kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2007年03月07日

NIアルファベット・スープのソリューション(政党編)

このブログには、北アイルランドのアルファベット・スープに溺れて検索という藁をすがって漂着なさる方がかなり多くおられるようである。

「北アイルランドのアルファベット・スープ」とは、DUPとかUUPとかPUPとかSFとかSDLPとかUDAとかUVFとかUFFとかLVFとかIRAとかDAADとかINLAとかのことである。

最も情報量が多く、なおかつ信頼でき、さらに解説が詳しいのはアルスター大学のCAINデータベースの「アクロニム」の一覧である。
http://cain.ulst.ac.uk/othelem/acronyms.htm

しかしCAINのはあまりに充実しているので、見ただけで気を失いそうになるという欠点(?)がある(つまり「やたらと多い」のだ)。

そこで、選挙という機会にBBCに出る「政党名略語一覧」である。泡沫政党も入っているので非常ににぎやかだが、これはけっこう便利だ。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/6360493.stm
の一覧に、CAINの解説ページなどのリンクを貼り付けて、解説を付記しておきます。
Alliance Party of Northern Ireland - AP
http://cain.ulst.ac.uk/othelem/organ/aorgan.htm
※「アライアンス党」。プロテスタント/カトリックの区分にこだわらない政党。自由主義(リベラリズム)。

Conservative Party - Con
※これは参考リンクなしでOKでしょう。「保守党」です。

Democratic Unionist Party - DUP
http://cain.ulst.ac.uk/othelem/organ/dorgan.htm#dup
※「DUP」。無理に日本語にすると「民主統一党」ですけど名は体を現すとは限らない、キリスト教原理主義の新興教会の設立者イアン・ペイズリーの政治組織。今回の選挙で多分第一党になる。ユニオニスト勢力で最強。ひらたくいえば「過激派」。

Green Party - GP
※これも参考リンク不要でしょう。「緑の党」。

Independent - Ind
※「無所属」のこと。選挙で候補を立てる資格を認められていない政党というか政治組織のメンバーもここに入る。(ペギー・オハラも。)

Labour - Lab
※参考リンクなしでOKでしょう。「労働党」です。LabourはNIではSDLPと協力してきたので自分たちの候補は立てなかったんですが、去年かな、労働党としての組織構築と候補擁立を始めたところ。

Make Politicians History - MPH
※何じゃこりゃ。(笑) NIでは、Make Poverty HistoryのパロディのMake History Historyというのがあったけど。

People Before Profit Alliance - PBP
※「利潤より人間を優先せよ党」かな。聞いたこともありません。

Procapitalism - PROC
※「資本主義ばんざい党」かな。下記に情報あり。汎ヨーロッパの政党だそうです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Procapitalism

Progressive Unionist Party - PUP
http://cain.ulst.ac.uk/othelem/organ/porgan.htm#pup
※「PUP」。無理やり日本語にすると「進歩統一党」。1月に急死したデイヴィッド・アーヴァインが党首だった党。ユニオニスト。

Sinn Fein - SF
http://cain.ulst.ac.uk/othelem/organ/sorgan.htm#sf
※「シン・フェイン(党)」。本来はProvisional Sinn Féinだったりする。ジェリー・アダムズが党首。Provisional IRAと密接な関係がある政党。ナショナリスト勢力で最強。ひらたくいえば「過激派」。おそらくDUPに次いで第二党になる。

Social Democratic and Labour Party - SDLP
http://cain.ulst.ac.uk/othelem/organ/sorgan.htm#sdlp
※「SDLP」。日本語にすれば「社会民主主義労働党」。つまり社会民主主義で労働者目線。ナショナリスト。

Socialist Environmental Alliance - SEA
※イーモン・マッカン(1972年のブラッディ・サンデー事件のときのデリーの公民権運動指導者として有名だが、現在は反戦活動でいろいろやっている)の党らしい。

Socialist Party - Soc
※NIに「社会党」があったということを知らなかったよ、あたしゃ。

Ulster Unionist Party - UUP
http://cain.ulst.ac.uk/othelem/organ/uorgan.htm#uup
※「UUP」。無理やり日本語にすれば「アルスター統一党」、これではまるで「アルスターを統一したい政党」のようだが、実際には「アルスターにおける英国との統一主義の政党」。1998年の時点ではユニオニスト最強。IRAの武装解除でがたがたしていた2000年代はじめにもっと過激なDUPに追い抜かれてからは、UUPは坂道を転げ落ちるように転落。(なお、UUPはユニオニストのなかのミドルクラスの政党で、DUPがワーキングクラス、PUPがワーキングクラスで社会主義寄り、というのが大まかなポイント。)

United Kingdom Independence Party - UKIP
http://en.wikipedia.org/wiki/United_Kingdom_Independence_Party
※げっ。NIにまで候補立てにくるのか。UKIPについては、リトビネンコ事件のときにイタリアのマリオ・スカラメッラ関連で書いた気がする。

United Kingdom Unionist Party - UKUP
http://en.wikipedia.org/wiki/UK_Unionist_Party
※「ホームルール反対」(@1920年より前)の生き残りみたいな主義主張の政党。

Workers Party - WP
http://cain.ulst.ac.uk/othelem/organ/worgan.htm#wp
※元「Official Sinn Fein」。Official IRAと関連。

北アイルランドについて興味を持ったばかりという段階で非常にややこしく感じられたのは、DUPやUUPやPUPの「U」が、日本語では「統一」と表されていること。

アイルランド島全体の文脈では「統一」というとUnited Irelandでシン・フェインをはじめとするナショナリストの主義主張の根幹だが、英国の一部たる北アイルランドの文脈では、「統一」は「北アイルランドと英国の一体性」、つまりUnited Kingdomの意味である。

というわけで、DUPやUUPやPUPの「U」は、United Irelandの意味ではなく、United Kingdomの意味である。(だからこれらの政党の名称を日本語化して「アルスター統一党」などとするのは、話をややこしくするだけだと個人的には思う。)



BBCの選挙速報で獲得議席数が表示される政党は
DUP, UUP, SF, SDLP, AP, PUP, UKUPとなっています。
それ以外はOTH (=other) 枠。
ということで、DUP, UUP, SF, SDLP, AP, PUP, UKUPを把握しておけば
北アイルランドの政治のニュースなどを読むには大丈夫ではないかと。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/northern_ireland/default.stm

※この記事は

2007年03月07日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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