「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2007年01月07日

「おもしろ英語」@製造物責任関連

Plain English CampaignのFoot in Mouth Awardこと「わけわからん大賞」よりもおもしろいかも。アメリカのMichigan Lawsuit Abuse Watch(「ミシガン州 訴訟濫用を監視する会」みたいな感じ?)がまとめた「工業製品の変な注意書き」。

'Wacky warnings' rewarded in US
Last Updated: Saturday, 6 January 2007, 11:54 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/6236585.stm

米国での製造物責任をめぐる訴訟については、日本では「外国の変わったもの」扱いされて語られることが多く、自然とキャッチーで大げさな話が広く知られることになる。代表例みたいな「ファストフード・チェーン店で買ったホットコーヒー」をめぐる裁判の事例は、尾ひれはひれがついてかなり都市伝説化された形で広まっている。同様に「訴訟大国アメリカ」を語るときさいにときどき出される「電子レンジでネコを乾かそうとして殺してしまった」という話も実は都市伝説だそうだ(英語で説明文を読みたい人はこちら)。

でも実際に、訴訟を起こされないようにするために、「電子レンジで猫を乾かさないでください」みたいな注意書きがされていることがよくある、というのがBBC記事の内容だ。

Michigan Lawsuit Abuse Watchは電化製品などの「変な注意書き」を毎年公募している。今年で10回目だそうだ。ベビーカートの表示で「赤ちゃんを乗せたまま畳まないでください」というのを表紙に使った書籍としてまとめたばかりのようだ。
http://www.mlaw.org/wwl/index.html

今年の受賞作は:
1位 洗濯機の表示で「人間は入れないでください(Do not put any person in this washer)」

2位 ガソリン注入口の表示で「ガソリンが入った量を確認しようとして、火のついたマッチなど炎の明かりを使わないでください(Never use a lit match or open flame to check fuel level)」

3位 携帯電話のマニュアルで「電子レンジで乾かさないでください(Don't try to dry your phone in a microwave oven)」

同じく3位 ロッタリー(感熱紙を使っている)の注意書きで「アイロンをかけないでください(Do not iron)」

佳作 電話帳の注意書きで「車の運転中には使わないでください(Please do not use this directory while operating a moving vehicle)」

以上、5作の現物(表示プレートなど)の写真が、下記で一覧できます。
http://www.mlaw.org/wwl/photos.html

1位になった洗濯機のメーカーの広報担当者は、「会社の広報としてではなく4歳児の母親としてお話ししますが、フロント・ローディングの洗濯機は小さな子にはぴったりの高さなのです」と言い、小さな子がスイッチの入った洗濯機に入ってしまったことで訴えられた会社がある、として、あの表示は有効である、との見解を示している。

ああいう洗濯機が小さな子に危険というのはわかるけれど、だとすれば「人間は入れないでください(Do not put any person in this washer)」という表現はちょっとおかしくないだろうか。。。と考えて、Do not put yourself in this washerというのを思いついたのだけど、これだとますますstupidな表示になるなぁ。(^^;)

ロッタリーの「アイロンをかけないでください」は、ポケットに入れたまま忘れていてうっかりアイロンをかけてしまった、という場合に備えての予防線だと思う。「当たりくじだったのに!」という悔しさで八つ当たり的に「アイロンをかけてはいけないという表示がなかった!」という訴訟を起こされかねない。

ともあれ、これは米国の話ですが、英国でも似たような話が、去年の今頃にありました。

Dubious insurance claims 'rising'
Last Updated: Monday, 2 January 2006, 09:44 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/4574530.stm

当時ブログに書いたんだけど、記事の内容は:
ある男性が、バス・ステーションでトイレに入ろうとしたらクローズされていた。男性はそのためにズボンを汚してしまった。そして男性は新しいズボンの費用を、行政当局に請求する訴訟を起こそうとした。

ごみ収集の仕事をしている人が、回収していたごみ袋からアナグマの死体が落ちてきたことで「驚愕した」として、行政当局に対して訴訟を起こした。

万引きをした人が、現場から逃走しようとして階段から転げ落ち、訴訟を起こしたというケースもある。ラウンドアバウトが見えなかったとして訴訟を起こす人もいた。「ブリテン全域のすべてのホームレスに代わって」地方自治体とカンタベリー大司教を相手取って訴訟を起こそうとした人もいる。

Zurich Municipalの記録によれば、public liability claimsのこんな事例が数千という単位で発生している。しかもそれが増加傾向にあるという。

というわけで、極端な事例のオンパレードですが、英国でも"public liability claim"(損害賠償保険の請求)の恐怖の時代がやってきた、みたいなのは3 November 2005のBBC記事にもあったし、洗濯機に「人間は入れないでください(Do not put any person in this washer)」という表示がつけられることもありうるのかな。。。もうついてたりして?
タグ:英語

※この記事は

2007年01月07日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 09:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 英語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼















×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。