本題に入る前に、まず映像。まさにMore than 300 police officers were murdered during the Troubles, the majority of them by the IRA. Members of the judiciary were also killed, courts were bombed and for many years republicans even refused to recognise those courts, dismissing them as illegitimate. という時代からの直送映像だ。
次の映像は1969年から70年代、80年代にかけての資料映像(というかプロパガンダ映像。どの「IRA」のものかは不明だが映像は時期的にPIRA)。画質が粗いが、IRA(リパブリカン)とBrits(警察、軍)との関係がよくわかるだろう。(多少刺激が強いです。)
http://www.youtube.com/watch?v=z5H0dBcZQCw
※10分くらい。3:03くらいから、「武装警官のようにパトロールを行なうIRA義勇兵」の姿あり。ところどころ純粋にプロパガンダの映像。
「住宅街をパトロールするIRA」なら、この次の映像も。「西ベルファストの様子。70年代から80年代にかけて、ロイヤリストの襲撃を防ぐ目的でIRAはナショナリストの団地をこのようにパトロールしていた。警察はロイヤリストの襲撃を止めるでもなく、ナショナリストの力にはならず、自警団のようなものを結成せざるを得なかった」というのが映像を投稿した人の説明。(それが事実かどうかは私は保証しません。念のため。)
http://www.youtube.com/watch?v=xWA9eBRB6Ic
※2分もない。
日曜日、28日のシン・フェイン党の臨時党大会@ダブリンで、党は北アイルランド警察と司法(刑事裁判)をサポートしていくという内容の党執行部の提出した動議(動議そのもの@BBC)は、90パーセントもの賛成票を得た。
つまり、シン・フェイン党は政治団体としての歴史が始まって以来初めて(つまり1905年以来初めて)、「英国」の「法と秩序(law and order、つまり警察と裁判所)」を受け入れた。それをもって「歴史的(historic)」ということは可能である。
Sinn Fein votes to support police
Last Updated: Sunday, 28 January 2007, 20:59 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/6308175.stm
'Truly historic' change of direction
Last Updated: Sunday, 28 January 2007, 20:23 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/6308431.stm
※Ard Fheis会場からのレポート by Vincent Kearney。
このニュースは当然、日曜日と月曜日の境目のUKのニュースではトップニュースだ――といっても、BBC国際版のトップはイラクのナジャフ(シーア派の聖都)がものすごいことになっていることについての記事だが。

日本の新聞も報じているが、この見出し、こりゃないよ〜。P O'Neil声明が出てるんならともかく、出てないんだから、今回のこの意思決定はIRAのものとは言えない。北アイルランド問題はとにかく「形式」が重要なんだから、ここはもう少し何とかならないものだろうかと思うよ、ほんとに。(わかりやすくするためにはこれしかないのかもしれないけれども。)

ともあれ。
党大会の出席者は2000人あまり、うち投票権を有していたのはおよそ900人であったという。その900人の投票で、賛成票が9割を超えていた。そりゃジェリー・アダムズも満面の笑みになるわな。
ただ、28日の党大会で「90パーセントの賛成を得た」といっても、この「警察への支持」の是非がシン・フェイン党内部で激論を呼んだことは言うまでもない。実際に「党執行部がそのような考えであれば、離党する」として離党した人たちがいることもこれまでに報じられている(その幾人かはMLA、つまり北アイルランド・アセンブリーの議員である)。
党大会の開催を決めたときに、ジェリー・アダムズは反主流派リパブリカンCIRAとの会合を申し出ていたが、それは結局断られた。(当たり前だが。)つまり、この「和平の枠組」に入っていないリパブリカンがいる。党執行部を脅迫しているのは、こういった「枠の外」の人たちだろう。(ただしCIRAは関与を否定。)
23日には、ベルファストでボムスケアがあったそうだ。動画ニュースサイト、in.tvから。http://www.in.tv/view_video.php?viewkey=ba1c09b3695e0cb6cde7
詳しいことはわからないのだが、hoax(爆弾ではないが爆弾に見えるものが置かれていた)のだそうで、おそらくはdissident republicansがシン・フェイン党のこの動きに反対しているということを示したか、あるいはdissidentが反対しているということを示そうとしてこういうことをしているということを誰かがセットアップしたか(<陰謀思考)だろう。
さて、党大会での可決は「歴史的な動き」として歓迎されるにせよ、反対派が離党しているのだから反対票がかなり少なくなっていたのだと考えるのが素直だろう。(どっかの国会でのいつぞやの「郵政民営化法案可決」みたいな話なのかもしれない。)
Slugger O'Tooleでは、Chris Donnellyが現地からレポートしている。(スラオさんにはいつものことだが、これはすごい。)
Chrisのレポートを読みながら、映画『麦の穂をゆらす風』の討論シーンを思い出す。ただし、映画ではdissidents(つまりデミアン・オドノヴァンたち)にフォーカスが合っていたが、Chrisのレポートでは主流派(つまりテディ・オドノヴァンたち)にフォーカスが合っている。
あと、テレグラフがまとめた年表も参考になるかもしれない。
実は、テレグラフの年表は大雑把すぎる(偏りすぎている)ためあんまり役に立たないかもしれない。もう少し細かいところを見ないと、今回のシン・フェインの決定にいたる流れは見えてこない。
非常に近いところだけで言えばこうなる・・・2005年の7月に武装闘争停止宣言、9月に武器の破棄の完了の確認宣言が出され、その夏に即座に英軍は撤退を開始、共和国とのボーダー付近のサウス・アーマーの軍監視塔(リパブリカンにとって象徴的な意味合いを持っていた)がすべて撤去され、今年の7月にはRIR (Royal Irish Regiment)も解散する。(象徴といえば、1981年のハンストなど数々の「出来事」の場所となったロングケッシュ刑務所(メイズ刑務所)も、敷地の再開発のため、Hブロック1棟を残して取り壊し作業が進んでいる。)
つまり、"Brits Out" を標語とするシン・フェインが「敵」としてきたBritsの軍隊は消える。今回の党大会の決定により、警察とは協力関係となる。リパブリカンの青年が「北アイルランドの警察官」になる日もそう遠くはなかろう。
問題はMI5だ。英国政府のあれやこれや(いわゆる「テロ対策」関連)でごちゃごちゃごちゃっと進んできているので非常にわかりづらいが、「刑事事件(crimes)」は警察に、「テロ行為」はMI5に、という分業を行なうように環境の整備が進められている。しかし、どこまでが「刑事事件」でどこからが「テロ」なのか、線引きは簡単ではない。「テロ行為」の資金を集めるための「違法行為」(ドラッグ密売、強盗など)は警察の担当なのか、MI5の担当なのか、といったことだ。そもそもMI5は警察ではない。情報を集める機関である。
また、仮に本当に警察が、ユニオニストの利害によって、あるいは英国の利害によって動くのではなく、地域社会のために動くようになったとしても、MI5はあくまでも英国の政府機関であり、その点でシン・フェイン執行部の理屈はかなり無理が生じてくることになる。(まあ、「共和国と英国の特別な関係」とかいう話が出てくるような気がしなくもないのだが・・・米国と英国だって血みどろの戦いを繰り広げていた時期もあったのに今ではこんなに仲がよいではないか、みたいな。)
さらにいえば、つい先日、警察オンブズマンの公式報告書で、警察がUVFと癒着していたことが、1990年代の15例について、事実であると明らかにされたばかりだ。あの報告書は90年代の例についてのものであり、80年代、70年代の本当にひどいどろどろの部分については、触れられていない。90年代のはロイヤリストの内紛、それも麻薬密売のシマをめぐる争いとかいったようなことでUVFが暴れていたのを警察が黙認していた、といった話で、「UVFやUDAによるナショナリスト殺害」、いわば国家テロの事例はまだまだほかにある。
北アイルランドが、再び1970年代〜90年代前半のような、自動車爆弾と銃撃の横行する紛争地帯になることはないと思うけれども、まだ一件落着ではない。政治がまともに動き出すかどうかは、3月まで待たないとわからない。
いずれにせよ、ブレアは何としても自分の在任中に「北アイルランド問題」を片付けたいだろうけれども。次はDUPがどう出るかで、「いいかげんにNOを言うのをやめないとPlan B発動するぞ」という圧力もあるらしい。(Plan Bというのは、共和国政府の関与をより大きくする案。)
Devolution or Dublin, DUP is told
Saturday, January 27, 2007
By Noel McAdam
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/politics/article2190711.ece
しかし、IRAの武装闘争停止宣言から(正確にはその前の、ロバート・マッカートニー殺害事件から)、シン・フェインの今回のArd Fheisまで、まるで政治小説のようなじりじりとした駆け引き、せめぎあい、相手の妥協や譲歩から自身の利益を引き出すということ、説得のためのレトリック、そういったものをたくさん見せていただいた。オナカイッパイ。
以下は土曜日に書いたもの。「リパブリカンの中の反対派」について。
日曜日のダブリンでのシン・フェインの党大会(ard fheis)を前に、Continuity IRAがジェリー・アダムズからの誘いを断った、という見出しの記事が、金曜日のBBCに出ている。
CIRA says no to Adams invitation
Last Updated: Friday, 26 January 2007, 17:49 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/6301051.stm
CIRAがシン・フェインとの話の席につく、ということはそもそもありそうにないことで、なぜこんな見出しになっているのかがよくわからない。CIRAはそもそも停戦宣言すらしていない。あらゆる意味で「論外」だ。【CIRAってのが何かがわからない人は、過去記事、「いろいろな「IRA」〜IRBからReal IRAまでの概略」を参照してください。あと「The IMC 12th Report」も。】
記事の中身はこの見出しが示すよりはるかに興味深い。
まず、シン・フェインのロジック。ジェリー・アダムズいわく、「我々が警察を支持することで、警察が『まとも』になる(would be to "put manners" on the PSNI)」。これは、the Troublesにおいて警察(RUC, PSNI)がナショナリスト/カトリックだけに対し「捜査」と称する非人道的行為の数々を行なってきたことを前提とする。つまり、ナショナリストが警察に入るなどすれば、警察という組織そのものが変わっていくだろう、という理屈。そして、それができるのは(IRAを説得し、武装解除させた)シン・フェインだけである、という主張。
DUPはこのレトリックに「アホか」という反応を示しているが(as usual)、「シン・フェインの主張」としては興味深い。
He said they wanted a "service for citizens who are nationalists, republicans, unionists, of different racial or ethnic backgrounds".
"We don't have it at the moment but we have the ability to get it, and that's what Sinn Fein is about," he added.
要旨:
求められているのは、ナショナリストであったりリパブリカンであったりユニオニストであったりする市民たち、あるいはまた別の人種・民族的バックグラウンドを有する市民たちのための警察である。現在はまだそういう警察は存在していない。しかし私たちにはそれを獲得する能力がある。シン・フェイン(Sinn Feinはアイルランド語でwe ourselvesといった意味)とはそのためにある。
それから、「IRA」なるものについての見解の部分。
Mr Adams told the crowd: "(I have asked to meet) people in armed groups which are not in cessation, one that styles itself the Continuity IRA and the other the Real IRA.
"In my opinion, there is only one IRA, and that's the one which fought the British for a very long time."
要旨:
停戦をしていない武装集団の人々にもお会いしたいと言ってきた。つまり、CIRAを名乗る集団やRIRAだ。私の考えでは、IRAとはひとつをおいてほかにない。そのIRAとは、長きにわたり、英国人と戦ってきたIRAである。
うわー、玉虫色の極地だ〜。CIRAやRIRAはIRAではないというのか、CIRAやRIRAも含めてIRAだというのか、どっちだ。PIRAもCIRAもRIRAも "Brits Out" でやってきたんじゃないのか(あとINLAというのもあるが、あれは別系統だから外して考える)。CIRAにせよRIRAにせよ、PIRAからの分派で、PIRA自体がもともとのIRAからの分派で、今のシン・フェインそのものがもともとのシン・フェインからの分派で(議席拒否主義を捨てたのがジェリー・アダムズその人)、何が何だかわからないのだが。
# 全然関係ないけど、There is only one IRAというフレーズから、There's only one Keanoってのを思い出しますな。(何でもミック・マッカーシーは今でもロイ・キーンとの「愛憎劇」について聞かれるらしいです。flickr友達@ロンドンのレポート。)
それから、記事の最後に「ところで(Meanwhile)」で書き足されている部分、RSF(リパブリカン・シン・フェイン/共和主義シン・フェイン)についての記述だ。
Meanwhile, Republican Sinn Fein are considering fielding prisoner candidates in the March assembly election.
Interviewed for the BBC's Inside Politics, Republican Sinn Fein President Ruairi O'Bradaigh said he hoped young republicans would oppose Gerry Adams's support for the PSNI at Sunday's special ard fheis in Dublin.
A former IRA chief of staff, Mr O'Bradaigh outlined why he did not accept that the future devolution of justice would change the nature of the police in Northern Ireland.
"Ultimately, it is the British government which will recruit, it is the British government which will train, motivate, and above all who will pay and give the orders to such a police force," he said.
"That is already happening." Mr O'Bradaigh has consistently denied that his party is linked to the dissident paramilitary group Continuity IRA (CIRA).
情報は2つ。3月のアセンブリー選挙でRSFは服役経験者(つまり警察にぎゅうぎゅう言わされたことのある人たち)を候補として立てる。それから、RSFは日曜のシン・フェイン党大会で若いリパブリカンが党執行部の方針に対して反対票を投じることを期待している。
RSFはシン・フェインには反対しているし、警察にも反対している。警察についての反対の理由は、「畢竟、警察の人員を集めるのは英国政府であり、訓練をし動機付けをするのも英国政府であり、給料を出し命令を出すのも英国政府である」から。つまり、警察とはGAの言う「IRAが長きにわたって戦ってきた相手」であるから。
このRSF(リパブリカン・シン・フェイン/共和主義シン・フェイン)というのは、1986年にシン・フェイン(プロヴィジョナル・シン・フェイン/シン・フェイン暫定派)から分派した人たちである。分派の理由は、根本的には、「南北に分かれたアイルランドを認めるかどうか」をめぐるものだ。
ベルファストのジェリー・アダムズが議席拒否主義を捨てて「投票箱と機関銃」主義に転じ、シン・フェインの党首の座を勝ち取ったあと、アイルランド共和国のシン・フェインは反発して分派した。つまり、「北のシン・フェインが北アイルランドの議会の議席を拒否しない/南(共和国)のシン・フェインが共和国議会の議席を拒否しない」ということは、彼らが南北の分断を受け入れたということを意味する、という考え方による分派だ。
RSFは南北に分かたれたアイルランドを認めないのだから、アイルランド共和国と北アイルランド(UKの一部)に分かれた現状を認めない。アイルランドは1つである。これが「伝統的」な共和主義(リパブリカニズム)である――「王国」(<United Kingdom)ではない「共和国」としてのアイルランド。ウルフ・トーンのユナイテッド・アイリッシュメンのときから。(ついでに言うと、ウルフ・トーンのときは基本の構図は「カトリックとプロテスタントの対立」ではなかった。どちらの宗派であれ、共和主義者は共和主義・反王政だった。)
1986年にSinn FeinからRSFが分派したとき、「共和国の議会はもともと英国の議会が創設を決定したものであり、ゆえに不当なものである」として、彼らは共和国の議席を拒否している。(その後、国会の議席拒否は現在も継続。地方議会には参加している。)また、RSFは1998年のグッドフライデー合意にも反対している。つまり、共和国から切り離された「北アイルランド」を認めていない。これはこれで一貫してはいる。
しかし、今年3月の北アイルランドのアセンブリーの選挙には、RSFは候補者を立てるという。
私はRSFっていうのはある意味「原理主義」的というか、1916年の主義主張を頑固にそのまま守り続けている(まるで「老舗ののれん」のように)人たちだと思っていたから、3月の選挙で候補者を立てるというのは、かなり意外に思える。何をしたいのか? SFの議席がそれで減らせるということか?
なお、RSFは否定しているが、RSFはCIRAとつながりがあると言われている。CIRAのContinuity(「継続性」)とは、かつてのIRAの主張を受け継ぎ継続していくという宣言である。
RSFについての客観的な記述としてはCAINやWikipediaがある。
http://en.wikipedia.org/wiki/Republican_Sinn_F%C3%A9in
RSFの主義主張を、資料としてそのまま日本語にしたものには下記がある。
http://hanran.tripod.com/irish/rsf/index.html
※RSFの主義主張はSFの主義主張と非常に共通する部分が多いが(ベースは同じだから)、SFとRSFは考え方が異なるので、混乱しないように注意してください。
さて、RSFについては、BBCの別な記事でも引き合いに出されている。BBCの北アイルランド記者、マーク・ダヴェンポートの記事だ。
Police debate mirrors history
Last Updated: Wednesday, 24 January 2007, 17:12 GMT
Mark Davenport
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/6295927.stm
"I am now reconciled to the fact that if you lose the vote some of you will leave us. I regret this but it is your choice not mine. You should not take such a decision in the heat of the minute.
"Such a decision should be given long consideration. Don't put yourselves on hooks or feel you are on a hook by what you have said here or in the past.
"Think about it, on your own and at length. If you then decide, or if you ignore this request and are going to leave this struggle, please do it in a republican and comradely fashion.
"To walk out publicly gives the establishment media the opportunity of running the headlines which they may already have set - Sinn Fein Walk-Out ... Sinn Fein Splits."
No, the BBC has not received a leaked copy of Gerry Adams' speech to this weekend's extraordinary ard fheis.
That quote was from 1986, when Ruairi O'Bradaigh and his supporters walked out over the issue of taking seats in the Irish parliament.
1921年のアングロ・アイリッシュ条約に反対を貫こうとした南部のdissident republicansを描いた映画を熱心に売りつつ、「警察に協力することは統一アイルランドへの第一歩」との理屈を語る現在のシン・フェインの主張と、1921年のdissident republicansと非常によく似た主張をしているRSFが1986年に分派したときの主張が、BBCの記者が「いや、アダムズのスピーチ原稿のリークがあったわけではない」と書くほどに似通っている、ということ。
私の脳裏に浮かぶイメージは、どこが始まりでどこが終わりなのかわからないケルトの文様である。

※この記事は
2007年01月29日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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もっとも,こっちは結局,敵愾心を民衆にたきつけることで成長する,安易な路線に走ってしまいましたが.
でもETAも結局停戦を破ったような状況ですし(バタスナは「和平プロセスはまだ生きている」と言っていますが)、こういう形での「成功」例は北アイルランドだけなのかな。。。それでも武装活動の停止から10年かかっていますし、3月にならないと結果はわからないのですが。(ファタハが選挙でハマスに敗れたような事態も理論的にはありうるし。)
北アイルランドは、SDLPという政党(社会民主主義)がナショナリストの最大政党だったのですが、いろいろあって、武装闘争主義のシン・フェインがナショナリスト最大政党となった、という経緯もあります。