kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年04月16日

「アラン・ジョンストン記者はわれわれが殺した」という犯行声明(現時点では真偽不明)

4月16日早朝に、12日の記事のコメント欄に書き込んだとおり(このエントリの下のほうに再掲します)、3月12日にガザで拉致されたBBCのアラン・ジョンストン記者について「われわれが殺害した」という犯行声明が出されているそうです。ただその犯行声明の真偽は今のところ不明。「真偽がはっきりしたら新エントリを立てることにして、それまではとりあえずは前の記事のコメント欄に」と思っていたのですが、読みづらくなるので新エントリにします。

現段階で、その犯行声明とやらの詳細がだんだん明らかになってきています。細かいことがわかればわかるほど、ますますいやな感じになってきてます。全てが「ハクをつけたい若い連中の口からでまかせのデタラメ」とか「どっかのふざけた奴がアルカイダのパロディのパフォーマンスを大々的に行なっている」とかであればよいのに、と思います。(ストーモントに突撃したマイケル・ストーンでさえ「パフォーマンス・アート」だったらしいのだから。)

まず、犯行声明にあるステートメントの英文訳がわかりました。スコットランド(アラン・ジョンストン記者はスコットランドとかかわりが深い)の新聞、ヘラルド掲載:
http://www.theherald.co.uk/news/news/display.var.1330151.0.0.php

The statement read: "The whole world knows of our just cause in demanding the release of our prisoners, who are waiting under the fire of the occupation. Our demand was that all of those who are responsible for the journalist release our prisoners who are being held in the prisons of the occupation. The whole world made so much noise about this foreign journalist, while it took no action over our thousands of prisoners."

It continued: "Our objective was to broadcast a clear message, and we were surprised by the position of the Palestinian Authority, which attempted to hide the case as much as it could and to present the case in an untruthful manner, leading us unfortunately to kill the journalist so that our message is understood."

It added: "We lay the responsibility on the the PA presidency, Palestinian government, and the British government for the blood of its journalist son.

"And we confirm that our demands for the release of our prisoners in the occupation jails still stands. We will not relent until we release them all, free and dignified. Allah is great, for it is either victory or martyrdom."

この犯行声明の内容が真であるとして、これを書いた連中に言えるものなら言いたい。あんたらはThe whole world made so much noise about this foreign journalist, while it took no action over our thousands of prisoners. と言う。しかしそのthe whole worldとは何のことだ。少なくとも私と、私の知っている何人かの日本語話者のブロガーは、ジャーナリストが誘拐されたことで大騒ぎはせず、パレスチナでサッカーの練習をしてた男の子たちが誤爆だか何だか知らんがとにかく爆撃で殺されるなどしたときに地味に大騒ぎをしてきた。囚人解放についても同様だ。英語でブログをやってる人で同じようなことをしている人たちもいる。フランス語とかドイツ語とかイタリア語とか、ほかにもバベルの塔が崩れたために発生したと言われる数々の言語を使っている人にも、もちろんいるだろう。今回派手に大騒ぎになったのは、騒いでいる連中が大きなメディアを持っていたからだ。勘違いするな。これまで「全世界」が無視していたわけではない。あんたらの見る「全世界」は偏っている、それだけだ。

何か怪しいというだけで身柄を拘束されている人たちは即時解放されて当然である。それ自体は正しい。しかしお前らがそれを「正義」として語るな。パレスチナ自治政府に言いたいことがあるのなら、自治政府に対して行動せよ。パレスチナの場合は自治政府だけでなくイスラエルに対して(さらにはその背後の米国や英国に対して)行動することも必要だから大変だとは思うが、その「行動」も「武力行使」でない形を取れ。占領で土地を奪われたパレスチナ人に抵抗権はある。それをサポートしたいと考える人たちは「全世界」にいる。ただ、その声をすべて合わせてみても、動かせない何かが現在の「民主主義社会」にはあるのだ。9-11の前も「民主主義」はおかしな動き方をしていたが、9-11以降はおかしな動き方をすることが常態となったのだ、いわゆる「テロとの戦い」の流れの中で。そのくらいわかってから口をきけ。そして、自分たちの目的のために、本当の意味での抵抗をしている「全世界」の人たちの邪魔をするな。

何より、よりによってアラン・ジョンストンを「全世界」から奪ってどうする。おまえらはアラン・ジョンストンを「彼の家族」や「英国」や「コーポレート・メディアの1つであるBBC」から奪っただけではない。私からも、彼がガザから発信していた記事を読んでいた世界中の人たちからも、彼を奪ったのだ。もしも本当に、この犯行声明のとおりのことをあんたらがしたのであれば。またこれからするのであれば。

・・・前にこのブログでちょこっと紹介したボリス・ジョンソンの小説が、「テロリストが、英国の国会で演説している米国の大統領や英国の議員たち、各国の大使ら要人を数百名人質にとって、テレビを通じて全世界に、グアンタナモの囚人を本国に送還して裁判を受けさせるべきか否かという投票を呼びかける」というものだったのですが、軽くネタばれになりますが(あの小説では本筋のネタばれなどしてもかまわないとは思うけど、一応背景色と同じ色で文字を打っておきます→)、結局は「国会議事堂に入り込んで要人を人質にとるという卑劣な行為」を行なった連中が「グアンタナモ収容所は国際法的にまずい」という主張をしているということで、実際にはそう考えている人ですらも「否」で投票してしまう。(さらに英国人は責任逃れを画策するか、なんとかの一つ覚えみたいに攻撃的になるかで、ロシアとかフランスとかが予測不能の動きをするというのが微妙にリアルな作り話としての面白みのひとつではありますが。)こういうのに対して「不謹慎な!」と眉をひそめることができるような生真面目な人柄だったら私は英国のジョークのセンスなど大して好きにはなっていないと思うのだけど――つまり私はあの小説で「不謹慎な!」と眉をひそめたりしない。多少呆れはしたけど――、あれが現実になったとき、それも「米国大統領を人質に取る」とかいったことではなく、戦争・紛争・武器取引などなどの事柄を直接決める政治的な意思決定とは関係のないジャーナリスト(<こう断言するのは常套句としてではないです。アラン・ジョンストンの記事を読めば、彼がどういうジャーナリストなのかわかると思います)を連れ去って、安否も一切知らせず(いや、ここは実際何があったのかわからないのだけど・・・犯行グループは情報を出していたが、メディアにそれが伝わらなかったという彼らの言い分を虚偽と断じることはできない)、ついには殺す、ということになったとすると、たとえ彼らの主張そのものが同意できるものであっても、今日からも昨日までと変わらず、彼らと同じ主張をすることが自分にできるだろうか、と。

それから、イスラエルのメディア、エルサレム・ポストの記事が出ました。状況の解説としては、今のところ、最も詳しい。

Group says it killed BBC reporter
KHALED ABU TOAMEH and YAAKOV KATZ, THE JERUSALEM POST
Apr. 16, 2007
http://www.jpost.com/servlet/Satellite?apage=1&cid=1176152801529&pagename=JPost%2FJPArticle%2FShowFull

要旨を日本語で:
日曜日、パレスチナ自治政府治安当局関係者は、BBCのジョンストン記者殺害との報道について、現時点では事実であるともないとも言えないと語った。

これまで知られていなかった「タウヒードとジハード・イン・パレスチナ」というグループが、ガザで配布されたリーフレットで、イスラエルがパレスチナ人の囚人を解放しないことが原因で、同グループのメンバーがジョンストン記者を殺したと宣言した。また同グループは同リーフレットにおいて、記者の死の責任は、パレスチナ議長府と、ハマスが主導権をとる内閣と、英国政府にある、としている。リーフレットには「全世界が、われわれの囚人たちの解放を求めることに義ありということを知っている。われわれの要求は、このジャーナリストについて責任ある者たちすべてに対し、占領地の拘置施設に拘束されているわれわれの囚人たちを解放せよ、ということであった」と書かれていた。【詳細は上に引用したヘラルド掲載の英文、もしくは元記事参照】

このグループは、パレスチナ自治政府当局者によればアルカイダと関係がある。また同グループはジョンストン記者殺害(処刑: execution)の模様を撮影したビデオを公開すると約束している。

ジョンソン記者は1ヶ月前にガザ市で拉致された。15日まで、いかなるグループも犯行声明を出しておらず、拉致犯の要求は不明であるが、パレスチナ自治政府治安当局上層部のひとりは、彼らは500万ドルの身代金を要求していると述べた。【ちょっとここ、時系列がわかりづらい記述です。英語の時制の一致のため。】

同グループの声明に自治政府も驚いている。また、多くのパレスチナ人から強い非難の声が上がっている。もし声明の内容が真実であるとすれば、パレスチナ人によって外国の記者が殺害された始めてのケースということになる。

「タウヒードとジハード」は、ジョンストン記者の拉致については強い声を上げた国際社会が「何千という単位で拘束されているパレスチナ人の身柄解放については何ら動いていない」とリーフレットで非難している。

ジョンストン記者殺害の目的は、パレスチナ人の囚人たちは解放されねばならないという明確なメッセージを送ることである、と同グループは述べている。「われわれの要求は撤回しない。全員の身柄が解放されるまで、われわれは決してあきらめない」と彼らのリーフレットには書かれている。

パレスチナ自治政府のHani Kawassmeh内相は、自治政府治安当局はジョンストン記者が殺害されているとの確証は何ら得ていないと語っている。「報道/報告を精査している段階です。あれが真実でないこと、ジョンストン記者が近いうちにご家族に再会できることを願っています」

パレスチナ自治政府治安当局上層部関係者は、エルサレム・ポストに対し、この2年間、ガザでアルカイダが活動しているとの証拠は非常に多いと語った。「多くの急進的グループが、ガザ地区とエジプトとの国境線を超えています。ガザ地区ではアルカイダは少なくとも4つのグループを持っています」 【この辺、エルサレム・ポストでも米英系でもなく、急進主義者にも関係のない媒体、もしくは信頼できる記者の記事での確認が必要。というかどのソースで見ても何らかの情報戦が仕掛けられていることを前提にして確認すべき。】

また、ガザ地区で活動するパレスチナ人著名ジャーナリストのひとりは、ジョンストン記者殺害で、多くの外国人ジャーナリストがパレスチナ自治区に入ることを躊躇するようになるのではないかという懸念を語った。「報道が真実でないことを願うばかりです。もし真実だとすれば、パレスチナ人全体にとって非常にひどいことになりかねない」

イスラエル国防当局も記者殺害の報道を精査している。国防当局の話では、この1ヶ月、パレスチナ自治政府と英国政府とイスラエルは、記者の状態についての情報を得ようと何度も試みてきたが、情報は何も得られなかった。先週エルサレム・ポストが報道したように、イスラエルは今回初めて、英国政府の代理として、サウジアラビアの治安当局者1名をラファ経由でガザに入れ、ジョンストン記者の居場所を突き止めようとした。国防当局者は、今回の事件は外国人ジャーナリストに対する警告として作用するだろうと述べている。また報道が真実であっても、イスラエルはガザで軍事作戦を行なうことはないと述べている。

ジョンストン記者の居場所を突き止める作業に関わってきた当局者は「もし報道が真実であれば、できることはほとんどありません」と語る。「この件でイスラエルが戦争を行なうことはありません。当事国の英国ですら動きは取れません」

これより前、「タウヒードとジハード」とは別のアルカイダ系グループ、「イスラムの正義の剣」が、ガザ市でのインターネットカフェとキリスト教書店への攻撃の犯行声明を出している。この6ヶ月で爆破されたガザのネットカフェやレコード/CD店は少なくとも45箇所、ガザおよびヨルダン川西岸地区のキリスト教関係の施設のいくつかは、この数年頻繁に、極端な考えを持つイスラム教徒(extremist Muslims)に襲撃されている。

(以下略)

サウジは確かにパイプ役を買って出ています。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/6508499.stm

ジョンストンさんはBBCのウェブサイトだけでなく、テレビやラジオでも取材をしている記者で、2004年に着任。3年の任期は今年の3月末で終わる予定で、何もなければ今は英国に戻っていたはず。スコッツマンのこの記事(経歴などもここに詳しい)によれば、ガザに常駐している外国の大メディアの記者は彼ひとりだった。

誘拐される前、最後にアラン・ジョンストンの名前が出ている記事:
※「最後の」の根拠はBBCの記事検索(sort by date)。
Four killed in new Gaza clashes
Last Updated: Saturday, 24 February 2007, 15:24 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/6392151.stm
Hamas said it was targeting those who executed their commander, and called on the Fatah movement to stay out of the fight, according to the BBC's Alan Johnston in Gaza.


誘拐される前の最後の署名記事:
UN alarm at Palestinian poverty
Last Updated: Thursday, 22 February 2007, 18:48 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/6387843.stm

私はこの記事はブックマークしてありました。
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/20070223#bookmark-4040131



これからどうなるのか、息がつまりそうです。「殺した」というのが、そのリーフレットを配った人たちの功名心ゆえのデマであることをただ祈るのみ。アラン・ジョンストンの記事を読んで、この人を「英国人だから」という理由で殺せると思う? 私は思わない。イラクで拉致されて殺された支援活動家でイラクと英国の二重国籍のマーガレット・ハッサンさん、それからイラクで拉致されて殺されたイタリア人ジャーナリストのエンツォ・バルドーニさん、それから何者かに銃撃されて殺された小川功太郎さんと橋田信介さん・・・それからそういった非道な事件に巻き込まれて殺された通訳者さんたち・・・ああいった非道な出来事が打ち続いたあとに状況がどうなったか。いや、アナロジーとしてもっとぴったりくるのはチェチェンかもしれない。

(ジェイムズ・ミラーやトム・ハーンドール、レイチェル・コリーの死は少し「意味」が違うのだけれど、それらもまた思い出さざるを得ない。こういう人たちのことを「危険なところにわざわざ行ったんだから」と心情的に切り捨てることは、私はできない。)

思えば、北アイルランドははっきりと「政府対反政府」という紛争というよりは「過激派対過激派」の紛争で(むろんその片方に政府がべったりくっついていたという非常に醜悪な構図で、すべてが明らかにされるのかどうかまったくわからないのだが)、民族紛争とも宗教紛争ともちょっと違う、ひとつの独立国家のあり方をめぐる対立の現われとしての紛争で、すったもんだの末「両者がともに行政を担当」ということで合意が成立して、「爆弾」とか「銃殺」とかいったニュースはめっきり減って、今、北アイルランドのニュースで「死亡」と出ているのは、政治目的の襲撃によるものではなく、どこにでもあるような交通事故とか殺人事件とかばかり(政治性のありそうな放火・襲撃・投石などはあるが、とりあえず人が死ぬようなことはほとんど起きていない)。こういったことを、「幸いにも北アイルランドの場合は」という前置きとして言わなければならないような気がしてきています。



1976年3月15日、ロンドンの地下鉄に爆弾を仕掛けようとしている男(IRA義勇兵)を見つけ、何とかしようとした地下鉄の運転手が、その男に射殺されるという事件が発生したときのIRAの声明(先日も引用したもの):
http://news.bbc.co.uk/onthisday/hi/dates/stories/march/15/newsid_2543000/2543605.stm
Days earlier the Provisional IRA in Dublin, calling itself the Army of Ireland, said: "We now issue a solemn warning to the British public. You have given the IRA the label of terrorist... Now we will act as terrorists."

「われわれは英国の一般の皆さんに警告する。あなたがたはIRAにテロリストとのレッテルを貼り付けた・・・ではわれわれはテロリストとして行動しよう」


英国の閣僚で、ブレア派(というよりブレアの腰巾着)としてしか個人的に認識できなかったヒラリー・ベンという政治家が、「テロとの戦い/対テロ戦争 war on terror」という言い方について、米国でのスピーチでがつんと言うらしいです。
http://www.guardian.co.uk/uklatest/story/0,,-6560256,00.html
Mr Benn is to say openly that President George Bush's phrase "War on Terror" strengthens small disaffected groups with widely differing aims by making them feel part of something "bigger".

He will confirm that British ministers and civil servants have decided to stop using the term.




【以下、12日の記事のコメント欄からの再掲分】
@2007年4月16日、午前3時ごろから4時半ごろの話(日本時間)

報道各社にFAXもしくはメールで(<媒体・記事によってばらつきがある)「氏はすでに死んでいる」という連絡が入ったらしい。

各記事によると、この犯行声明の送信主は、「タウヒード(団結/統合)とジハード旅団」と名乗るパレスチナの武装集団。これまでその存在は知られていない。(BBCではthe Al Tawhid Al Jihad brigade, タイムズではthe Brigades of Tawheed and Jihad, テレグラフではThe Brigades of Holy War and Unity<これは英訳、PAは引用符つきで"The brigades of Tawheed and Jihad"と表記している。)

「タウヒードとジハード」といえばイラクのザルカウィの組織の名称だった。「アルカイダ系」の記号といってもいいのかもしれない。しかしこれはパレスチナだ。それが本気の名称なのなら(勝手に、なおかつ適当に恐ろしげな名称を名乗っているとかいう可能性もあるのだが)、これは非常によくない。というか、陰惨な見取り図しか頭に浮かばない。あるいは・・・という陰謀論思考も可能だが、あえて陰謀論思考をすべき意味は私には見出せない。

イラクでも「殺した」という声明が何者かによって出されてから「生存している」という証拠が出されたりしたことがあったので、ジョンストンさん殺害声明の内容が本当なのかどうかもまだ何もわからないと考えるべきだろう。

1時間ほど、メディアの記事が更新されるのを待ってみたが、新情報は特に出ないような感じなのでいったんここまで。以下は現時点で出ている記事のいくつか。

■BBC(非常に慎重):
BBC's concern at Gaza man's fate
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/6557779.stm
"But we stress that at this stage," it says, "it is rumour with no independent verification".

(現段階ではこれは何ら確証のないうわさにすぎないということを強調しておく、とBBC。)

■タイムズ(かなり慎重):
Alarm over 'rumour' of BBC reporter killing
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/middle_east/article1657815.ece
In an e-mail sent to various news organizations, a group calling itself the Brigades of Tawheed and Jihad said it killed Mr Johnston after their demands for the release of Palestinian prisoners in Israeli jails were ignored. It blamed the Palestinian and British governments for his death by failing to meet its demands.

...

The group claiming to have killed him has never been heard of before, though its name resembled that of al-Qaeda affiliated groups in Iraq, the Brigades of Holy War and Unity.

Its statement said it would soon release of video of Mr Johnston’s execution and reiterated its demand for the release of Palestinian prisoners.


■AP通信(掲載媒体はガーディアン):
Unconfirmed Report Says BBC Journo Slain
By IBRAHIM BARZAK
http://www.guardian.co.uk/worldlatest/story/0,,-6559579,00.html
"This party that issued the statement about the so-called killing is unknown to the security services," Palestinian Interior Minister Hani Kawasmeh told a news conference in Gaza City. "There is no information to confirm the killing of Johnston until now."

...

More than a dozen foreign journalists and aid workers have been abducted by gunmen in Gaza in the past 18 months, often in a bid by Palestinian militants to get money or jobs. Most have been released without major physical injury within hours or days. An exception was the abduction of two Fox News employees in August, who were held for two weeks before they were freed.


■PA(掲載媒体はガーディアン):
Kidnapped BBC journalist 'killed'
http://www.guardian.co.uk/uklatest/story/0,,-6559601,00.html
A Foreign and Commonwealth Office (FCO) spokeswoman said: "We are aware of these reports and are urgently looking into them."

...

A previously unknown Palestinian group, "The brigades of Tawheed and Jihad", claimed it had killed Mr Johnston in a statement sent to news organisations. But the Palestinian government said there was no evidence to support the claim.

Although the group is not known in Gaza, the name has been used elsewhere in the Middle East by organisations linked to al Qaida.

※ガーディアンは、しばらく待ってれば、ジェイソン・バークの記事が出ると思う。この組織名で彼が何も書かないということはないだろうというのが予想。ただし記事が出る前に犯行声明がガセだと判明する可能性も、現時点では否定はできない。

■inthenews:
Alan Johnston killed, group claims
http://www.inthenews.co.uk/news/international-affairs/alan-johnston-killed-group-claims-$1076627.htm
The emailed statement from al-Tawhid al-Jihad Brigade, which translates from the Arabic as the brigades of holy war and unity, highlighted the number of Palestinian prisoners being held in Israeli jails.

Britain's Foreign Office has said it is "urgently" looking into the claims, while Palestinian interior minister Hani al-Qawasmi told reporters in Gaza that he had "no information to confirm the killing" of Mr Johnston.

Speaking at a news conference in Ramallah, West Bank, on Thursday, BBC director general Mark Thompson said that Palestinian authority president Mahmoud Abbas had told him there was "credible evidence that Alan was safe and well".


■ロイター通信:
BBC "concerned" by claim Gaza correspondent killed
By Nidal al-Mughrabi
http://www.reuters.com/article/worldNews/idUSL1563298720070415
It said it would later release a video of Johnston's killing and blamed the British and Palestinian governments for failing to meet demands that prisoners be freed from Israeli jails. No such demand has been made publicly since Johnston disappeared.

Qawasmi said: "At the Interior Ministry we have not received any demands of any kind, whether for ransom or anything else. No party has said it is holding the journalist."

A senior adviser to Palestinian President Mahmoud Abbas said Abbas was following the issue personally: "We have heard rumors. We hope he will be released alive and in good health," Saeb Erekat told reporters. "Every effort is being exerted to avoid a disaster."

※これを素直に読むと、今回の「犯行声明」は「誰かの悪質ないたずら」だと思えるのだが。

■テレグラフ(用語法が脊髄反射的):
Jihadist group claims it executed BBC man
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2007/04/15/nbbc115.xml
While there was no independent confirmation, the BBC and Foreign Office said they were investigating the statement which was faxed and e-mailed to Palestinian media outlets in the name of The Brigades of Holy War and Unity.

A group by that name used to operate in Iraq after the US-led invasion.

Last month a group with the same name issued a statement claiming to be behind the bombings of some local internet cafes. But apart from the two statements, little is known about the Palestinian version of the group.

It has no spokesmen, no confirmed members and no public profile.

※いくら急いで出した記事であっても、これはあんまりだと思う。executeという語はもうちょっと慎重に扱っていい語だし。

■ベルテレさんサイトの速報:
Unconfirmed reports say kidnapped journalist is dead
http://www.belfasttelegraph.co.uk/breaking-news/world/middle-east/article2452363.ece
Palestinian Chief Negotiator Saeb Erekat said the reports are unfounded, and called for the journalist's immediate release.

※この記事は

2007年04月16日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 11:24 | Comment(10) | TrackBack(1) | todays news from uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ハアレツきた。
Last update - 05:04 16/04/2007
PA sources discredit group's claim that it killed BBC reporter
By Avi Issacharoff, Haaretz Correspondent
http://www.haaretz.com/hasen/spages/848948.html

要旨:
パレスチナ自治政府筋は犯行声明の内容を否定。ジョンストンさんは今もまだ地域のクランのひとつによってガザ地区にとらわれており、犯行声明は自治政府にゆさぶりをかける目的で作成された偽のもの、と考えている。

それと、あるパレスチナ人記者のコメント:
Palestinian journalists on Sunday expressed concern that Sunday's email announcement indicates Johnston may have been hurt during the abduction, and that now the kidnappers are looking for grounds for his murder. "We hope we are wrong," one reporter, A., told Haaretz. "This is one of the most senior foreign reporters in Gaza. He is a guest and should not be kidnapped or hurt. We hope he will return home shortly."

犯行声明は、ジョンストンさんが傷つけられた/けがをしていることを示唆しており、誘拐グループは彼の殺害の機会をうかがっているのではとパレスチナ人ジャーナリストらは考えている。「そうでないことを祈るばかり」とひとりは語る。「ジョンストンさんはガザで最も経験豊かな外国人ジャーナリストです。彼は客人であり、誘拐されたり傷つけられたりしてはならない。早期に故郷に戻れるよう願っています」
Posted by nofrills at 2007年04月16日 12:34
ガーディアン、ローリー・マッカーシーきた。ローリー・マッカーシー自身イラク(バスラ)で拉致された経験がある。

BBC reporter murdered, claims unknown group
Rory McCarthy in Jerusalem
Monday April 16, 2007
http://media.guardian.co.uk/site/story/0,,2058030,00.html

「犯行声明」はアラビア語で、ガザ地区のパレスチナ人ジャーナリストに送られた、とある。

あと、この人の記事ってほんとストレートでわかりやすいんだよね、という部分:
Although there are around 10,000 Palestinians in Israeli jails this was not an issue previously thought to have been connected to the kidnapping. Instead it was widely believed that, as in previous cases in Gaza, the kidnappers wanted money or weapons from the Palestinian Authority.

それからこれも非常にわかりやすい:
The name of the group in Arabic, Kataib al-Tawhid w'al-Jihad Falasteen, has not been heard before in Gaza but it echoed a name used by one of the most influential militant groups in Iraq run by the Jordanian militant Abu Musab al-Zarqawi, who was killed in a US strike last June. His group, which at first called itself the Monotheism and Holy War Brigades, was behind many kidnappings and beheadings of foreigners in Iraq. It later changed its name to al-Qaida in Iraq and apparently claimed allegiance to Osama bin Laden.

Posted by nofrills at 2007年04月16日 13:01
ハーレッツの記事が読めなくなってますね.状況が変わったんでしょうか?
Posted by exod-US at 2007年04月16日 19:47
このリンク↓は読めませんが.
http://www.haaretz.com/hasen/spages/848948.html
こちら↓で開けました.
http://www.haaretz.com/hasen/spages/848726.html
Posted by exod-US at 2007年04月16日 19:58
たびたび済みません.やはりおかしいですね.
"Diplomacy"というカテゴリに"PA sources discredit group's claim that it killed BBC reporter By Avi Issacharoff, Haaretz Correspondent"というタイトルがあるのですが,"Group says it killed BBC journalist"につながってしまいます.というか,そのリンクが入っています.
Posted by exod-US at 2007年04月16日 20:04
>exod-USさん
> ハーレッツの記事が読めなくなってますね.状況が変わったんでしょうか?

基本的にはそういうことだと思います。別におかしくはないと思います。URL自体は生きていますし、そのURLにある記事の署名(By Avi Issacharoff)は同じですし。BBCでもほかの報道サイトでも、同じURLで記事をアップデートして見出しも変更、ということが時々ありますが、ハアレツでも同じなのでは。(私はふだんはハアレツは見ていないのでよくわかりませんが。)

私が2007年04月16日 12:34に投稿したコメントのハアレツの記事は、Google News(英語版)で確認していた限り、ハアレツが「ジョンストン殺害声明で関係者の反応」というネタで初めて出した記事です。(その前のものを私が単に見落としている可能性はあります。)あの時点では、イスラエルのメディアで「死亡を確認」といった話になっていないことが、最大のポイントのひとつでした。

いずれにせよ、上記にURL(848948.html)をあげたハアレツ記事の見出しは変更されています。いったん「もっさりしたthat節をスマートな完了不定詞に置き換える」という変更が行なわれたあと、現時点(17日午前6時すぎ)では、"BBC journalist's family appeals to captors to 'end this ordeal'" となっています。

見出しは変更になっていますが、記事の中には「PAはあの犯行声明はうそくさいと思っている」とかいった内容の、最初の記事にあった記述(On Sunday, Palestinian security sources discredited claims by a previously unknown group of Palestinian militants that said it had executed the BBC reporter. The Palestinian Authority forces believe that Johnston, kidnapped on March 12, is being held inside the Gaza Strip, apparently by one of the larger clans there. They believe the claims by the so-called Tawhid and Jihad Brigade are an attempt to put pressure on the PA.)はそのまま含まれていて、それに「ジョンストン記者の家族の反応」を付け加えた形の記事になっています。

ご参考までに、"PA sources discredit group's claim that it killed BBC reporter" というハアレツの記事の最初の見出しをGoogle Newsで検索した結果の画面と、そこで表示されるURLをクリックした結果の画面("BBC journalist's family appeals to captors to 'end this ordeal'")のスクリーンショットを取って縦に並べて画像として保存したのをアップロードしておきました。ご確認ください。
https://nofrills.up.seesaa.net/image/haar-848948-gnews.png

なお、私はふだんはハアレツのサイトはほとんど見ないので、ハアレツのサイトでのURLないし記事見出しの変更についてはよくわかりませんが、BBCでは同じURLで記事を上書き更新することはほとんど日常的といえるくらいに頻繁です。(具体的には、「飛行機墜落、死者多数」という記事が、同じURLで「飛行機墜落、200名死亡」とか「飛行機墜落事故、原因は悪天候」といったようになる、という具合です。)見出しが変わったということは何らbig dealではなく、見出しの変更後に、新規情報の付け加えではなくそれまでの情報の変更が行なわれているか否かにこそ注目すべきかと思います。
Posted by nofrills at 2007年04月17日 07:00
状況のアップデート。「殺害声明」の真偽については今朝(日本時間)の時点でも新情報ありませんし、「タウヒードとジハード」と名乗る一団が公開すると約束していたビデオも公開されていないようです。

とりあえずBBCの最新記事はこれ:
BBC man's 'killing' not verified
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/6559619.stm
記事の内容は、ジョンストンさんのご家族やBBCの人たち(同僚)の動きの詳報で、それ以外は特に新しい情報なし。ご家族にとっては「何もわからない」という状況そのものがひどくつらい。しかも変な声明まで出されて。。。

一方Palestine News Agencyには16日付で:
IPI Calls for Immediate Release of BBC Journalist
http://www.wafa.ps/english/body.asp?id=9837
# IPI = International Press Institute

これは日付は4月16日なのだけれど、新情報なし(というか、「殺害声明」前のものかも)。

タイムズには新情報いろいろ:
BBC correspondent may have been 'sold' to Islamic militants
David Brown and Sonia Verma in Jerusalem
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/middle_east/article1662828.ece

「殺害声明」の直前に、ジョンストン記者は武装勢力に売り渡されたのではないかとの説あり、というのが最初のパラグラフで、その後はしばらくもう報道されていることの繰り返し(説明のための部分)が続いて、そのあと:
[quote]
Palestinian security sources have identified the Dagmoush crime clan as the prime suspect in the kidnapping of Johnston. The clan has carried out kidnappings in the past — including two journalists employed by the American Fox television network last summer — to extract promises of money or weapons from the Palestinian Authority.

The clan was once allied with Hamas, but switched loyalties last summer when two of its members were killed by Hamas gunmen. There were rumours that the family had sought revenge by kidnapping Johnston and embarrassing the Hamas-led Government. The Dagmoush family has denied any involvement.
[/quote]
というようなことが「実行犯」に関して書かれ、そのあとに、「週末、Dagmoush clanがジハディスト〔原文の直訳〕の集団にジョンストン氏を『売り渡す』ことを決意したとの推測(speculation)があった。この方法はイラクで使われている」という記述。(これは確かに、イラクに多くある「誘拐ビジネス」みたいではある――相手方から直接身代金を取るのではなく、政治利用したい勢力に売り渡すことで金儲けをするという方法。)ただしそれも、「殺害声明」と同様、根拠はない。

続いて、「ある情報筋によると(One source said)」として、「アッバス議長が先週、ジョンストン記者は『無事で元気だ』という『信頼できる証拠』があると述べたあとで/ために(原文ではsince:〈理由〉なのか〈時〉なのかよくわからん)、『外部の勢力』が関与するようになったのではないか」との説を提示。これもまたクリシェではあるけれども、クリシェだからといって現実ではないということにはならない。

一方で、パレスチナ当局はビデオがないことを指摘し、依然として「殺害声明」をガセだとして扱っている。また、Saeb Erekatは「タウヒードとジハード」という組織の存在すら信じていないと語り、ジョンストン氏の生存を疑う理由はまるでない、と述べている。・・・というのがタイムズの記事で拾っておくべき点。
Posted by nofrills at 2007年04月17日 08:08
状況アップデート。ロンドン拠点のアッシャルク・アルアウサトという新聞(下記URLは英語版ウェブ)が、「犯行グループが500万ドルの身代金を要求」と報じたそうです。
http://aawsat.com/english/default.asp

現時点でGoogle Newsの記事は2件。Jerusalem PostとPlayfuls.comです。(後者は「他のメディアが報道していることをコンパクトにまとめる」という形の記事がほとんどなので、この件では私はまだ参照していません。)

エルサレム・ポストの記事:
Reporter's captors want $5m. ransom
By JPOST.COM STAFF AND AP
http://www.jpost.com/servlet/Satellite?c=JPArticle&cid=1176152814576&pagename=JPost%2FJPArticle%2FShowFull

この記事によると、アッシャルク・アルアウサトの報道があったのは火曜日の朝刊。「身代金要求」は「殺害声明」と矛盾しており、よくわからないといった雰囲気が行間に。

またこの記事では、最新の状況として、パレスチナ自治政府とジョンストン記者解放を求めるパレスチナ人ジャーナリストたちとの間でちょっと衝突があったことが伝えられています。議会の建物の前に集まった200人ほどのジャーナリストが、議員と話をすることを求めて議会に入ろうとしたところ、警備スタッフが暴力的なかたちでそれを止めた、とのこと。

[quote]
Meanwhile, security guards at the Palestinian Authority parliament on Tuesday scuffled with a crowd of Palestinian journalists who were demonstrating in support of Johnston, pushing back reporters and beating two of them with rifle butts.

About 200 journalists had gathered outside the building, seeking information about Johnston. When journalists tried to enter parliament to talk to lawmakers about the case, the guards violently pushed them back and barred them from entering.

They journalists called on lawmakers to come out of the building to talk to them. Some held signs and photos that said "Free Alan."

"We came to ask those lawmakers about the facts and the truth on the fate of our kidnapped colleague," said Saadi Alkasaef, an activist in the local journalists' union. "It's more than a month right now and we are concerned for Alan's life after the statement released two days ago. We came peacefully, but we are being assaulted now."
[/quote]

この件については:
Gaza guards threaten reporters protesting Johnston kidnap
From correspondents in Gaza Strip, Palestinian Territories, 04:31 PM IST
http://www.indiaenews.com/middle-east/20070417/47728.htm
Posted by nofrills at 2007年04月17日 22:26
アップデートすべき話もニュースサイトで見つからなくなってきましたが、ひとつ。

イスラエルの獄中にあるマルワン・バルグーティが、アラン・ジョンストンを解放せよと呼びかけ:
Barghouti urges BBC man's release
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/6569993.stm

[quote]
In a statement from prison in Israel, Mr Barghouti called Mr Johnston a "friend of the Palestinian people".

...

"From my cell, and in the name of 10,000 prisoners in the occupation jails, I appeal and call immediately for the release of journalist Alan Johnston, the friend of the Palestinian people," Mr Barghouti said.

He said kidnappings and attacks on civilians harmed the Palestinian cause.
[/quote]

あと、全然別個のケースですが、1986年にベイルート(レバノン)で拉致され、5年間にわたってIslamic Jihadに拘束されていた英国人ジャーナリストについての当時のニュース:
http://news.bbc.co.uk/onthisday/hi/dates/stories/april/17/newsid_4693000/4693188.stm

このときこの英国人ジャーナリストと一緒に監禁されていたのが、当時ベイルートのアメリカン大学で教えていた北アイルランド人(アイルランド人)のブライアン・キーナンという人で、同姓同名のIRAの人がいるという無駄にややこしい話。
http://en.wikipedia.org/wiki/Brian_Keenan_(hostage)

さらにややこしいのは、キーナンさんは英国とアイルランドの二重国籍なので(北アイルランドの人だから)、面倒を嫌ったのか、英サッチャー政権は「あたくしどもは関係ございません」的にアイルランドに丸投げしていたらしい。しかもキーナンさん、バックグラウンドはユニオニスト側で、彼の解放のために尽くしたのがアイルランド共和国ということで、ユニオニストが「共和国、やるなあ」と思うようになり、その後の「北アイルランド和平」を促進した面も、という、あまりに複雑な連鎖反応。

Posted by nofrills at 2007年04月19日 10:49
PAのアッバス議長が「ジョンストン記者の生存を確信」と明言しました。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/6573115.stm

詳細(記事の概略)は下記に:
http://nofrills.seesaa.net/article/39441132.html
Posted by nofrills at 2007年04月20日 09:54

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聖戦統一旅団を名乗るグループがアラン・ジョンストン氏殺害声明を報道機関にFAXで送り付けた件
Excerpt: YAHOO NEWSの3月15日速報は,BBCが同社のガザ特派員アラン・ジョンストンがすでに殺害されたという情報に深い懸念を抱いていると報じた.YAHOOの同日付けの詳報では,ロンドン発AFP電として..
Weblog: エクソダス2005《脱米救国》国民運動
Tracked: 2007-04-16 19:24





【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼