「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

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2013年07月25日

「ジョージ・アレクサンダー・ルイス」

これで「ペンキが渇くのを眺めている」ような「ニュース速報」も終了してくれるだろう。BBC Newsはほとんど「女性週刊誌」化していて(OKとかHelloとかね)、エジプトの動乱(さらに人が死んでいる)やイングランドでの連続テロ(別項にまとめます)について、ほとんど仕事してなかったようだ。記者の人たちはどれだけフラストレーションたまったことだろう。

どのニュースかって? これですよ。「女の人が赤ちゃん産んだ」ニュース。


(※これについて「あの女が出産した」みたいなトンデモ訳文がウェブ上にありますが、誤訳です。「あの女」なんて書いてないし、Private Eyeのこの見出しの背景には「出産がこんなにニュースになるのはあの特権的な一家だけ」という批判的な見解があります。)

女性週刊誌は早速「お母さんらしくふっくらしたケイトさん、産後のダイエットは」みたいなことをやっているらしいし、病院前での夫妻と赤ちゃんの写真も「ファッションチェック」みたいなのが入ってた。

ともあれ、お子さんが無事に生まれ、お母さんも健康で翌日退院(これは英国ではデフォ)したことは、よいニュースではある。ケンブリッジ公夫妻のようにニュースにならない親御さんたちや赤ちゃんたちにも、健やかなご成長をお祈り申し上げたい。

ときに、この数日間の「フィーバー」の締めくくりとなるであろうニュース。




「お父さん(ウィリアム)、おじいさん(チャールズ)とかぶらなくて、スコットランド的にめんどくさくない名前」ということで何となく予想していたとおりの、「ジョージ王子」である。

フルネームでは、His Royal Highness (HRH) Prince George Alexander Louis of Cambridge. ジョージという名の英国王はこれまでに6人いるし、アレクサンダーといえば「アレクサンダー大王」。ルイス(ルイ)といえばパンがなければお菓子を食べればいいじゃない。というわけで、やたらと王様っぽい名前の三段重ねだ。

などということはさておき、Georgeは、明らかに、ジョージ5世(エリザベス女王の祖父)、ジョージ6世(エリザベス女王の父=チャールズ王太子の祖父=ウィリアム王子の曽祖父=新生児の曽々祖父)にちなんでいる。むろん、イングランドの守護聖人の名前でもある。

Alexanderは(女性名の「アレクサンドラ」はヴィクトリア女王の娘などにある名前だが)ちょっとわからない。BBC記事によれば、中世のスコットランドの王の名であり(実際スコットランド人にAlexは多い。サッカーのマンU監督を引退したばかりのアレックス・ファーガソンとか、電話の発明者のアレクサンダー・グラハム・ベルのように)、ケイトさん(キャサリン妃)の好きな名前だという。

最後のLouisは、ウィリアム王子の4番目の名 (William Arthur Philip Louis) であり、また1979年8月27日にIRAによって爆殺されたマウントバッテン伯爵の名前でもある。(ウィリアム王子の父親のチャールズ皇太子はマウントバッテン伯を非常に尊敬しており、その死に衝撃を受け、数年後に生まれた息子に「ルイス」の名をつけたという。)

というわけでジョージ王子は生まれて数日で既にニュースの主役となった。7月22日に生まれ、23日のお母さんの退院日には父方のひいおばあちゃん(エリザベス女王)と対面し、24日は母方の祖父母のもとで過ごしたようだ。

ウィキペディアにはもう、長いエントリが立っている。今後も「王室ファン」が面倒を見てくれるだろう。(そして日本のアニメ関連記事のように、ほとんど「百科事典」の体を成さぬほどに詳しくなっていくのだろう。)
https://en.wikipedia.org/wiki/Prince_George_of_Cambridge

しかし、名前が3つというのは短い。お父さんのウィリアム王子が4つで、おじいさんのチャールズ皇太子も4つ、ウィリアム王子の弟のハリー王子も4つだ。

名前3つというと、「庶民」ではないにせよ、アッパー・ミドルクラスやアッパークラスに一般的ではなかろうか。ちょいと見てみると、デイヴィッド・キャメロン首相トニー・ブレアや、ニック・クレッグが「名前3つ」だ。



お呼びじゃない。



「ジョージ」といえば、うちら世代はね……(私が初めて買った12インチのひとつ)



この時まだ、ウィリアム王子生まれてないんじゃね?

あと、ジョージ・オーウェルもいるんだけど、オーウェルは筆名(本名はエリック・アーサー・ブレア)。

Complete Works of George Orwell (Illustrated) /...


※この記事は

2013年07月25日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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