の被告人席から。マンデラはこの裁判で終身刑になっている。解説を書いているのはデクラーク元大統領。
http://www.guardian.co.uk/greatspeeches/mandela/0,,2060099,00.html

No 4: Harold Macmillan(ハロルド・マクミラン)
The wind of change speechとして知られる1960年2月の南アでの演説。アパルトヘイト反対を訴えた。
http://www.guardian.co.uk/greatspeeches/macmillan/0,,2060100,00.html
※権利の関係でスクリプトと音声はガーディアンのウェブサイトでは掲載できないそうです。でも"The wind of change""Harold Macmillan"で検索すれば、ほかのメディアで掲載されているのが見つかるはず。BBCは「今日は何の日」で音声公開してるし。

No 5: Franklin D Roosevelt(フランクリン・ローズヴェルト/ルーズベルト)
FDRは大統領を2期務めたが、この演説は1期目(「ニューディール」政策)の就任演説@1933年3月。解説を書いているのはゴードン・ブラウン財務相。
http://www.guardian.co.uk/greatspeeches/roosevelt/0,,2060101,00.html

No 6: Nikita Khrushchev(ニキータ・フルシチョフ)
1956年2月、共産党大会での演説。スターリン批判。スクリプトは英訳(抄訳)。解説を書いているのはゴルバチョフ元大統領。音声なし。
http://www.guardian.co.uk/greatspeeches/khrushchev/0,,2060103,00.html

No 7: Emmeline Pankhurst(エメリン・パンクハースト)
1913年11月の「わたくしは啓発者としてここに来たのではなく、みなさまに説明する任務を負った闘士としてここに立っています」という演説。音声なし。
http://www.guardian.co.uk/greatspeeches/pankhurst/0,,2060104,00.html

No 8: Martin Luther King
言わずもがな、1963年8月28日、ワシントン大行進のときの「私には夢がある」演説。
http://www.guardian.co.uk/greatspeeches/story/0,,2059236,00.html

・・・というわけで、私が通して読んだこと/聞いたことのある演説はチャーチル(読んだ)、ケネディ(読んだし聞いた)、キング牧師(勉強の教材として一部を暗記した)だけだ。フルシチョフの演説は内容だけは「ソ連史概説」みたいなので知ってはいたけれども、文面を見るのも初めてである。これらのほかに誰のどの演説が紹介されるのか、楽しみだ。ガーディアンのサイトのバナーにはJFKとマンデラとパンクハーストのほかにネルーの顔があるから、ネルーはこの先のラインナップに入っていることは確定。

5月5日のガーディアン紙には、10の演説の音声を抜粋したCDがついてくるとのことだから、残り6演説のうち4つは音声の存在するもの(あまり古くなく、英語でのもの)と考えておいていいのかな。

個人的には、2005年にノーベル文学賞を受賞したときのハロルド・ピンターのレクチャー(下記集英社新書で日本語で読めます)が入っていることを期待したい。
4087203840何も起こりはしなかった―劇の言葉、政治の言葉
ハロルド・ピンター 喜志 哲雄
集英社 2007-03

by G-Tools

Political language, as used by politicians, does not venture into any of this territory since the majority of politicians, on the evidence available to us, are interested not in truth but in power and in the maintenance of that power. To maintain that power it is essential that people remain in ignorance, that they live in ignorance of the truth, even the truth of their own lives. What surrounds us therefore is a vast tapestry of lies, upon which we feed.

--- Harold Pinter, "Art, Truth & Politics" (Nobel Lecture)
http://nobelprize.org/nobel_prizes/literature/laureates/2005/pinter-lecture-e.html

 政治家たちが使う政治の言葉がこういう領域に介入することはけっしてありません。なぜなら、私たちが得られる証拠から判断する限り、大多数の政治家の関心は、真実ではなくて、権力とその権力を保持することとにあるからです。この権力を保持するために不可欠なのは、大衆が無知でいること、真実について、自らの生命に関わる真実についてさえ、大衆が無知でいることなのです。そういうわけで、私たちを取り囲んでいるのは、巨大な嘘の綴れ織り(タペストリー)なのであって、私たちはそれを糧にして生きているのです。

―― ハロルド・ピンター(喜志哲雄訳)、『何も起こりはしなかった――劇の言葉、政治の言葉』、集英社、2007、pp.15-16

※レクチャーの映像は下記で見られます。
http://nobelprize.org/nobel_prizes/literature/laureates/2005/pinter-lecture.html



ハロルド・ピンターのノーベル賞受賞時のメモ@当ブログ(旧URL):
http://ch00917.kitaguni.tv/e194595.html

http://www.haroldpinter.org/politics/god_bless_america.shtml
↑このページの上部,"Harold Pinter gave a speech at a 'No War on Iraq' Liaison meeting in Parliament - October 2002. Click here to read the speech."から。

The "special relationship" between the USA and the United Kingdom has, in the last twelve years, brought about the deaths of thousands upon thousands of people in Iraq, Afghanistan and Serbia. All this in pursuit of the American and British "moral crusade", to bring "peace and stability to the world".

The use of depleted uranium in the Gulf War has been particularly effective. Radiation levels in Iraq are appallingly high. Babies are born with no brain, no eyes, no genitals. Where they do have ears, mouths or rectums, all that issues from these orifices is blood. Blair and Bush are of course totally indifferent to such facts, not forgetting the charming, grinning, beguiling Bill Clinton, who was apparently given a standing ovation at the Labour Party Conference. For what? Killing Iraqi children? Or Serbian children?

Bush has said: "We will not allow the worlds worst weapons to remain in the hands of the worlds worst leaders". Quite right. Look in the mirror chum. That's you.

※この記事は

2007年04月28日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 22:31 | Comment(5) | TrackBack(0) | 英語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
9日目はシャルル・ドゴール。1940年だからロンドン時代。音声付なのでぜひ聞きたい。
http://www.guardian.co.uk/greatspeeches/degaulle/0,,2060110,00.html

10日目は、ううううう、あああああ、その名を唱えるとせっかくのよいお天気がダメになりそうな上に仕事も進まないので名前は伏せる。
http://www.guardian.co.uk/greatspeeches/story/0,,2059923,00.html
Posted by nofrills at 2007年04月30日 14:47
本日、東京の天気が下り坂なのは、昨日ガーディアンのスピーチ特集の「10日目」の人物の名を私が心の中で唱えたからだ。そうに違いない。

11日目はネルーです。1947年8月、インド国民議会での演説。音声あり。
http://www.guardian.co.uk/greatspeeches/nehru/0,,2060113,00.html
Posted by nofrills at 2007年05月01日 11:07
12日目はおおおー、ヴァージニア・ウルフ。1928年10月、ケンブリッジ大学での講演から。
http://www.guardian.co.uk/greatspeeches/story/0,,2060004,00.html

The title "Women and Fiction" might mean, and you may have meant it to mean, women and what they are like, or it might mean women and the fiction that they write, or it might mean women and the fiction that is written about them, or it might mean that somehow all three are inextricably mixed together and you want me to consider them in that light. But when I began to consider the subject in this last way, which seemed the most interesting, I soon saw that it had one fatal drawback: I should never be able to come to a conclusion.

ヴァージニア・ウルフは講演でも「意識の流れ」な感じなので(?)ちょっと読みづらい。
Posted by nofrills at 2007年05月02日 12:22
13日目、Aneurin Bevan、って誰だろうと思ったら「ベヴァニズム」のNye Bevanですね。労働党の大物、NHS創設や国有化の時の内閣の主要人物。「伝説の名演説家」のような人だそうです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Aneurin_Bevan

スピーチは1956年12月、国会でのもの。(Extracted from Hansard 5th December 1956. Columns 1268 - 1283だそうです。)つまりスエズ危機(=第二次中東戦争)真っ最中、Labourは野党(政権は保守党、首相はイーデン)。

ハンサードの抜粋は文脈知らずに読むのはきついのですが、これは特に厳しい。10月とか11月のことが下敷になっているのだけれども、スエズ危機についてそんな月単位でのこと把握してないんで、何を話しているのかすらはっきりとはわからない。

解説記事はTam Dalyellによる。付属音声は別のスピーチのもの。
http://www.guardian.co.uk/greatspeeches/bevan/0,,2060115,00.html

目を通した範囲でメモしておきたい一節:
One does not fire in order merely to have a cease-fire. One would have thought that the cease-fire was consequent upon having fired in the first place. It could have been accomplished without starting.

文脈から切り離してしまうと「アフォリズム」めいて見えるけれども。
Posted by nofrills at 2007年05月03日 13:17
大トリはアール・スペンサー。ダイアナさんの弟のスペンサー伯ですね。スピーチはもちろん、ダイアナさんの葬儀のときのもの。音声あり。
http://www.guardian.co.uk/greatspeeches/spencer/0,,2060116,00.html

14のスピーチのラインアップを見て「英国らしい」というか「ガーディアンらしい」というか、その両方の印象。

日本の新聞社やテレビ局でも「日本の名演説10選」とかやればいいのに。「自分探し」をしている現代日本にはちょうどいいと思うのだけれど。「所得倍増計画」とか「日本列島改造論」とか、私もちゃんと聞いてみたい。リアルタイムでは知らないから。
Posted by nofrills at 2007年05月06日 22:51

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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