http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/6529193.stm
細かい話がどうにもわからないのだが(英国は当事者である上に事が事だから、英国の情報はあんまり信用できないし、ましてやイランは・・・という前提でかかっているので)、今回のことは、テヘランの米国大使館人質事件のように「国交断絶」という大ごとにはならなかった。とりあえず。
しかし、ブレアが「今回の事態に際しては、イランとは何も取引していないし交渉もしていないし、いかなる種類の合意もない」と説明しているのには、咳き込んだ。
'No deal done with Iran' - Blair
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/6529431.stm
They were released "without any deal, without any negotiation, without any side agreement of any nature," he said.
咳き込むと同時に頭の中をあの曲がぐるぐるし始めた(サビがキャッチーなんだよね)。
http://www.youtube.com/watch?v=TXIVoKrn9uQ
※歌詞はこちら。Lies Lies Lies Lies Lies Lies Lies, Lies Lies Lies Lies Lies Lies Lies, Lies Lies Lies Lies Lies Lies Lies, Surpise surprise!! Don't listen to me, listen to your head, Don't listen to anything, they say ...
同じ日に、バスラで爆弾が爆発し、英軍兵士4人と通訳者(イラク人)が死亡している。ブレアは15人の海軍兵士解放には何も裏はありませんと説明したその会見で、「本当に裏なんてないんですってば」と強調するかのように、「イラクでテロを行なっているのはイランの筋」ということを述べている。
Mr Blair said it was "far too early" to point to any Iranian involvement in that particular attack.
But he added: "The general picture, as I have said before, is there are elements at least of the Iranian regime that are backing, financing, arming, terrorism in Iraq."
ほとんどyes but no but yes but ... みたいな話を聞かされているような気分になる。こういうこと、前にあったな、と思ったのだが、それはおそらくIRA武装闘争停止前のジェリー・アダムズだ。2000年にロンドンにいるときにちょうどIRAの動きが大きなニュースになっていて、BBCの夜のニュースとかにも頻繁に出てきていたのだが、北アイルランド訛りだからとかそんなんじゃなくて、何がどうなるという話なのかがさっぱりわからなかった。大家さんにそう言ったら「わかる人はたぶんあんまり多くはいない」とのお返事だった。Too tricky! と言ったら哄笑が返ってきた。今思えば、あのときにはシン・フェインとIRAの真剣な話し合いが進行していたのだと思う。
※この記事は
2007年04月05日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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