kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2014年05月25日

5月22日投票の選挙結果(UKIPが注目されたイングランドと北アイルランドの地方議会選挙、欧州全域のMEP選挙)

24日の土曜日は、ニュースの多さが異常だった。天災や列車事故のようなニュースがあったわけでもないのに、大手メディアの担当者は何をトップニュースにすればよいのか、わからなかったのではないかというほどに多かった。以下、それらについての記事を連続でアップする。本稿はその1つ目。

まず、かなり「ローカル」な話で、イングランドと北アイルランドで22日に投票が行なわれた地方議会選挙の開票が進み、土曜日1日をかけてすべての結果が出揃った(今回、開票が遅いのはイレギュラーだと思う)。結果はガーディアンの画面がシンプルで見やすい。
http://www.theguardian.com/politics/ng-interactive/2014/may/22/local-elections-2014-live-results-updated






これら3区のうち、土曜日中にまだ結果が出なかったのが2区(キングストンとタワーハムレッツ)。どんだけ激戦なの……。



土曜日に結果確定したルイシャムは……見てお茶ふいた。元々労働党の地域で保守党は「珍しい生き物」のレベルだったが、今回、LDが完全に溶けてしまったので、労働党とGreensしかいない。しかもGreensは1議席なので、ほぼ労働党独裁! 首都の中心に近いところで民主的に選挙されて!



キングストン・アポン・テムズで開票に手間取っているのもおそらくこれと同じような、「LDがどこまで溶けたか」の話だと思われ。タワハムは……混戦になるのは目に見えていたけれど、ここについて早まって何かを言いたくない。

私が見ているTwitterのTLでは、イングランドの人々(ジャーナリスト、コラムニスト、学生など)の間での、イングランドの選挙結果の分析(とも言えないような印象論)がメインだったが、これは「議論」としてはほとんど中身がなかった。「BBCはUKIPが躍進したと言い張るけれど、議席取れてないじゃないか」、「BBCは労働党の議席の積み増し、過半数を得た議会数の増加は無視して、UKIP, UKIPと大騒ぎしている」など。(「メディアがー」の大合唱は日本語圏だけでおなかいっぱいです。)

排外主義というか孤立主義というか、という「英国らしくない」思想をコアに持つUKIPの「躍進」(カギカッコつきで。10年前のBNPの「躍進」と同じ類)について、読む価値があるなと思った解説・分析は、誰かが「おい、おまえら、これを読め」といって回してきたThe Times掲載のMatthew Parrisによる論考だけだった。

北アイルランドの地方議会選挙は、最終的に落ち着いたデータで詳しく見たいのでまだ見てないが(ウィキペディアでいろいろまとまって出るはず)、開票作業中の悲喜こもごもが流れてくるのを見ていた限り、SDLPだけが「負けた」状態のようだ。例の「旗騒動」関連で、「波乱の第二章の幕開けである」感が漂っている。もうすぐ夏のパレードシーズン、wktkして待て。というかNIのリストが、こういうの見てニラニラする人と、当選した議員のセルフィ的なものを投稿する人しかいない状態になって、おもしろかったー。




北アイルランドは地方選は投票方法が「候補者の中から1人だけ選ぶ」という前近代的な単純なもの(イングランドや米国や日本で使われている方式)ではなく、「どの候補者に最も議員になってほしいか (first preference)、二番目はどの候補者か……」という順位付けをする方式だが(なので開票・集計に時間がかかる)、これで北アイルランド全域で最大のfirst preferenceを獲得したのがシン・フェインだというので、「シン・フェインが最大政党になった」とベルテレさんが見出しを立てている

Sinn Fein has emerged as the biggest party in Northern Ireland following the local government elections - but the DUP has claimed the greater number of council seats.

The republican party claimed 24.1% of all first preference votes with the DUP on 23.1%.

Both parties, however, saw their share of the vote slip with the DUP down by 4.1% and Sinn Fein marginally down by 0.7%.

Of the four main parties only the Ulster Unionists saw an increase in its overall share, up 0.9%.

The SDLP slipped from 15% to 13.5%.

The Alliance Party share of the vote was also down - by less than 1% and is on around 6%.


北アイルランドでほかに注目すべきは、「(紛争の枠組みから離れた)フレッシュな政治」で「旋風」を巻き起こしていたはずの "N21" (元UUPの「リベラル」な人たちの新政党)が投票日前日に党首と副党首の言い争いという形で溶けたところに、党首の性暴力への告発が女性たちからなされるというぐだぐだっぷりを見せているにも関わらず、まったく初めての選挙で議席を獲得したこと。それから、シン・フェインの牙城である西ベルファストで、いわゆる「ディシデント・リパブリカン」の諸政党は話題にもならないが、People Before Profit Allianceという本当に左翼の(民族主義の色の薄い)アイルランド全島規模の政党の候補者がベルファスト市議会に議席を得たこと(これはジェリー・アダムズには個人的に打撃だと思う)。





















※シン・フェイン所属の現ベルファストのロードメイヤー。

「旗騒動」方面では、プロテスタント過激派で武装組織UVFとつながっており「旗騒動」をあおっているPUPの党首もやっと議席を得たし、DUPから離脱した過激派のTUVも(たぶんストーモントでの仕事っぷりが印象を残したのもあって)ベルファスト市議会に議席を得た。

あと気になってるのは、UKIPが無視できない数の議席を獲得している点だが、これについてはまだ識者の分析を見ていない。北アイルランドの政治は独自の枠組みで語られるから、UKIPはそのナラティヴに入ってこないのだが、C18や元BNPの系統の極右が「旗騒動」で組織化している中、「外国人」(東欧出身者、アフリカ出身者、アジア出身者)への「国へ帰れ」という暴言や脅迫、器物損壊といったヘイトクライムがますます見えるようになってきていて、非常に不気味ではある。

それと、出馬するする詐欺の「旗騒動」オーガナイザー、ジェイミーは、アジ演説と(よくわからない)勝利宣言と、読みたいものを読みたいように読んで祝杯をあげている状態。その分、ジェイミーの声高な陰謀論(「すべてを支配しているのはSinn Fein/IRA」という陰謀論が、本当にあるんです)が聞こえないのはちょっと歓迎すべきか(笑)。




土曜日に開票が始まって結果が入ってきていた選挙はこのほか、アイルランド共和国のMEP(欧州議会議員)選挙。土曜日はほんとはお茶飲み地図を眺めながらこれを見ていたかったのだが(アイルランドの選挙は、画面を選挙オタクと速報系が埋め尽くすのを見て、ニラニラしているのが楽しい。趣味です、趣味)それどころではなくなっていた。なぜか……という話は次項に譲る。

なお、北アイルランドは宗教的な理由により日曜日は安息日なので開票作業は行なわれない。北アイルランドでのMEP選挙結果開票は、月曜日である。




ちなみに、@UKELECTIONS2015というハーコーな選挙オタクのアカウントを見つけたので、みんなもフォローしてみるといいと思うよ。UKの人だけど、UKだけでなく、欧州議会の各国結果も扱ってくれてて、みんなが気になってるギリシャ「黄金の夜明け」のこととかもわかるよ! ちなみにアカウント名の「英国の選挙2015年」は言うまでもなく、次の総選挙のことで、プロフィールの文面は、"I love General Elections and enjoy all the statistical porn. Visit my blog to enjoy stats and opinion polls". (転記にあたり、「ブログ」をハイパーリンク化した。)
https://twitter.com/UKELECTIONS2015






これでも「UKIPなんかたいしたことない」と言い張る労働党支持者は多いんだけど、LDとConからUKIPに票が流れていることは、パーティ・ポリティックスの問題ではないという認識が広まってくれないと、次の選挙でまたメジャー政党(労働党、保守党。LDはさようなら〜)が排外主義ポピュリズムにすり寄り、表面的に数値を達成して(←ニュー・レイバーのころからよくあった)「国民」が満足するようなイミグレ政策(それは資本家には影響しないし、肥え太った銀行家にも影響しない)を、道具の一つとして導入するようになるだけだと思う。今や、「英国人と結婚している外国人」が次々とデポテーションの対象にされている状態(「普通」になりつつあり、ニュースになってない)。一昨日もデリーでコロンビア人女性(結婚相手はデリーの人)の強制退去が寸前で差し止めになったというニュースがあったばかり。英国人と結婚している日本人がデポテーションされそうになったこともある。



以下、知らなかったことを調べたメモ。










※この記事は

2014年05月25日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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