kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2014年01月25日

【あの件、どうなった】11月に大騒ぎになった「アノニマスの攻撃予告」の件は、今……?

2か月ほど前、「アノニマス」が日本に対する攻撃を予告し、それが(セキュリティ専門のメディアだけでなく)朝日新聞、毎日新聞という一般メディアでも報じられ、一部では「アノニマスが日本に宣戦布告」などと大げさに取り沙汰されるということがあった。ハッシュタグ #OpKillingBay の件だ。

しかしこの「アノニマス」、当時書いた通り、何もかもがとにかくうさんくさかった。「タンゴ・ダウン」(標的を落とした、という意味)を連呼しながら証拠は示さないし、誰も「ダウン」の事実を確認できない。その「タンゴ」(標的、ターゲット)がそもそも実在していないことすらあった。さらに、「日本国政府のDevoXなる極秘計画」(これが「トンデモ」としか言いようのないものだが、ここで改めて再生産する愚は犯さない)の証拠を入手したと言いながら、証拠を示そうとしない。そもそも、英語の文面がぐだぐだ(大文字・小文字の使い分けもできておらず、文法もひどい)。挙句、そういった点、特に「証拠」について問い合わせたこちら側を「工作員」認定し、「ゴースト」を名乗るアノニマス系アカウントが物騒な単語を連発した全部大文字の文面で「絶対に許さない」的に脅してくるという体たらく。詳細は下記。

2013年11月15日 バーチャルに、身体はってるでござる。
http://nofrills.seesaa.net/article/380296831.html


サイバー攻撃宣言!アノニマス?が主張する「日本政府の極秘計画DevoX」って?(含:脅迫されてみた)
http://matome.naver.jp/odai/2138445229701617401


……という状態で無駄に波乱の展開となったのだが、これ、結局どうなったかということを、辻伸弘さん@ntsujiが連載記事で説明されているので、ぜひお読みいただきたい(辻さんは、「アノニマス」側に問い合わせを行なったことで、私と同様に脅されている)。

セキュリティ・ダークナイト(15):現実はずっと想像の上を行く―― Anonymousの胎動、再び
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1401/21/news017.html


少しだけ抜粋:
 そうこうしているうちに、行動日が告知された。だが、行動日として指定された2013年12月1日は日曜日。指定されていた開始時間は日本時間で18時ちょうどだったため、筆者は早めに夕飯の買い物を済ませ、自宅で鍋をつつきながらテレビのモニターにその様子を写し出しながらウオッチしていた。しかし、結局はTweetStorm(注1)が緩やかに行われた程度だった。

 何も起こらなかったこと自体はいいのだが、このオペレーションによって被害が発生することを想定し、休日対応を行ったエンジニアの方がいたかもしれないと思うと、少し気の毒な気がした。

 ただ、あまり取り沙汰されていないが、いくつかのリーク(情報流出)も行われた。……
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1401/21/news017_2.html


"TweetStorm" とは、一種の「サイバー・デモ」で、あらかじめ決められた日時に指定のハッシュタグを使ってみんなで一斉にメッセージをツイートしよう、というもの。これで、多くの人の目に「問題」がさらされることになる。

より直接的に「デモ」の形にすることを目的として、しばしば、「メッセージの届け先(標的)」のアカウントが指定される。例えば米大統領宛てに「軍事介入をやめよ」とメッセージを出すデモをしたい場合は、ホワイトハウスのアカウントや大統領の個人アカウントが「届け先」として指定される。「軍事介入をやめよ」というメッセージは個々人が自由に書くが、テンプレ的なものも提供されはする。

たまたまだが、昨日(1月24日)もフランスのAreva(日本でも原発関連で名前が知られてますね)によるアフリカの搾取に反対するTweetStormが行われていたので、ちょっとツイッターを見てみるとどんな感じかわかると思う。下記リンクからどうぞ。
https://twitter.com/search?q=%23ArevaKills&src=hash #ArevaKills
https://twitter.com/search?q=%23OpAreva&src=hash #OpAreva
https://twitter.com/search?q=%23areva&src=typd #Areva

※私のTwitterのタイムライン、日本語では日本の「脱原発、反原発」の声がかなり多く表示されるし(私自身も立場はそちら)、アフリカ大陸のサブ・サハラについてもそこそこ日本語のツイートが表示されるのだけれども、Arevaに対するサイバーデモの焦点のひとつである「ニジェールのウラン鉱」の話とかは、日本語では本当にごくまれにしか流れてこない。福島第一原発の事故があって「反原発」もすそ野が広がって少しは視野が広がるかと思っていたのだが、「自分たちの問題」(ぶっちゃけ「自分の家の食卓の問題」)になった結果、ますます内向きになってるという印象、何かね……。2013年10月にはガーディアン記者から "Protests against French nuclear giant #Areva continued in #Niger over the weekend" という報告があったのだけど、日本語では見た記憶がない……。

この#OpKillingBayの件、12月に入ってからも引き続きウォッチしようとしていたのだが、12月はネルソン・マンデラ死去以降、とにかくニュースと読むべき記事が多くて(中央アフリカ共和国CARの情勢、南スーダンの「クーデター」未遂、北アイルランドのハース交渉、ウクライナのデモ……などなどが毎年恒例の「年末」ラッシュに加わっていた上に、シリアからは「たる爆弾」についての告発があり、月末には安倍靖国参拝、北アイルランドのハース交渉は信じがたい域に突入……)、#OpKillingBay を久しぶりにチェックしてみたのは1月になってからだった。

1月にチェックしてみると、11月時点で #OpKillingBay で中心的な役割を果たしていた(Pastebinにアップされた文書で「問い合わせ先」的な扱いで記載されていた)主要2アカウント、@AnonymousOpsUSA(在米で、中の人は複数と思われる)と@angrynetizen(インドのアノニマスの人)は、2つとも消えていた(「アカウントが存在しません」になっていた)。証拠もなく「タンゴ・ダウン」を連呼し、なぜか今さらLulzSecを名乗っていたアカウント、@LulzSec_Pressも、消えていた。

(@angrynetizenはこれまでインドでとても真面目に「アノニマス」の活動をしてきたようだが、このLulzSecを名乗るアカウントの「タンゴ・ダウン」について「嘘を言っているのではないか」と追及したあと、ツイートもほぼ沈黙していた。そのままアカウントが消えてしまったので、よほど傷ついたのではないかとちょっと心配だ。)

今日(1月25日)に改めて確認したところ、@angrynetizenと@LulzSec_Pressは変わらず「アカウントは存在しません」のステータスだが、@AnonymousOpsUSAは別のユーザー(trollを自称しているような人物)が乗っ取ってしまっている。(1月20日にハック。それ以前のツイートは全消去されている。)




※ハックした人物が「@AnonymousOpsUSAの別名」としている@YourAnonPriestのアカウントは稼働中だが、なるほど、プロフィール文が同じだと思う(しかし、貴様のようなヘタレがWhy We Protestを使うなよ、と心底苛立たしい)。

また、11月の「脅迫」騒動のときに、Japan_Anon氏が「ん? どした?」と助け舟を出してくれた直後に、どこからともなく現れて、辻さんと当方に「ごめんなさい、太地町には高度な工作集団がいるから勘違いしました」的なこと(下記。ツイートの個別URLはデッドリンク)を言っていた @marlws というアカウント(#OpKillingBayで激烈な調子のツイートを連発していた動物愛護の人)も、「アカウントが存在しない」と表示されるが、アカウント名が微妙に違っていてアバターが同じ @MaLrw3 というアカウントは元気に発言中だ。@marlws → @MaLrw3 のアカウント名の変更だろうか(Twitterって、アカウント名変更した場合も前のリンクが生きていたはずなのだけど、「存在しません」なんだよね……何か変更があったのか、あるいは私がこのアカウントはブロックしてるからかな)。



↑の発言主のアカウント、「存在しない」と表示される。


同じアバターで別のアカウント名でのツイートの例:


これ↑は、現在ちょっと盛り上がっている #OpFunKill (「楽しみのための狩猟」に反対するハッシュタグ)の画面だが、当該アカウントの前後にいるアカウントは、#OpKillingBay でもよく見かけた。(なお、「楽しみのための狩猟」に反対する運動は、2013年11月には既にイルカ漁反対の運動と同時進行していた。それにハッシュタグがついたか、あるいは当時すでにハッシュタグがあったのかもしれない。)

ほか、11月時点で #OpKillingBay で活発に発言していたアカウントのいくつか(特に「オリヴェイラ」さん、「キツネ」さん)は現在も引き続き「動物愛護」方面で活発に発言しており、#OpFunKillでも頑張っていることが確認できている。これらのアカウントは、(字数を食うというのに) #OpFunKillと#OpKillingBayの2つのハッシュタグを同じツイートに含めていたりもするのだが、 #OpFunKill の本拠と思しきサイト(ブログ)を見ると、下記のように、これら2つのハッシュタグ(と #StopTaijiNow のハッシュタグ)が併記されているのが確認できるので、 #OpKillingBay は #OpFunKill に吸収されたと考えるのが妥当だろう。



なお、OpFunKillのサイト(ブログ)には、「太地町の何が問題なの?」的なまとめ (TAIJI DEBRIEF & MASTER LIST) の記事があるが、これがまた、主張の根拠となるソースをほとんど示していないし、固有名詞は間違えているし(この機関の「インスティテュート・オヴ」を「インターナショナル」と書いてるんですね)、どうにも「事実を確認した」形跡がうかがえず、うーん。「ターゲット」として示されているURLがTwitterの短縮URLのままのもあって、OpFunKillのサイトの人が「太地町のイルカ漁」についてはあまり関心ないのではないかという印象も……。

なお、辻さんと私に対し全部大文字で「このままで済むと思うなよ」的な「脅迫」をしてきた「ゴースト」なるアカウントは現在も稼働中だが(12月末のツイートの次が1月20日だから、半分放置状態かもしれない)、このアカウントでは #OpKillingBayをはじめとする動物愛護系の主張は、今はなりを潜めている。このアカウントの中の人は、例の「Devox計画」なるトンデモを真に受けていたようだが、その辺で何かあったのだろうか。

推測だが、#OpFunKillでは "「DevoX計画」なる日本政府の陰謀" については見かけないので、#OpKillingBayのときにそれを持ち出した連中(「タンゴ・ダウン」を根拠なく連発していたのと同じ連中だが)が運動から追放され、仕切り直しということになったのかもしれない。

そんな #OpFunKill については、辻さんの記事の3ページ目に詳しい。
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1401/21/news017_3.html

2014年1月22日19時前に、このOpFunKill関連で初の、日本の組織に対するリークがあった。リークされた情報は、メール会員番号、メールアドレス、パスワード(平文)だった……

しかし、その被害に遭ったと思われるサイトは、筆者が見る限り「イルカの追い込み漁」と関係があるとはとうてい思えないものだった。……


※#OpKillingBay でも、活動内容的にも地理的にも到底「太地町の漁」とは関係なさそうな団体が標的にされていたのですが(辻さんの記事の1ページ目に言及がある)、これらのハッシュタグに賛同しているという日本人の方(いないわけではないらしい)、どうか「日本語で資料を読める」ことを生かして、関係のないところを巻き込まないようにするという方向づけをしてあげてください。これは、何かの署名運動などとは違って、「ただ広めればいい」運動ではありません。この人たち、ちょっとloose canonすぎると思います。



今年の(これから発表される)米アカデミー賞のドキュメンタリー部門に、アメリカで話題となり大きな反響を呼んだ(らしい)、「水族館のシャチ」の問題点を指摘する映画、Blackfishがノミネートされなかったことが、ノミネート作品発表の日に私が見ていた範囲でのTwitterの画面でかなりの騒ぎになっていたので、アカデミー賞授賞式のころにまた何かあるかもしれない(受賞作に負けじと、Blackfishをプッシュする運動が起きるかもしれない)が、これは仮に起きたとしても、「サイバー攻撃」の体裁はとらないだろう。

なお、今年の米アカデミー賞のドキュメンタリー部門はかなりすごい(米国のドローン戦争を調査報道するDirty Wars, インドネシアの「死の部隊」の中心的人物と向かい合うThe Act of Killing, エジプトの「革命」を追ったThe Square, NYC在住の日本人芸術家夫妻の日常を記録したCutie and the Boxer, 時代を語りムードを作ったヒット曲の裏側を取材した20 Feet from Stardomの5本)。

Blackfishは英アカデミー賞(BAFTA)では最優秀ドキュメンタリー部門でノミネートされている。



アップデート@1月27日19時台:
辻さんの記事がアップデートされ、末尾(3ページ目)に「OpFunKillで日銀のサイトがタンゴ・ダウンと主張された」ということが報告されている。ただし、例によって例のごとく……であるらしい。
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1401/21/news017_3.html
「日本銀行」のサイトのアドレスは「boj.or.jp」ではなく「www.boj.or.jp」で、「www.」なしではそもそも……(※リンク先でお読みください)

これ、なんてデジャヴー (・_・)

ちょっと見てみると、1月24日(金)に何件かそういうツイートがある。タイムスタンプは、一番時間的に古いのが6:24で、新しいのが7:31。これは日本時間なので金曜日の朝だが、欧州では木曜日の夜という時間帯だ。その時間帯で、1時間足らずの間にこういうツイートが複数あったが、全然広まっていないと結論して構わない程度のツイート数である。


※上から2件目、#OpFunKillの名前のアカウントのツイートは「タンゴ・ダウン」宣言ではなく、(なぜか)日銀の英語アカウントに向けたメッセージ。

一方、検索ワードをBank of Japanからboj.or.jpにしてみると、こんなのが出てきた。



(・_・)

何この
「シリアのエレクトロニック・アーミー」
気取りの名称とエンブレム。


……と、少し見てみると、おやおや、シリアのサイトについても「タンゴ・ダウン」宣言してますね。



シリアのRTVというのは、たぶんシリア情報省系の放送局のサイトなんですが、例によって「www.」の有無でしょうね。
http://website.informer.com/rtv.gov.sy


前に稼働していたアカウント(AnonymousOpsUSAだっけ…アカウント名もう正確には覚えてないかもしれない)のときにかの「ジェスター」に執拗に絡んでは外野からバカにされるなどしていたので、ジェスターのような「アメリカ的な価値を守るためと称するサイバー活動」にものっすごいあこがれてて、なおかつ「アングラ」へのあこがれや執着もあって、何かをこじらせちゃったのかもしれない。。。なんてのは根拠のほとんどないヨタということで。

いずれにせよ、このECA_Legionっていうアカウント、OpPayBack(→2013年10月に容疑者起訴)とかOpArabSpringとかのハッシュタグを今さら使ってて、何が目的なのか、何のつもりなのかは全然わからないけれど、下手に関わらない方がよさげという印象です。

※この記事は

2014年01月25日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 22:30 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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