トロフィーを受け取り、Do you have any words at all? と司会者に問いかけられた「彼女」は、I do. と答え、言葉を続けた。
This night is dedicated to everyone who believes in a future of peace and freedom. You know who you are. We are unity, and we are unstoppable.
そう言って「彼女」は、右手のトロフィーを高々と掲げた。力強く。I rise up to the sky / You threw me down but / I'm gonna fly

お涙頂戴の「ドラマクイーン」にならない、短いきりっとしたスピーチ。ユーロヴィジョン2014の最終ステージでコンチータ・ウルストが発したのは、明確な「勝利宣言」だった。通例、あのような場で見られる「芸能人の感謝のスピーチ」をはるかにこえて、どこにもacceptanceを求めることができずにいる(かもしれない)人々にまっすぐに届くメッセージだった。ヘッドフォンをつけてモニターを見ながら、こちらももらい泣きしてた。
画面の中のコンチータは、涙を流しているが、メイクは全然崩れない。鬼のようなスキル、と英国のフェミニストの書き手がつぶやく。
Conchita's makeup is not budging despite the tears of joy. Mad skills. #Eurovision
— Laurie Penny (@PennyRed) May 10, 2014今年の「欧州国別対抗歌合戦」ことEurovision Song Contestは、オーストリア代表の「男であり女であり、ドレスを着たアーティスト」(the male/female fusion drag artist)、コンチータ・ウルスト (Conchita Wurst: 芸名。意味はウィキペディアにもあるがもちろん英語のworstとの掛詞でもある)が優勝した。その圧倒的な歌唱とその存在感は、大会前から大きな注目を集めており(←リンク先、先日作成した「NAVERまとめ」のページ。既にいろいろ書いています)、「男は男らしく」だの「男と女は別々の役割がある」だの教条主義的なことを言ってはふんぞり返っている(が、それと違うことを言われると突然生命の危機にでもさらされたかのようにきぃきぃとわめき出し、慌てふためいて言語的に暴れだす)人々が主導権を握っている(らしい)国では放送禁止扱いだった(彼女が大会で優勝したことで、彼女を放送しないわけにはいかなくなったが)。
見逃してしまった、という方は、全編がアーカイヴとしてサイトで公開されているのでそちらをぜひ。3時間30分以上あるが、1時間くらいは「各国の投票結果」(ユーロヴィジョンは、「国際ニュース」を見ながらそれを見るのが醍醐味だが、各国代表の歌だけなら2時間程度か)。
http://www.eurovision.tv/page/webtv?program=102853
アーカイヴの終盤、3:22くらいで「もうこれ以上、どの国が何点取っても優勝は決定です。優勝は……オーストリア!」というアナウンスがあり、そのあと何カ国かの投票結果が公表されて(スイスがいかしてる)、3:26から「優勝者がステージに移動する」シーン(スペイン代表の歌手とは本当に仲がよいみたいで、途中でハグしている)。前年優勝者からトロフィーを受け取って、スピーチは3:28から。
コンチータのパフォーマンスだけを抜き出したクリップ。歌唱と照明のすばらしさは準決勝で見てたんだけど、今日はフロアの一体感がすごい。歌詞はこちら。
BBCはグレイアム・ノートンの司会で中継してたということなのだが、こんなコメンタリーだったようだ。私のTLで英国のツイッタラーさんたちがいっせいに「ボンド映画」妄想タイムに入った瞬間。
Imagine the Bond film this is the theme to. IMAGINE. #Austria
— BBC Eurovision (@bbceurovision) May 10, 2014Conchita Wurst could soundtrack the Bond film where the spy changes preferences and shacks up with Q.
— Robin Wigglesworth (@RobinWigg) May 10, 2014労組での活動でも知られるジャーナリストのポール・メイソン(元BBC Newsnight, 現在はCh4のエディター)は、"We are unity, and we are unstoppable." という彼女の受賞スピーチが、「深い抑圧の存在する東欧の村々に光として差し込んだ」と詩的でドラマチックな表現をしている。まさに彼女はRise Like a Phoenixし、光を届けたのだ、と。
Just in case it's not clear: that #ConchitaWurst speech was beamed into villages across E Europe where there is deep oppression
— Paul Mason (@paulmasonnews) May 10, 2014「彼女」自身が、10代のころに非都市部でセクシャル・マイノリティとして抑圧にさらされてきたことを、この4月下旬のインタビュー(ロイター)で語っている。
UNITY
Wurst's song entry "Rise Like a Phoenix", which bookmakers say is in the top ten favourites to win, is a power ballad that the singer sees as a defiant metaphor for her journey from a rural boyhood to her budding career as a bearded drag queen.
"The beard is a statement to say that you can achieve anything, no matter who you are or how you look," she told Reuters in an interview.
Wurst says the Austrian mountains were a perfect childhood environment for a boy, but things became more difficult.
"Being a teenager, a gay teenager, in such a small village is not that much fun. I am part of the gay community and most gays have a similar story to mine," said Wurst, now 25.
Neuwirth moved to Graz at the age of 14 to study fashion design and created the persona of Conchita Wurst at an Austrian talent competition in 2011.
「このひげは、人には何だって成し遂げることができる、というメッセージなんです。本当はどんな人であるか、どんな外見をしているか、関係なく」と語るこの「ヒゲの美女」は現在25歳。「ゲイの10代として、とても小さな村で暮らしていたのはさほど楽しいものではなかったです。私はゲイ・コミュニティの一員ですが、ゲイの人にはほとんどの場合、私と同じように、それぞれの体験談があります」。そこから、14歳でファッション・デザインを学ぶためにグラーツに出てきた。この記事には書かれていないが、その後、テレビの素人オーディション番組に出て「男性アイドル歌手」のグループを結成したこともある。このボーイバンドは1年持たなかったそうだが、ネット検索すればその当時の「彼」の写真は見つかる。「かわいい顔をした男性アイドル」、日本でいう「ジャニーズ系」の感じだ。そのグループが解散したあと、再度テレビに姿を現したとき、「彼」は「ヒゲの歌姫、コンチータ・ウルスト」というキャラクターを獲得していた。現在では、オーストリアでは、芸能人が体を張るリアリティ番組などでもおなじみの売れっ子。
大会前のユーロヴィジョンのインタビューでは、ミュージシャンとして非常に大きな場に立てることが嬉しいとまず述べて、それから、「多くの人にメッセージを届けることができるということが、自分にとってはとても大きいんです」と語り、「10代のころ、差別に苦しんでいて、それでこの美女のキャラクターを作ったんです。出身地や肌の色、外見は問題じゃないということを伝えたくて。ユーロヴィジョンで、多くの人たちに寛容と受容 (tolerance and acceptance) のメッセージを届けたい」。
そもそもコンチータを国代表として国際大会に送り込むオーストリアがすごいのだが(彼女は以前、代表選考で次点になっていたという)、約70年前にコンチータがその一員であるコミュニティに属するような人々に対し、どんなことが行なわれ、どのような正当化が行なわれ、どのような無視が実際にあったかという点を考えるとき、彼女を欧州国別対抗歌合戦に出すことでオーストリアは、明確に、「もう過去には戻らない」というメッセージを出していたのかもしれない(意図的なのかどうかにかかわらず)。
かつて攻撃にさらされたコミュニティに深く根を下ろしている「いつ、また攻撃されるかわからない」という《包囲の心理》をときほぐすために、こういったひとつひとつのことの積み重ねと「もう過去には戻らない」というシンプルなメッセージの繰り返しはとても重要で、その上にこそ現代の(かつてのforgive and forgetとは少し異なる位相の)「和解」があるのだと思う。。。などと言ってるところにこういうのが来るんですよ、2000年代「和解」を課題とする場所のひとつである北アイルランドからは。ジェリーさん、パネェっす。
GASP. Go Gerry. Jamie is such a bigot. pic.twitter.com/cLCnw0HJJu
— nofrills (@nofrills) May 10, 2014クリスチャン・ファンダメンタリストのジェイミー・ブライソン(「旗騒動」の中心人物)が、あまりに古典的な名誉毀損の手法(北アイルランド紛争期、リパブリカンの女性についてはこのような「ふしだら」というデマが情報当局や敵方によってよく流された。例えば、爆殺されたローズマリー・ネルソン弁護士はクライアントとただならぬ関係にあるというビラがまかれた)を援用しながら「リパブリカン・アジェンダ」と呼んでいるものが、ロシアやベラルーシの保守派が「ソドミー」と呼んで激烈な拒否反応を示しているのと同じものであるところが、微苦笑を誘う。ロシアやアジア・中東などで「われわれとは異質の、欧州の価値観」と位置づけられることが(「多い」のかどうかは知らんが)非常に目立つそれは、キリスト教原理主義者にとっても「われわれのとは異質の価値観」なのだ。しかしその「価値観」を排斥しているのが(いかに宗教右派といえども)欧州の人である場合、その「価値観」はどこのものなのだろう(笑)。
というか、ジェイミー、君は「ブリティッシュ」の価値観の人ではなかったか。いや、ジェイミーに限らず、先日、北アイルランド自治議会で、イングランドで導入された同性結婚を北アイルランドでも導入するという動議をにべもなく拒否したユニオニスト2政党は、本質的に、「われわれはブリティッシュである」という主張をする人々のことではないのか。いや、彼らの言う「ブリティッシュ」は、19世紀の価値観、オスカー・ワイルドを有罪にした価値観だから(歴史の偶然だが、オスカー・ワイルドの裁判で彼を指弾する側にいたのが、「北部6州」の分離をもたらしたカーソンである)……云々と思うのだが、何よりこれをさくっとRTしてるジェリー・アダムズが、いろんな意味で不死鳥すぎるのだ。わけわからん。(アイルランドの姿のない今回のユーロヴィジョン決勝は、アイリッシュ・ナショナリストとしては特に見てなくてもよかったらしく、アダムズはこの時間帯、全然別の、アイルランドの音楽の話題のツイートをしていたのだが。)
というわけで、私の妄想はますますふくらむ。ケン・ローチは長編劇映画から引退する前に、21世紀のパラダイム転換しつくしたボンド映画を作るべきである。そう、彼は引退する前に、2000年代の「政治プロセス」と「和解」への時代という北アイルランドを語りなおすべきなのだ。Hidden Agenda(日本未公開)とスティーヴン・フリアーズの『クライング・ゲーム』をフュージョンし、ダニー・ボイルが五輪開会式で「ブリテン」という物語を解体し脱構築したように。(ここでドラマチックな音楽)
They should remke Crying Game as a new Bond film, set in the peace-process era Belfast, featuring Conchita's song, directed by Ken Loach.
— nofrills (@nofrills) May 10, 2014スティーヴン・フリアーズの「クライング・ゲーム」を2010年代の和平プロセスの難航の時代に移してリメイクしてボンド映画にしてほしい。プロットのメインは「過去」との対峙。ボンドは「敵対」することなく、昔インフォーマーだった男が不死鳥のごとくんがんががが。主題歌はもちろんコンチータ。
— nofrills (@nofrills) May 10, 2014ところで、映画『ダラス・バイヤーズ・クラブ』は、テキサスというめっちゃ「濃い」地域でマッチョイズム一筋だった計算高い男が、コミュニティから拒絶されたことを契機に、商売上の必要性だけでつるんだドラァグ・クイーンにやがて友人としての感情と敬意を抱くようになり、心からのハグをするというacceptanceの物語(拒絶していた側が、受け入れるようになる物語)の描き方が非常に印象的な映画だったが、そのアメリカでも、コンチータがうれし涙を流しているころに、ひとつの新たなステップが刻まれたという朗報があった。ユーロヴィジョン決勝戦開幕の時間帯にはまだ「ゲイだからという理由でアクセプトされないなんて」という憤りの声ばかりががんがんアメリカから伝えられてきていた件で急展開だ。
Michael Sam's boyfriend lookin' impatient af waiting for him to be drafted lol pic.twitter.com/t8Z9qgENm1
— Ryan Clarke (@RClarke_23) May 10, 2014ESPN showing Sam kissing his boyfriend. Hell. Yeah. RT @SBNationNFL: Michael Sam is a Ram http://t.co/Uqfq3RUB2G pic.twitter.com/4bi3K3nAlU
— Cyd Zeigler (@CydZeigler) May 10, 2014So uhhh Michael Sam just kissed his boyfriend on national tv. pic.twitter.com/IRuVKUBbs5
— Dante' Jones (@Dantej21) May 10, 20142014年5月10日(欧州時間)。しばらく語り継がれるかもしれない。
As progressive night's go, this is pretty epic. Bearded woman wins #Eurovision & the first openly-gay footballer is drafted in the NFL.
— Izzy Westbury (@izzywestbury) May 10, 2014Wow. 9/10 UK trends are about #Eurovision, the other is about a gay footballer being drafted! pic.twitter.com/InROmgWLzi
— Joey Sneddon (@d0od) May 10, 2014なお、コンチータ・ウルストを受ける人称代名詞はsheなのかheなのかという言語的な問題だが、私が確認した範囲ではheが使われている。人称代名詞は名前と連動するので、「コンチータ」という女性名に対応するようsheが用いられるケースもある。
よくバンドが「俺らの音楽のジャンルは何と呼んでくれても別にかまわない、とにかく音楽をきいてくれ」と言うように、当人にとっては「私が男であろうと女であろうと、とにかく歌を聴いてほしい」ということかもしれないが(第一、「黒々とヒゲを生やした美女」というルックスがそう言い切っているし、コンチータが「とにかく私は歌い手です」と言い切れるだけの歌い手であることに異論のある人はいないだろう)、「性別」によって用いる人称代名詞が異なるという言語圏(大半の言語がそうだ)で、コンチータについて「書く」という作業をする人にとっては、この「ヒゲの歌姫」がトランスジェンダーなのか、ドラァグなのかは、まず確認しなければならない点で、Twitterで見ていて気付いた範囲では、LGBTのメディアで書いているような人たちも「調べてみたが、ドラァグであってトランスではない」と述べていた。(ただし、Rise Like A Phenixの歌詞はトランスジェンダーだと私は思う。異論はあるかもしれない。)
ちなみにトランスジェンダーは「性別違和」(日本語では「性同一性障害」の用語が一般的)で、コンチータがトランスなら代名詞はsheになる。ドラァグは「女装」で、その内面・セクシュアリティは特に問わない。(「大家さん」に扮したいかりや長介、「意地悪ばあさん」に扮した青島幸男や、「スケ番恐子」の桜塚やっくんも、英語では「ドラァグ drag」である。)
補遺。本稿の本編に入れようと改めて調べてみたが、結局は推測にすぎないので書かずにおこうと思ったのだが、やはり書き添えておきたい。
オーストリアといえば、今の若い方にはピンとこないかもしれないが、90年代から2000年代半ばにかけて、「国際面」的なニュースの常連だった。「欧州の新たな極右のうねり」の台風の目だったのだ。
最近のウクライナ情勢でスボボダという政党の名前が出てきているが、その党名は英語にすればFreedom, 日本語の「自由」だ。そしてそれは、同じ「自由」でもLiberty, Liberalとは異なる意味を有する(英語の本場である英国では、Independentの概念が対応する。つまりUKIPだ)。そして、Freedomの意味の「自由」を冠した欧州の政党といえば…と(少しでも関心があれば)誰もがすぐに思いつくような存在だったのが、オーストリアの「自由党」だ。
http://en.wikipedia.org/wiki/Austrian_Freedom_Party
この極右政党を第一線に押し上げたのが、80年代に党首となったヨルグ・ハイダーという政治家だった。彼のもとで党は勢力を拡大し、2000年にはオーストリアの連立政権の一角に加わるほどになった。オランダ、英国など欧州各地で極右が勢いを増すきっかけともなった。
しかしその後、2005年に党は分裂し、ハイダーは離党して新党を立ち上げた。その時点でオーストリアの「新しい極右」の神話も終焉に向かい、勢いは減じた。(事情はいろいろ異なるが、同じころに例えば英国でもBNPがぐだぐだになっていったことは興味深い。ただし英国ではUKIPが今、まさに旬を迎えている状態だが……各国の「極右」は今、非常に勢いづいていて、今月22日からの欧州議会選挙の結果がどうなるかも気がかりだ。)
こうして「国際面」から「オーストリアの極右」のニュースが消えて、ハイダーの名前を見ることも聞くことも書くこともなくなっていた2008年10月、突然、彼の名前がBBC Newsのサイトに出ていた。140キロを超えるスピードで車を走らせていて、事故死したのだった。そのときの当ブログのエントリ:
http://nofrills.seesaa.net/article/107952028.html
事故死の数日後、彼の名前はまた、英国のメディアを賑わせた。「葬儀に大勢集まった」とかではない。「僕はハイダーさんの恋人でした」と、2005年に結成した新党で故人の右腕だった20代の男性が「すべてを告白」したのだ。いわく、彼とハイダーは「友人をはるかに超えた関係」にあり、ハイダー夫人も公認の仲だった。「古き良き価値観を取り戻そう」的なアピールをして自己を「良き夫、良き父親、良き家庭人」と見せていたヨルグ・ハイダーの欺瞞は、それまでにも「うわさ」という形でなんとなく表面化していたようだが、これで「うわさ」は「事実」と確認されたことになる。
http://www.independent.co.uk/news/world/europe/haiders-deputy-reveals-gay-affair-969492.html
2010年に北アイルランドでピーター・ロビンソンの妻で政治家で宗教保守の活動家でもあるアイリス・ロビンソンが、自身は「家族の価値」だの「ソドミー反対」だの声高に主張していたくせに、自分の年齢の3分の1程度の若い男性を、「事業をサポートする」という(後に「不法行為ではなかった」と判断されたものの)政治家としてどうなのよという見返りを与えつつ、愛人としていたことが発覚したときの(世間一般の「爆笑」とはちょっと違う)アイリス支持者の間での反応を思うに、ハイダーの支持者は(それまで何度も「うわさ」が浮上しては否定してきたのだからより強靭な信念をもって)state of denialの状態に陥ったかもしれないが、「ニュースで見聞きする政治家」としてハイダーのことを知っていた人たちの間では、「フン」と鼻で笑うような反応が多かったに違いない。
後に「コンチータ・ウルスト」をつくりだすThomas Neuwirthは、今25歳、1988年の生まれで、だいたい12歳くらいのときにハイダーの「自由党」が連立政権に加わるという大激変を経験していることになる。年齢的に、保守的な地域の学校でいじめに怯えていたころだ。(コンチータ/トムの出身地について見てみると、2003年以降、議会で最大議席を有しているのは保守のキリスト教民主党、第二党が社会民主主義の政党で、ハイダーの元の政党である「自由党」も3議席を有している。)
その彼が、2006〜07年にテレビのオーディション番組で芸能活動を開始し、グループが解散するという激動を経験した翌年、2008年10月にハイダーの事故死と死後の「カミングアウト」があった。その3年後、2011年に「彼女」は誕生した。
「ヨルグ・ハイダーの真実」を伝える2008年10月の記事を今のタイミングで見ると、「関連記事」にコンチータ・ウルストのサムネイルが表示されている。
今年のユーロヴィジョンで面白かったのは、「やたらと、男が1人、真剣な顔で湿っぽいメロディーのテンポの遅い歌を歌っている」点で……面白いというか、ちょっとつらかったです。紅白で北島ファミリーと細川たかしと橋幸夫……が延々と続く感じ。みなさん、すごく上手なんですが……。
最高につらかったのがポーランド。準決勝では20秒でギヴ、決勝では10秒でトイレに立ちました。AKB48はこう見えてるんだろうな……。てかやってることとしては、このポーランド代表とAKB48の区別がつかない。(真顔)
見てて面白かったのはアイスランド(LOVEにはやられた)。
L.O.V.E #Iceland pic.twitter.com/RpfswSe49r
— BBC Eurovision (@bbceurovision) 2014, 5月 10 個人的に聞いてて面白かったのは、ギリシャ、ドイツ、フィンランド。フィンランドは男子高校生のロックバンドだったのだけど、普通に「いい曲」で、デビュー時のWeezerを思い出す感じ。英労働党のナンバー2、エド・ボールズさんも「専門外だから自信ないけど、この曲、いい曲ですよね」とツイートしてた。バンド編成では、スイス(バンジョーやフィドルのいるバンドで、ヴォーカルの優男がカメラ目線でウィンクしてくる非常にcheesyな感じ)も完成してた。マルタのヴォーカル(イングランド人のハーフだとか)はおもしろい楽器を持っていた。
楽器が面白かったのは、年をとった2 Unlimitedみたいなルーマニア代表。
Did anyone else spot the Stargate piano in Romania's Eurovision gig? @thegatecast @RealPDeLuise #SBSEurovision pic.twitter.com/CUrd9XZMkW
— Angela Dransfield (@dragonsfield) 2014, 5月 11 でもあれを真似をしようと無理すんな。
My wife walks in as I try to squeeze in the middle. I tell her it's for a Eurovision tweet. She sighs sadly. pic.twitter.com/JPxi8rqOJ5
— Nick Harvey (@mrnickharvey) 2014, 5月 10 それから、「ロシアでさえ英語の歌詞なのに、某国は……」という点(実際、英語の歌詞が多すぎ、という不満の声もあった)。そのボンジュー、サヴァ?の某国の代表は、いったい何を食ったらこういうのができるんだ、という内容だったのだけど、あれは「皮肉」なんでしょうか。音楽的には非常に狂っていてどちらかというと好感が持てたのだけど(Daft Punkの国ですから)。
英国はドルイドみたいな衣装だな、ということしか印象に残ってない。あれについて1行だって書くのは大変だろうな、という印象。誰か英国の人が「ドラムはとてもよい」とツイートしていたが(実際、ドラムはかっこよかった)、そのドラマーはJoey Yoshidaさんという日本人の方だそうだ。
出場者のプロフィールや楽曲の詳細などは、下記から一覧できるようになっている。
http://www.eurovision.tv/page/copenhagen-2014/about/shows/all-contestants
採点結果の報告では、英国が過剰におしゃべりだったのと、フィンランドがいきなりラップしはじめたのが可笑しかったが、何といってもオーストリアのこれだろう。
#Austria rocks! #Eurovision pic.twitter.com/c1NtGUgytX
— nofrills (@nofrills) May 10, 2014現地の司会者(女性)ものっかるほどのひげブーム(笑)。
でもとりあえず、ひげより先に、「つけま」ですから。
壮大な音楽を聴いて感銘を受け、それがずっと頭をぐるぐるしているので、思いがけず壮大なエントリになってしまった気がする。まさかジェイミーがネタを投下してジェリー・アダムズが打ち返すとは思っていなかった。
※この記事は
2014年05月11日
にアップロードしました。
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