The Daily Telegraph:
Generals call for Rumsfeld's resignation over Iraq
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2006/04/14/wus14.xml&
sSheet=/news/2006/04/14/ixnewstop.html
The Times:
Rumsfeld quit calls mount
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,11069-2134803,00.html
The Guardian:
More US generals turn on Rumsfeld
http://www.guardian.co.uk/usa/story/0,,1754096,00.html
記事は、いずれも書いてあることは同じですが、私はガーディアンのが一番読みやすいと思いました。(ライティングの規則どおりで。)
39年も軍にいた将校(イラク帰還)から「ラムズフェルドは辞めるべき」という声が出てきたことは、やはり大きいようです。
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■追記(4月22日)
このエントリを立てたときには時間がなくて書けなかったのですが、ここからが本文。
メディアにおける「写真」の利用について。
特にBBCの記事(どの記事にも写真がついている)を見ると、例えばシラク(フランス)やベルルスコーニ(イタリア)についての記事につけられる写真を見れば顕著ですが、「写真」というものの使い方が、何というか、教科書的ですらある。ブレアについても同様のことが言える場合が多い。
別の例でいえば、「UKのイスラム過激派」の重要人物であるアブ=ハムザ(懲役7年の判決)は、普通の光の中で撮影された写真が使われることよりも、下からスポットライトを当ててるような、うちらが子供のときに懐中電灯をアゴの下に持ってきておばけごっこをしたときのようなライティングでの写真が用いられることが多かった。
また彼は、手首を失っており(本人はアフガンで失ったと説明している)、その手首には鉤がつけられていて、「頭に巻物、アゴにひげ、手に鉤」の3点セットで、「海賊」っぽく見える。
メディアではその「海賊」っぽさが、下からのライティングでさらにおそろしく見えるような写真が多用されていた。「悪魔化」の手法だという批判もあるし、私もそう思う。「この男が“人間の言葉”を用いるのだろうか」という疑問すら抱かせかねないような写真が多用されていて、そういう写真の使い方に「わけのわからない言葉で人をそそのかす」というイメージを抱かせる意図がないとは言わせませんよ、的な。
(アブ=ハムザは、NHKスペシャル『イスラム潮流』の中だったと思うのですが、インタビュー取材に答えているのを見たことがあるのですが、普通の光の中で語る姿は、特に怪物じみた印象を与えるものではなかった。)
さて、ラムズフェルド。
目をこすったり、「おっとしまった」というような表情で頭に手をやったり、という「ひょうきんなじいさん」っぽい写真(テレブラフとタイムズ)に対し、「defiantな態度」という印象を与えるガーディアンの写真(エンピツで人を指してるものとか、「手からビーム」みたいなの)。
ラムズフェルドは、どんなに批判されても、英語メディアにおいて「悪魔化」されていない。
逆にあふれんばかりの「人間味」をウリにしているのではないかと勘ぐってしまうような、「爺」っぽい写真の数々。
「すっとぼけたじいさんだよなぁ」と思わせられるこの図像の向こうに、何があることやら。
※この記事は
2006年04月15日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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