イングランド&ウェールズは1967年に定められた「中絶法」があり、スコットランドもそれを採用している。しかし北アイルランドはこれの適用範囲外である(1967年当時はユニオニスト独占の自治政府があった)。
http://en.wikipedia.org/wiki/Abortion_Act_1967
The Act does not extend to Northern Ireland, where abortion is illegal unless the doctor acts "only to save the life of the mother" or if continuing the pregnancy would result in the pregnant woman becoming a "physical or mental wreck." The situation is the same as it was in England before the introduction of the Abortion Act 1967. The Offences against the Person Act 1861 and the Criminal Justice Act (Northern Ireland) 1945 remain in full force.
というわけで、北アイルランドでは妊娠中絶は非合法ではないが、厳しく管理されている。合法的中絶は錠剤を使用して行なわれるもののみで、妊娠の継続および出産が母体の健康状態に深刻な影響をもたらす場合に限られている。
http://en.wikipedia.org/wiki/Abortion_in_the_United_Kingdom#Northern_Ireland
一方、ボーダーの南側のアイルランド共和国では、基本的には、女性はアイルランド国外に出ないと妊娠中絶ができない。
http://en.wikipedia.org/wiki/Abortion_in_the_Republic_of_Ireland
……というコンテクストでの、これである。
「選択 choice」を求める動きが、アイルランド島で本格的に始まった。
http://matome.naver.jp/odai/2134993788054022501
来週にならないと本格的な動きは始まらない(ステートメントなども出ない)のだけれど、今週出た分だけ先に「まとめ」ておいた。また動きがあれば書き足すことになる。
とにかく特筆すべきは、この新たな動きの「顔」になったのが、元PUP党首のドーン・パーヴィスということだ。
※この記事は
2012年10月13日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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