「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年03月27日

「敵」どうしが、公式に、互いを「敵」としなくなった日〜ペイズリー・アダムズ直接会談と合意

2005年5月、ストーモントの議場で、ジェリー・アダムズが「自治政府のファースト・ミニスターにイアン・ペイズリーを、副ファースト・ミニスターにマーティン・マッギネスを」と提案した。議長がこれを受けて議事を進行した。"Doctor Paisley, do you accept the nomination as First Minister on the restration of the devolved government?"(ペイズリー議員、指名を受けますか)

ペイズリーは1秒の間も置かず起立して答えた。"Certainly not, madam."(もちろん、受けません。)ペイズリーの周囲のDUP議員席から賛同の声が沸きあがる。
http://www.youtube.com/watch?v=cwrcVZn_iyo

それから10ヶ月、やっと北アイルランドのパワーシェアリングの合意が成立した。
On Saturday the DUP Executive overwhelmingly endorsed a motion committing the party to support and participate fully in government in May of this year. This is a binding resolution.

In the past the government has set arbitrary deadlines but now, as laid out in our resolution, we, as a party, have agreed the timing, the setting-up and working of the institutions. Today, we have agreed with Sinn Fein that this date will be Tuesday May 8, 2007.

先週土曜日、DUP執行部が、今年5月に北アイルランド(自治)政府を実現させるよう党をあげて取り組むことを圧倒的多数の賛成で決定した。これは拘束力のある決議であり、過去に政府がしてきたような拘束力のない日程とは異なる。そして本日、私たちは、その日付を5月8日とするということでシン・フェインと合意した。

-- Ian Paisley
http://politics.guardian.co.uk/northernirelandassembly/story/0,,2043246,00.html


っていうかこの写真! ペイズリーとアダムズが間に他人を挟まずに座っている!(微妙な距離はあるが。) しかも笑っている!(目線は交わしていないが。)

【画像】ガーディアンのトップページにあったものを拡大してみた。無理やり拡大しているからぼけてはいるが、はっきりと笑顔だ。
adams-paisley26mar2007.gif

私は最初にガーディアンを見たので、おひょひょひょ、形式的だろうが一応笑顔じゃん、と思ったのだが、この写真とは別のタイミングで撮影されていると思われるBBCの記事の写真では笑顔はない。でもこれがあのNever never never演説の彼と、BBCでは音声の放送が禁止されていたために俳優が吹き替えなければならなかった彼との間の、史上初の直接会談の現場なのだ。感慨深い。(これまで何度も行なわれてきたNI主要政党党首会談の類でも、この両者だけは直接ことばを交わしていない。)

ピーター・ヘインが次のようにコメントしている。
"These pictures of Ian Paisley and Gerry Adams will resonate around the world. They are a graphic manifestation of the power of politics over bigotry and conflict, bitterness and horror."

「ペイズリーとアダムズの写真は世界中で反響を呼ぶだろう。2人の写真は、敵対と紛争、恨みと恐怖を超克した政治の力をまざまざと示すものだ」

http://politics.guardian.co.uk/northernirelandassembly/story/0,,2043078,00.html


というわけで、UK主要紙のトップページのキャプチャ。インディペンデントは写真がないので、同系列(というか本体)のベル・テレさんで、と思ったがやはり写真はトップページには出ていない。

【画像】上からBBC、ガーディアン、デイリー・テレグラフ、タイムズ、ベルファスト・テレグラフ。
nideal.png

BBCは2人それぞれが書類に目を落としている「会談」っぽい写真、ガーディアンは2人それぞれがカメラ目線で微笑んでいる現場を目線の外で捕らえた写真、テレグラフはガーディアンとほとんど同じ瞬間のカメラ目線真正面の写真(このペイズリーの表情の穏やかなこと!個別記事で大きめの写真が見られます)、タイムズはテレグラフの写真の一瞬前か一瞬後のもので、ペイズリーがあまり笑っていないが、アダムズはいっそう穏やかな表情をしている。また、テレグラフは「今日の動画ニュース」の画像がペイズリーの顔写真になっている。

テレグラフとタイムズの写真だと、ジェリー・アダムズが左胸につけているバッジがイースターリリーだというのがはっきりわかる(BBCとガーディアンでは小さすぎて何なのかはっきり見えない)。

さて、合意の内容である。一言でいえば、今年5月8日に北アイルランド自治政府(エクゼクティヴ)が復活する(the restoration of political institutions on 8 May)、というのが合意の内容だ。もう少し踏み込んだところでは、自治政府首相(ファースト・ミニスター)にDUPのイアン・ペイズリー、副首相(副ファースト・ミニスター)にシン・フェインのマーティン・マッギネスという人事がほぼ固まっている(まだ最終確定はしていない)。

これは昨年10月にスコットランドのセント・アンドリューズで行なわれた英国政府、アイルランド共和国政府とNI主要4政党の会談での合意(セント・アンドリューズ合意: St Andrews Agreement)に基づいた動きだ。
http://en.wikipedia.org/wiki/St_Andrews_Agreement

セント・アンドリューズ合意のポイントは:
- シン・フェインが北アイルランド警察(PSNI)と司法制度を全面的に受け入れること。(「警察はBritish Ruleの一部であり、敵である」との姿勢を撤回すること。)→2007年1月、シン・フェイン党大会で圧倒的賛成を得た。
http://nofrills.seesaa.net/article/32337973.html

- 北アイルランド・アセンブリー(自治議会)の復活。その前提として、DUPがナショナリスト政党(シン・フェイン、SDLP)とのパワー・シェアリングを受け入れ、これを妨害しないこと。→ほんとにぎりぎりまでDUP内でいろいろあったらしいが、これもクリア。
http://observer.guardian.co.uk/politics/story/0,,2042235,00.html
=今回のペイズリー・アダムズ会談は基本的にこの話。

というわけで、「和平実現」、「北アイルランドの自治復活(ウエストミンスターの直轄統治停止)」のため、シン・フェインとDUPがとにもかくにも何とかしなければならなかった2つの大きな問題が、これで正式に片付いた、ということだ。

で、セント・アンドリューズ合意では元々2006年11月24日が正副ファースト・ミニスターの指名の日とされていたのだが、11月24日にはプロテスタント系テロ組織UDAのガンマンだったマイケル・ストーンが「突撃パフォーマンス」(笑)を行なったために休会になってしまい、そのあとはいろいろややこしい話があって(私も全部は追ってない)、今年3月7日のアセンブリー議員選挙(定数108)で、DUPが前回比+6議席の36議席、シン・フェインが前回比+4議席の28議席を獲得し、こんにちに至る。

というか、元々の予定はこれだ。(the BBC, 13 October 2006)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/6046302.stm
TIMETABLE TO GOVERNMENT
- 10 November - parties respond to proposals
- 24 November - first and deputy first minister nominated
- Electoral endorsement of plans
- 14 March 2007 - nomination of executive
- 26 March 2007 - executive up and running

11月予定の正副ファースト・ミニスター指名が実現しておらず、今年3月に予定されていた2件(エクゼクティヴの人事決定と始動)が5月にずれこむことになる。今回の「DUPとSFの歴史的初会談」で合意された「5月8日」という日付は、基本的には、DUP党内からの要求を受け入れたものだ。

こうやって見てみると、紆余曲折あってちょっと遅れてはいるものの、最終的に帳尻だけはそこそこうまく合ったという形になるだろうか。ここまでくればもう「パワー・シェアリングにNO」とかいう状態に戻ることは手続き的にありえない。

で、本筋とは関係ないけど、ブレアの引退表明は5月8日かな。既に、「フィナンシャル・タイムズ紙はブレア首相が英地方選挙(5月3日)直後の5日か8日に正式に退陣を表明する見通しを伝えた」(3月21日付け、毎日新聞)という報道も出ているのだけど(で、労働党首選挙は退陣表明の7週間後)、5月8日がNI自治再起動の日となるのなら、それを花道として(勧進帳の弁慶か、ロッキー・ホラーのフランクンフルターのように)bid farewellということにしたいだろうし、その方向で演説もまとめてくるだろう。「ロイド・ジョージ以降の英国首相全員の悲願がついに」ってね。

ほんとに空疎なのだけど、ブレアの反応。英語の勉強くらいには使える:
The British prime minister, Tony Blair, hailed the agreement, saying: "This is a very important day for the people of Northern Ireland but also for the people and the history of these islands."

"In a sense, everything we have done over the last ten years has been a preparation for this moment, because the people of Northern Ireland have spoken through the election," he told reporters, after talking by phone with his Irish counterpart, Bertie Ahern.

"They have said we want peace and power-sharing and the political leadership has then come in behind that and said we will deliver what people want."
http://politics.guardian.co.uk/northernirelandassembly/story/0,,2043078,00.html




会談後の両者ステートメント動画@ベル・テレ・テレビさん:
http://www.belfasttelegraph.co.uk/tv/article2395996.ece

会談後の両者ステートメント全文(ガーディアンとベルテレさんと両方のリンクを掲載しておきます):
Ian Paisley
http://politics.guardian.co.uk/northernirelandassembly/story/0,,2043246,00.html
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/article2394002.ece
We must not allow our justified loathing of the horrors and tragedies of the past to become a barrier to creating a better and more stable future.


Gerry Adams
http://politics.guardian.co.uk/northernirelandassembly/story/0,,2043251,00.html
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/local-national/article2394007.ece
I want to begin my remarks by welcoming the statement by Ian Paisley. ...

The relationships between the people of this island have been marred by centuries of discord, conflict, hurt and tragedy.

In particular this has been the sad history of orange and green. Ach tá tús nua ann anois le cuidiu Dé.*

Sinn Féin is about building a new relationship between orange and green and all the other colours, where every citizen can share and have equality of ownership of a peaceful, prosperous and just future.


* na Gaeilge. Ach = But; tús = beginning; nua = new; tá ... ann = there is, there are; anois = now, le cuidiu De = hopefully; THUS the whole sentence must be: But there is a new beginning, hopefully.

# ガーディアンではアイルランド語のアクサンなし。ベルテレさんではアクサンあり。

# アイルランド語辞書:
http://www.englishirishdictionary.com/
http://www.dicts.info/ud.php?l1=Irish&l2=English

あと、メモ。Ta muid buioch daoibh go leir. は、たぶん、Here, we thank you all. のこと。muid = we, buioch = grateful, go leir = all, などの結果がオンライン辞書で得られた。

それと、スピーチの締めくくりのほうで build a new, harmonious and equitable relationship between nationalists and republicans and unionists, as well as the rest of the people of the island of Ireland. と言っているのだけど、1つだけ言及していないグループがある。これはなぜなのかはよくわからないが、loyalistsというのがあまりよくない言葉だからかもしれない。「リパブリカン」は自分たちのことだし自分たちもそう言ってきた(the Republican movement)から普通に使うのだろうけれど、「ロイヤリスト」はたぶんそうじゃないんだと思う。



記事リンク集は、このページが異様に長くなるのを避けるため、別にまとめて投稿。
http://nofrills.seesaa.net/article/36971295.html

※この記事は

2007年03月27日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 09:35 | Comment(11) | TrackBack(0) | todays news from uk/northern ireland | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
nofrillsさん、こんばんは

うちの地方新聞にもガーディアンと同じ写真が載っていました。見出しを読むまで、この2人が「あの2人」だと気づかずにスルーしそうになっちゃいましたよ。だってあの絵づらは…あまりにもシュール。思わず写真(だけ)を切り抜いてしまったんですけどね。部屋に飾っておこうかな?意味もなく(笑)
イアンとジェリーの間に、不自然な距離があるなぁと思っていたんですが、なるほど、机の角だったんですね(笑)これはちょっとした配慮ですかね。
Posted by TR at 2007年03月27日 20:48
TRさん、こんばんはー。そうですか、地方新聞にも載ってましたか。うちは新聞は取ってないので図書館で見てみます。切り抜きは定期入れに入れておけばきっとお守りになります。(ほんとかよ。)

しかしあまりに和気藹々としたムードで、逆にショッキングですよね。机の角は配慮なのか、カメラ写り対策なのか。。。

10分くらいお時間あったら、ぜひぜひベル・テレさんTVの動画をご覧になってみてください。すごいです。個人的には、IRAの武装闘争停止宣言級。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/tv/article2395996.ece

なお、両党首の後ろにいるのは、両党の代表の方々です。SF側が誰もテレビ画面に入らないようになっていることが、策士っぷり発揮ですばらしいと思いました。(誰がいたのかわかりませんが。)SFを映さないというより、最後までごにょごにょしていたDUPをしっかり映すことが目的だったのかもしれませんが。
Posted by nofrills at 2007年03月27日 21:35
ども。見たよ。夕べのニュースで。

なんか、めでたい感じするし、眼福かなあと思ってBBCの10時のニュースのあとITVの10時半のニュースを見たあと続けてニューズナイトを見た。うっそーっていうぐらいになごやかで、見ててにやにやしてしまいました。MEVER,NEVER,NEVER!と吹きアダムズも見た。身のない話ですまん。
Posted by 在英のチコ at 2007年03月28日 06:05
ども。「吹きアダムズ」は「吹き替えアダムズ」の間違い。訂正で無駄に場所を消費してすみません。では。
Posted by 在英のチコ at 2007年03月28日 06:07
>在英のチコさん
どーもです。修正はお気になさらず。Newsnightはウェブで見てみます。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/programmes/newsnight/6496959.stm

この「なごやかさ」が非常に戦略的に組み立てられたものだということは映像だけ見ても明白なのですが(カメラのフレーミングがまるで日本の「皇室報道」ばりに限定されているなど)、この2人の組み合わせで「めでたい」とか「眼福」ということ自体がありえない話だったので、その限りでは「めでたい」のかも。

でもペイズリーは本当に笑ってますよね。アダムズはこれまでもしばしば笑顔をメディアに出してきたので笑顔を見てもあまり驚かないけれど、ペイズリーの笑顔にはちょっと驚きました。

10年前の状況に戻るということはもうありえないと思うけれど、「紛争」の終結のハウツーとしては、党の方針に反対して離党した人たち(DUPから新たに2人、SFは選挙前に離党者が何人か)がそのまま無所属になるのか、考えを変えて党に戻るのか、より過激なマージナルな人たちに加わるのか、といったことは無視すべきではないし(BBCは無視するだろうけど)、第一にほんとに5月8日にスタートするのか、スタートしたとしてそのあとはどうか、といったことが、この「儀式」のあと、最も重要になってきます。

あと、1月末のSFの党大会、先週末のDUPの党大会と今回のアダムズ・ペイズリー会談、すべて「政党」の政治そのものなので、そのへんもどう見るか、ってのはあります。たぶん。
Posted by nofrills at 2007年03月28日 13:59
Newsnightは見られなかったのですが、BBC Newsの記事(下記)の右肩にあるビデオ再生をクリックすると、メインのニュースレポート(3分半)のほか、RELATEDでいろいろ見られますね。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/6494599.stm
RELATED:
1. Ian Paisley and Gerry Adams statement
2. Prime Minister Tony Blair's reaction to the agreement
3. A look back at Northern Ireland's violent history

メインのニュースレポートでも1分40秒あたりから2人の過去の姿を連続で流していますが、RELATEDの3つのファイル(下記)の3番目(レポーターがファーガル・キーンだ!)、IRAの爆弾(場所はわからないけど)、1972年1月30日のデリー、1983年ミルタウン墓地などの映像と、ペイズリーのアジ演説とアダムズのがちがちの武装闘争演説(元のテープであって、吹き替えではないと思う)などが入ってます。

メインのレポートで "Ian Paisley and Gerry Adams sitting together to send out the same message? Wow!" とレポーターが言うのがおもしろいです。私もまだ「豚が空を飛んだのか」という気分ですけど。

ファーガル・キーンはルワンダ虐殺の報道で特に知られていますが、ロンドン生まれのアイルランド人で、1979年にアイルランド、1989年に北アイルランドで記者をしていました。
http://news.bbc.co.uk/newswatch/ukfs/hi/newsid_3780000/newsid_3784700/3784703.stm
Posted by nofrills at 2007年03月28日 14:28
「写真」について、GFA(Good Friday Agreement)のときと比べて見たいと思ってちょっと検索してみました。

GFAは1998年で、時期的にちょっと中途半端(ウェブで探せるか探せないかぎりぎり)であるうえに報道写真は著作権などのために検索で探し当てることが簡単ではないのですが、GFA後のU2のライヴでUUPトリンブル党首とSDLPヒューム党首(両者とも、GFAによりノーベル平和賞)がステージ上で仲良く握手している写真はありました。
http://fr.encarta.msn.com/media_102619530/David_Trimble_et_John_Hume.html

両者をたたえるBono(かなり下のほう):
http://www.cnn.com/CNN/Programs/people/shows/bono/profile.html

それから、2000年の3月、セント・パトリックス・デイでホワイトハウスを訪問したときの、ヒューム、トリンブル、アダムズとクリントン大統領(当時):
http://www.achievement.org/autodoc/photocredit/achievers/hum0-014

GFA当時およびその後のこういうポリティカルな地図には、DUPおよびイアン・ペイズリーは入っていません。DUPが入ってきたのは、2003年の選挙で第一党となったあとのことです。

あと、BBCの報道集、1996年から2001年:
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/1170629.stm

そのほか、はてブにいろいろメモしていますので、興味がおありのかたはご覧ください。
http://b.hatena.ne.jp/nofrills/
Posted by nofrills at 2007年03月28日 16:32
nofrillsさん、こんばんは
ベル・テレさんの動画、観させていただきましたよ〜。本当だ、SF側の後ろの椅子が不自然にひとつ空いている!!あの写真(ガーディアンの)を見ただけでは何のこっちゃわからなかったのですが、後ろに写っていた3人はみんな「最後までごにょごにょしてた」←(これ笑った!)DUP側の人たちだったんですね。ものすごく意味の深い「机の角」だったんだぁ…。勉強になります。

ほんっっと、どうでもいいことなんですけれど…ジェリー・アダムズの英語好きだなぁ。半分ぐらいしか理解できないけど(笑)

あ、切り抜きはさっそく定期入れに入れときます。厄除けに(笑)
Posted by TR at 2007年03月28日 20:34
TRさん、こんばんは。厄除け、たいへんなご利益がありそうなので、私もプリントアウトしてプリンタに貼っておこう。ヘッド詰まりしませんように、って。あと、財布にも入れておこう。お金たまりますようにって。そうだ、一緒に「厄除け財布」の通販ビジネスでも始めません?(笑)

あまりに集中的にペイズリーのしゃべってるところを見たので、頭の中であの声ががんがん響いています。豆腐買いに行っても、頭の中はあの声。参った。せめてアダムズなら頭がんがんにはならないんですが。

英語目当てでジェリー・アダムズなら下記、かなりいいですよ。肝心なところで音声が乱れたりしてしまうのですが、発音の特徴はこれでけっこうつかめてきた気がします。(気がするだけかも。)ユーザーネームがシン・フェインのオフィシャルのようですがよくわからないです。
http://www.youtube.com/watch?v=KkyncQ4ZGjw

DUPはまだごにょごにょしているみたいですが、アダムズもごにょごにょを始めた模様。今回「IRA解体」の話が表で全然出てこなかったのがひとつの謎だったのですが、たぶん5月までにまたひとつ山があるんではないかと。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/6503199.stm
[quote]
In an interview with the BBC, Mr Adams would not say if the army council would still be in place when devolution is set to be restored on 8 May.
[/quote]

そのBBCインタビューがどこにあるのかわかりませんが、そのうちに見つかったらURLはりますね。
Posted by nofrills at 2007年03月28日 22:42
アダムズのごにょごにょインタビュー、私が記事を見たときにはまだ映像がアップされてなかっただけのようで、現在は記事のページの右上のVIDEO AND AUDIO NEWSからみられます。インタビュアーはマーク・ダヴェンポート(BBCのNIエディター)。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/6503199.stm
Posted by nofrills at 2007年03月30日 00:52
新たな構図のスチール写真を発見したのでメモ。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/6599167.stm

ペイズリーの右隣(机の角とアダムズの反対側)はDUP副党首、ピーター・ロビンソン。この人、いっつもこういうアルカイック・スマイルのような気がします。

Posted by nofrills at 2007年04月28日 00:30

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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