「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

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2006年04月14日

「イランのウラン」を伝える記事を読んで

むか〜〜し、私がまだ義務教育を受けていたとき、三度のメシよりダジャレが好きな先生がうちのクラスの社会科を担当していたことがある。クソまじめな顔をして、決然と、吐き捨てるように、ダジャレを口にする先生だった。

この先生のダジャレのなかで、どうにも忘れられないもののひとつが
ウランは絶対に売らんぞ。

である。今頃この先生は「イランにはウランは絶対に売らんぞ、といってもいらんと言われるかもしれないが」などと、クソまじめに決然と言っているに違いない。

イランがウラン濃縮に成功したようだ。

Iran declares: we are in the nuclear club
Robert Tait in Tehran and Ewen MacAskill, Wednesday April 12, 2006
http://www.guardian.co.uk/frontpage/story/0,,1752064,00.html
Iran announced a technological breakthrough yesterday that could lead to the development of a nuclear bomb, in a move that appeared to catch the west off guard.


この記事の第4パラグラフが
Iranian television broadcast pictures of scientists dancing and waving test tubes apparently marked with chemical symbols. Mr Ahmadinejad, who has threatened to wipe Israel off the map, said the nuclear programme was for purely civilian purposes.

で、その次(第5パラグラフ以降)でイスラエルの見解など出てくるので、ライティングとしては「なるほど、こう書くのか」とふむふむと読めばよいところではあるが、しかしもうちょっと煽らないような書き方をしてほしいと思う。

というか、Richard Norton-Taylorならこういう書き方はしないだろうな、とか思うのだが。

Richard Norton-Taylorの仕事:
Revealed: the rush to war
Richard Norton-Taylor, Wednesday February 23, 2005
http://www.guardian.co.uk/guardianpolitics/story/0,,1423216,00.html

Blair-Bush deal before Iraq war revealed in secret memo
Richard Norton-Taylor, Friday February 3, 2006
http://www.guardian.co.uk/frontpage/story/0,,1701214,00.html

同記者は、いまは、「イラク戦争は不法である、ゆえに任務を拒否する」としてcourt martialにかけられているRAFの軍医の法廷の様子を日々レポートしている。

RAF doctor refused to go to Iraq citing 'illegality' of conflict
Richard Norton-Taylor, Wednesday April 12, 2006

US on par with Nazi Germany, says RAF officer in Iraq trial
Richard Norton-Taylor, Thursday April 13, 2006

さて、イランのウランだが、上記ガーディアン記事を見て「煽るねぇ〜」と思っていたのだが、ガーディアンであれということは、ほかはもっとすごいということであると考えておくのがおばちゃまモア・ベターよ。

ブルームバーグ:
Iran Could Produce Nuclear Bomb in 16 Days, U.S. Says (Update2)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=10000100...

なんとまあ、USの国務省筋から「イランは16日で核爆弾を製造できるかもしれない」という話が出ている、っていうのだ。

April 12 (Bloomberg) -- Iran, defying United Nations Security Council demands to halt its nuclear program, may be capable of making a nuclear bomb within 16 days, a U.S. State Department official said.
_
......
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"Using those 50,000 centrifuges they could produce enough highly enriched uranium for a nuclear weapon in 16 days," Stephen Rademaker, U.S. Assistant Secretary of State for International Security and Nonproliferation, told reporters today in Moscow.
_
......


これは12日付の記事で、私は12日から13日にかけて何度もBBC NEWSのトップページやガーディアンのトップページを見ているが、このような報道はないことから、このStephen Rademakerっつーおっさん(かどうか知らないけど)が「とりあえず、そのような懸念を表明しておく」役目を仰せつかって発言しているだけではなかろうかと思う。というかそうとしか考えたくない。

しかし「イランの核爆弾は16日で」ってのは、「イラクのWMDは45分で」と同じパターンだよね。助動詞のcouldの使い方も同じだし。

orz.....

※この記事は、出来心で実験的に使用しているははてなダイアリーとのダブルポストです。

※この記事は

2006年04月14日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 04:12 | todays news from uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼















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