'Wacky warnings' rewarded in US
Last Updated: Saturday, 6 January 2007, 11:54 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/6236585.stm
米国での製造物責任をめぐる訴訟については、日本では「外国の変わったもの」扱いされて語られることが多く、自然とキャッチーで大げさな話が広く知られることになる。代表例みたいな「ファストフード・チェーン店で買ったホットコーヒー」をめぐる裁判の事例は、尾ひれはひれがついてかなり都市伝説化された形で広まっている。同様に「訴訟大国アメリカ」を語るときさいにときどき出される「電子レンジでネコを乾かそうとして殺してしまった」という話も実は都市伝説だそうだ(英語で説明文を読みたい人はこちら)。
でも実際に、訴訟を起こされないようにするために、「電子レンジで猫を乾かさないでください」みたいな注意書きがされていることがよくある、というのがBBC記事の内容だ。
Michigan Lawsuit Abuse Watchは電化製品などの「変な注意書き」を毎年公募している。今年で10回目だそうだ。ベビーカートの表示で「赤ちゃんを乗せたまま畳まないでください」というのを表紙に使った書籍としてまとめたばかりのようだ。
http://www.mlaw.org/wwl/index.html
今年の受賞作は:
1位 洗濯機の表示で「人間は入れないでください(Do not put any person in this washer)」
2位 ガソリン注入口の表示で「ガソリンが入った量を確認しようとして、火のついたマッチなど炎の明かりを使わないでください(Never use a lit match or open flame to check fuel level)」
3位 携帯電話のマニュアルで「電子レンジで乾かさないでください(Don't try to dry your phone in a microwave oven)」
同じく3位 ロッタリー(感熱紙を使っている)の注意書きで「アイロンをかけないでください(Do not iron)」
佳作 電話帳の注意書きで「車の運転中には使わないでください(Please do not use this directory while operating a moving vehicle)」
以上、5作の現物(表示プレートなど)の写真が、下記で一覧できます。
http://www.mlaw.org/wwl/photos.html
1位になった洗濯機のメーカーの広報担当者は、「会社の広報としてではなく4歳児の母親としてお話ししますが、フロント・ローディングの洗濯機は小さな子にはぴったりの高さなのです」と言い、小さな子がスイッチの入った洗濯機に入ってしまったことで訴えられた会社がある、として、あの表示は有効である、との見解を示している。
ああいう洗濯機が小さな子に危険というのはわかるけれど、だとすれば「人間は入れないでください(Do not put any person in this washer)」という表現はちょっとおかしくないだろうか。。。と考えて、Do not put yourself in this washerというのを思いついたのだけど、これだとますますstupidな表示になるなぁ。(^^;)
ロッタリーの「アイロンをかけないでください」は、ポケットに入れたまま忘れていてうっかりアイロンをかけてしまった、という場合に備えての予防線だと思う。「当たりくじだったのに!」という悔しさで八つ当たり的に「アイロンをかけてはいけないという表示がなかった!」という訴訟を起こされかねない。
ともあれ、これは米国の話ですが、英国でも似たような話が、去年の今頃にありました。
Dubious insurance claims 'rising'
Last Updated: Monday, 2 January 2006, 09:44 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/4574530.stm
当時ブログに書いたんだけど、記事の内容は:
ある男性が、バス・ステーションでトイレに入ろうとしたらクローズされていた。男性はそのためにズボンを汚してしまった。そして男性は新しいズボンの費用を、行政当局に請求する訴訟を起こそうとした。
ごみ収集の仕事をしている人が、回収していたごみ袋からアナグマの死体が落ちてきたことで「驚愕した」として、行政当局に対して訴訟を起こした。
万引きをした人が、現場から逃走しようとして階段から転げ落ち、訴訟を起こしたというケースもある。ラウンドアバウトが見えなかったとして訴訟を起こす人もいた。「ブリテン全域のすべてのホームレスに代わって」地方自治体とカンタベリー大司教を相手取って訴訟を起こそうとした人もいる。
Zurich Municipalの記録によれば、public liability claimsのこんな事例が数千という単位で発生している。しかもそれが増加傾向にあるという。
というわけで、極端な事例のオンパレードですが、英国でも"public liability claim"(損害賠償保険の請求)の恐怖の時代がやってきた、みたいなのは3 November 2005のBBC記事にもあったし、洗濯機に「人間は入れないでください(Do not put any person in this washer)」という表示がつけられることもありうるのかな。。。もうついてたりして?
タグ:英語
※この記事は
2007年01月07日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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