kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2012年10月20日

BNPの最新動向メモ

今週は、実りの秋、芸術の秋、そして差別言説の秋!みたいな感じだった。セルビアで行われた対イングランドU21代表のサッカーの試合で、スタジアムにモンキーチャントが響き渡り(それでも「レイシズムなどない」のだそうだ)、ピッチではパンチが繰り出される事態となり、続いてTwitter社がドイツでネオナチ団体のアカウントのツイートを非表示としたというニュースがあった。

さらに、フランスで、Twitterのハッシュタグで反ユダヤ主義言説で盛り上がっていた件でTwitterが対処(でも細部不明。リーガルな根拠も具体的に何をどうするのかもよくわからん)というニュースもあった。

そんな中、ものすごい阿呆っぷりをさらして光っていたのがBNPだ。




これをきっかけに少し見てみたら、BNPでちょっといろいろあったようなので、以下メモ。

まず、「ニック・グリフィンがゲイ・カップルの住所をさらした」件。

Nick Griffin posts address of B&B case gay couple online
The Guardian, Friday 19 October 2012
http://www.guardian.co.uk/politics/2012/oct/18/bnp-nick-griffin-address-gay-couple

バークシャーでB&Bを経営する人(「クリスチャン」と呼ばれる信仰心篤い人、というより宗教保守)が「うちの宿に同性愛のカップルを泊めるわけにはいかない」と男性カップルの宿泊を拒否、その男性カップルから損害賠償を求められていた裁判で、B&Bの経営者側が敗訴し、賠償金を支払うことになった、というニュースがあり、それに対してグリフィンが、原告のカップルの住所をTwitterに投稿するという行為に出た。

... within hours of celebrations at what was seen as a significant vindication of equality legislation, gay rights activists were outraged by several messages on Twitter by Griffin, chairman of the BNP and an MEP, in which he made public Black and Morgan's address and claimed a "British Justice team" would come and protest the ruling at their home.

The first messages read: "If anyone can give us address of the 2 bullying 'gay' activists who've won case v Christian B&B owners, we'll hold demo ... for rights of all home owners, gays included, to rent or not rent rooms to whomsoever they wish."

つまり、「連中が過剰な権利を要求することで、まともなブリティッシュを脅かしている」といういつもの言説。

今回はそれが「口だけ」ではなく、実際にその人たちの住所を公開の場(Twitter)にさらす、という「行動」を伴っていた。

日本語でいう「炎上」の始まりだ。

私の見ているTwitterのhomeの画面でも、えらい勢いでグリフィンへの非難が流れてきていた。Trending Topicsも凄い状態だった。最初はまた、テレビで発言の機会を与えられたのかと思ったが(2年前だっけ、BBCでの政治討論の時間にBNPの枠が与えられたときは、ものすごい騒ぎになったものだ)、@akareytoさんのツイートで事態を把握した。

「炎上」中に、こんなツイートもRTされるなどしてきた。コメディ方面で活躍するデイヴィッド・シュナイダーさんのツイートだ。



"For there's no place for him in a civilised society."

ははは。

また、「炎上」中に、ニック・グリフィン本人が報道陣のカメラに、自宅住所と思われるものが書かれた封筒を高々と掲げて見せている写真も流れてきた。それをツイートした人はすぐに削除をしたようで、改めて見直そうとしたときには既に写真は消えていたが、ウェブ検索ですぐに見つかる写真だ。

ウェブ検索結果はこうなっている。(Whoops! の入ってない画像ももちろんあるので、確認したい方はご自身でどうぞ。)


※左下の女性はフランスの国民戦線のマリーヌ・ルペン。BNPとは直接の関係はないです。

グリフィンのこの写真は、MEPに対し、2010年にバッキンガム宮殿から園遊会への招待状が送られたときのもの。最終的には、MEPではあってもBNPのグリフィンへの招待は、事実上取り消された(出席を見合わせてくれと言われた)。
http://themediablog.typepad.com/the-media-blog/2010/07/nick-griffin-address-garden-party-buckingham-palace-2251220710.html

なお、BNPの関係者の氏名や住所、メールアドレスなどは、2008年と2009年にウィキリークスが大公開している。
http://wikileaks.org/wiki/British_National_Party_membership_and_contacts_list,_2007-2008
http://wikileaks.org/wiki/British_National_Party_membership_list_and_other_information,_15_Apr_2009

BNPはこれを受けて「ウィキリークスはテロリストである」と非難。(次の行は、約物を全角にしてあります。)
www.bnp.org.uk/news/wikileaks-and-julian-assange-are-terrorists

……と、こんな感じの「炎上」があったのだが、そのときに調べていて初めて知ったことがある。







Andre Bronsは1947年生まれ。10代で政治活動を始めたというか、「国家社会主義運動 the National Socialist Movement」で活動を開始したという、めちゃくちゃガチのネオナチである。後に、所属していた政治団体(今のBNPとは違うBNP)が合流したことでNational Frontに参加し、80年代前半のNFを幹部として率いたが、1986年にNFの活動から離脱して教職の道へ(おっそろしいけど、珍しくはないことのようです)。そして2005年に仕事を退職して、現在のBNPに入り、2009年の欧州議会の議員選挙でBNPから立候補し、Yorkshire and the Humber選挙区で議席獲得。
http://en.wikipedia.org/wiki/Andrew_Brons

そういう「ガチ」にもほどがある、というような人が、(既に崩壊が止まらない状況になっているらしい)BNP内部で「国家のイヌ」呼ばわりされて、ブチ切れてやめてしまったらしい。

(当人が極右というかネオナチ思想であることには何も変化はないので、欧州議会での会派には影響はないのかもしれない。)

ニック・グリフィンといえばこんなのも最近あって:

BNP leader Nick Griffin faces police probe over 'fenian bastards' sectarian tweet during procession
By Adrian Rutherford and Victoria O'Hara
Tuesday, 2 October 2012
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/local-national/northern-ireland/bnp-leader-nick-griffin-faces-police-probe-over-fenian-bastards-sectarian-tweet-during-procession-16218356.html

今どき、まずありえないような「暴言製造マシーン」っぷりです。

※この記事は

2012年10月20日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 23:00 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼