「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

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2007年02月11日

保守党党首dope漬けの過去暴露!

↑の見出しは東スポやゲンダイの風味を狙ってみましたが、うまくいかないなあ。前からそうじゃないかって話でしたよね。保守党内のより頑固爺な方面からの「あいつじゃだめだ」キャンペーンの材料のひとつだったような気がする。

Cameron 'smoked drugs at school'
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/6350909.stm
Conservative leader David Cameron took drugs while he was a pupil at Eton College, a new biography has claimed.

The book, serialised in the Independent on Sunday, says Mr Cameron, then aged 15, was one of several boys caught smoking cannabis at Eton.

インディに書いてあると書いてあるので、インディを見て見ましょう。

Yes, I took drugs, says Cameron
Independent on Sunday journalists reveal how Tory leader broke the law
By James Hanning and Francis Elliott
Published: 11 February 2007
http://news.independent.co.uk/uk/politics/article2258901.ece

うははは。すごい見出しとすごいリード文だ。中身読まなくてもいいや、という気になります。

なのでインディの記事は読まないんだけど(BBCの方が煽りが少なくて読みやすいから)、イートン(<寄宿学校)時代に学外でドープを手に入れて楽しんでいたことが発覚し、学校が調査の上処分をしたけれども、キャメロンは入手したドープを他の生徒に売ることはなかったため(せこせこ転売しなくても金銭的に困らなかったのかな)、放校や停学といった重い処分は受けず、罰金と謹慎と「写経」みたいな処分になった、と。

保守党はドラッグについては「ダメ、絶対」のゼロ・トレランスが基本のはずだが、党首自ら「えへへ、実はイートンで・・・」ということになると大変なのではなかろうか。どうでもいいんだけど。

BBCに次のようにあるのはちょっとメモ。
The book - Cameron, The Rise Of The New Conservative - will also be serialised in the Mail on Sunday next month.

「ニュー・レイバー」の次は「ニュー・コンサーヴァティヴ」が出てきて、となるとレイバーは今度はどうなるのか。「ニュー」より新しい何かを冠するのか、それともそこは英国らしく、数百年後まで「ニュー」を使い続けるのか。(OxfordのNew Collegeは創設は14世紀ですが「ニュー」なんです。)

で、メイルはまず読むことはないので、その「ニュー・コンサバの台頭」なるキャメロンの自伝は、私は読まないと思います。もし読む予定の方がいらしたら、何か面白い話があったらタレコミよろしくおねがいします。

ん。オブザーヴァーでは「大学に入ってからも時々やっていたそうだ」とある(was also understood to have continued occasionally to smoke pot as a university student at Oxford)。

それから:
While drug scandals have sometimes proven politically toxic in the past, Cameron's inner circle of advisers was hoping, however, that British voters would accept his argument that such 'errors' committed before he entered politics should be viewed as a thing of the past.

側近は「政治の道に進む前の『過ち』だ、過去の話だ」として有権者には受容されると考えている、と。

まあ、本気で重い薬物ではないし、英国ではほにゃほにゃでふにゃららでほにゃららららなのだから、ごにょごにょごにょという感じだと思いますが、労働党はこれを利用したいだろうなー。と思ったら、オブザーヴァーに「労働党もLibDemも特にコメントせず」とある。うはー。戦う気なしなのか、突撃したら即座に反撃されるからなのか。

もうばかばかしいから、今40歳とか50歳とかの世代の人たちの学生時代のドープの問題で騒ぐのは、やめたほうがよさそうなものです。

あと。オブザーヴァーにはイートンでの懲罰の実態がコンパクトに書かれています。「謹慎」といってもなるほど、これは恥辱だ、という内容。
Cameron was 'gated'- meaning that he was deprived of school privileges and barred from leaving the premises or being visited by friends or family. His punishment lasted for about a week.

An Eton contemporary said the punishment had been particularly humiliating for the future Leader of the Opposition because it had come shortly before the annual 'Fourth of June' gala day, when the college is thrown open to pupils' parents, relatives and friends who are invited to enjoy exhibitions, speeches, sports events and the traditional 'Procession of Boats'.


というわけで、英国をお手本にすれば教育改革ができる、とかお考えである様子の安倍内閣におかれましては、もーちょっといろいろとちゃんとリサーチしたほうがいいよ、ということで。(<そうなのか?)

※この記事は

2007年02月11日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 18:06 | Comment(2) | TrackBack(0) | todays news from uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>、今40歳とか50歳とかの世代の人たちの学生時代のドープの問題で騒ぐのは、やめたほうがよさそうなものです。

わはは。
相方に聞いても「そりゃ、あの頃は激しかったさ・・・」と「何が問題?」てな雰囲気でした。

職場の二十歳くらいの女の子でも「中学の時に試したけど、合わなかった」と言ってたくらいなので、日本における喫煙と同じスタンスくらいにとらえてます。
Posted by ぴこりん at 2007年02月12日 05:06
うん。ほんとナンセンスなんですよ。日本での飲酒・喫煙と同程度にはあったのだろうし。

学生時代に何をしていたとかいうのと、リーガライズ・マリファナの運動とは別の話だと思うんですよね。
Posted by nofrills at 2007年02月16日 08:12

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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