kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2006年12月22日

2006年、「わけわからん大賞」

毎年恒例のアレでございます。(発表されたのはかなり前ですが。。。)

英Plain English CampaignのFoot in Mouth Awardこと「わけわからん大賞」、本年の受賞者はスーパー・モデルのナオミ・キャンベルさんの次の発言です!
http://www.plainenglish.co.uk/news.htm
"I love England, especially the food. There's nothing I like more than a lovely bowl of pasta."

「英国が大好き、特に食べ物が」というのは好みの問題ですので、他人がとやかく言えるものではありません。しかし、パスタは英国の料理ではありません。また、「英国のパスタがこの上もなく大好き」という人は、私の知る限り、初めてです。(英国のパスタは、基本的に、アルデンテを15分前に通り過ぎたような代物で、味噌煮込みのうどんは芯が残っとらんと許せんとゆー味覚の持ち主にとっては「かつてパスタであったはずのもの」でしかありません。)

でもこの発言、言語としては極めて明瞭で、意味もそれなりにはっきりしているし、foot in mouth感が薄いですね。(単に何も考えずにぼけーっとしてしゃべってたんじゃないのか、という感じ。)

PECの「わけわからん大賞」は、2002年にはリチャード・ギアさん(俳優)の「もしも私がヘビならば……」、2003年にはドナルド・ラムズフェルドさん(米国防長官)の "there things we know we know. We also know there are known unknowns"、2004年はボリス・ジョンソンさん(英保守党国会議員)の "I could not fail to disagree with you less"、2005年はRhodri Morganさん(ウェールズ自治政府ファースト・ミニスター)の "The only thing which isn't up for grabs is no change and I think it's fair to say it's all to play for, except for no change" に与えられています。「わけわからん」といってもいろいろですが、言語として最もfoot in mouthっぽいのはやはりラム爺とボリス・ジョンソンですね。この2者は甲乙つけがたい。さすが、インテリは違いますなぁ。はっはっは。

もうひとつ、「単語・文構造難解度満点、そのほか佳作」(Golden Bull Award)は、今年は:
Crafts Council of Ireland (CCOI) for a circular letter
-- The re-writing of the vocabulary of intemporal Irish heritage is a possible vector for submissions on the condition that this transposition is resolutely anchored in the 21st century through a contemporary lens that absolutely avoids drifting into the vernacular.

Germaine Greer for a column in the Guardian
-- The first attribute of the art object is that it creates a discontinuity between itself and the unsynthesised manifold.

Bury County Court - for a 'General Form of Judgment or Order'
-- IT IS ORDERED THAT THE CLAIM BE ADJOURNED GENERALLY WITH PERMISSION TO THE CLAIMANT TO RESTORE TO THE LIST WITHOUT FORMAL APPLICATION NOT LATER THAN 16:00 HOURS ON THE 12TH SEPTEMBER 2006 WHEREUPON THE CLAIM DO STAND STRUCK OUT IF NOT SO RESTORED

Eastleigh Borough Council for a Notice given under the Building Act 1984
-- Hereby in accordance with the provision of the Building Act 1984, Section 32 declares that the said plans shall be of no effect and accordingly the said Act and the said Building Regulations shall as respects the proposed work have effect as if no plan had been deposited.

Wheale, Thomas, Hodgins plc for a job advertisement
-- Our client is a pan-European start-up leveraging current cutting edge I.P. (already specified) with an outstanding product/value solutions set. It is literally the right product, in the right place at the right time... by linking high-value disparate legacy systems to achieve connectivity between strategic partners/acquisition targets and/or disparate corporate divisions. The opportunity exists to be the same (i.e. right person etc. etc) in a growth opportunity funded by private equity capital that hits the 'sweet-spot' in major cost driven European markets.

Fife Council for a letter about a change to bin collection dates
-- It has been brought to our attention that due to changes made to your grey household wastes bin collection dates within your new calendar. Your bin will be emptied week beginning the 20th March 2006, then next collection would not be until the week beginning the 10th April 2006. Thus having to wait 3 weeks for collection.

Therefore we are to provide a normal collection on your normal collection day, week starting the 3rd April and again on your new collection date, week starting the 10th April then there after every 2 weeks.

The Institute for Fiscal Studies for a website document description
-- While the literature on nonclassical measurement error traditionally relies on the availability of an auxiliary dataset containing correctly measured observations, this paper establishes that the availability of instruments enables the identification of a large class of nonclassical nonlinear errors-in-variables models with continuously distributed variables.

ファイフのごみ収集告知、これはすごい。ほんとにわけわかんない。どうしたらいいの? いつもどおりに出してOKなの?(笑)

ほかのもすごいのがそろっているけど、CCOIのは語彙の問題だよね。。。英検1級ってこんな感じ?(<イメージ:笑)

なんかの会社の求人広告は、メモみたいだなあ。

Fiscal Studiesのは読めなくはないけど、長すぎる。つーか私が英語で何かを書くと、ときどきこういう感じになる。(笑)いや、ここまで高度ではないけど、書き足し書き足し、あらま主語がおかしいじゃないのとかやった末に、気づくとこういう調子になってることがある。しかもそういう文はたいがい「三単現のs」とかでミスってる。で、最初から書き直す。。。

法律に関連する2件のはよくわかりません。法律はだいたいこんな感じでは、と思うのだけど、noticeってのが問題なんだろうな。

ただ、ガーディアンのジャーメイン・グリアはどうかな。。。自身でこの受賞に反論してましたね。unsynthesised manifoldというのが受賞理由だったのですが、これは哲学(美学)用語だ!と。ガーディアンの美術欄のインテリが書いた評論の記事なんて誰もが読解できなければならないものじゃないのだから、PECもほっとけばいいのに、と私は思いました。
http://arts.guardian.co.uk/comment/story/0,,1963414,00.html

http://www.guardian.co.uk/letters/story/0,,1965779,00.html
にも読者ご意見が。

本来PECが対象としているのは、誰にでもはっきりわからなければならないお役所の文書のわけわかんない言葉づかい(まさに上のファイフの例のような)なのですが、今年はなんか、「わけのわかんないもの」の揚げ足取りのようで、あんまりおもしろくないですね。「言語」と「意味」の境界線がぐだぐだになっているというか。。。

なお、PECではもちろん「すばらしくわかりやすい」ものについても賞を出しています。英語の勉強のために読むものを探している人は、PECの「すばらしい」系のものを見てみるのもよいかも。ウェブサイトでの受賞はHM Prison Serviceです。
http://www.hmprisonservice.gov.uk/

ところで、今年のPECの「わけわからん大賞」のナオミ・キャンベルのを見て、故竹下元首相の「言語明瞭、意味不明」を思い出して検索してみたら、ロシア・東欧研究の塩川伸明さんのエッセイ(1996年執筆)がヒットしました。文中で紹介されている吉田秀和の文は、私も覚えています。
http://www.j.u-tokyo.ac.jp/~shiokawa/ongoing/notes/bunsho.htm

偶然にも、先日コメント欄で塩川さんのサイトをご紹介いただいたところですね。

※この記事は

2006年12月22日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼