Shellshock Rockは、1979年のベルファストのパンク・シーンをまとめた46分のドキュメンタリーである。制作はJohn T. Davis。これはまさに「伝説の」といいたくなるようなドキュメンタリーで、まさか東京で見られるとは思ってなかった。
……これは4年前(!)の2008年2月に東京で開催された北アイルランド映画祭のときに書いた文の一部だが、今まさに、そのドキュメンタリー映画が、渋谷のシアターNでレイトショー公開中である。10月26日まで。毎日21:10から(終映は23:00くらいになるか)。
http://www.theater-n.com/movie_shellshock.html
この上映が本気なのは、短編の "PROTEX-HURRAH" と、中編の "SELF CONSCIOUS OVER YOU" が同時上映されてるところ。見に行く側としても気合が入る次第。
同時上映「プロテックス-ハラー」
(1980年/北アイルランド映画/15分/デジタル上映/原題:PROTEX-HURRAH)
ベルファスト出身のProtexの1980年USツアーを追って、監督のジョン・デイヴィスがセント・パトリック・デイのニューヨークで撮影した作品。パレードの群衆の中をはしゃぐバンドの様子や、ニューヨークのHurrah Clubでのライブを収録した15分の短編。
この映像↓が多分この15分の映画の一部。
同時上映「セルフコンシャス・オーバー・ユー」
(1980年/北アイルランド映画/40分/デジタル上映/原題:SELF CONSCIOUS OVER YOU)
映画の出だしはベルファストの中心の日常生活の様子から、Ulster HallでのOutcastsのギグに集まった若いパンク・キッズの様子をとらえる。バックにはRuefrexの”The Perfect Crime”のインストが流れている。カメラは会場の中に入り、バックステージでの様子、ライヴを映し出す。
これ↓です。最初のイントロダクションはジョン・ピール。
The Outcastsのインタビューを含むドキュメンタリー。スコットランドのテレビで "Alternative Ulster" のタイトルで放映したとコメント欄にある。
ところで北アイルランドのpunkといえばテリー・フーリーだが(Shellshock Rockなどにももちろん出てくる)、David Holmesらが制作していた彼の伝記映画 "Good Vibrations" が、映画祭で好評だ。(しかし何しろインディ映画でもあり、NIのメディアを除けば新聞社のサイトで大々的プロモがなされるわけでもなく、ちょっとイライラするというか、しったかこいて今更「パンク資本主義」とか言ってる奴出てこい、みたいな怒りを覚えたりもするわけっすよ。ああいう人たちは、2010年以降、数々のDIY系インディ・レーベルが開店休業状態に追い込まれている基本的事実すら把握していないらしいからイヤになる。)
【今、北アイルランドの映画が熱い】70年代、ベルファスト・パンク・シーン
http://matome.naver.jp/odai/2133854313197113401
"Punk in Belfast was united force. For the first time since the Troubles began, Protestants and Catholics came together ... " というようなことを、この「ゴッドファーザー」は語っている。
1970年代、その動きはあった。(パンクの前にも、コリガンとウィリアムズのPeace Peopleという形で、セクタリアニズムに抗してつながるという社会運動は明確にあったのだが。)
1998年にようやく和平合意が実現したあの紛争について、その証言を記録しておくことは、とても重要なことだ。
(ノーベル平和賞が、武器の禁輸もできやしないEUに授与されるというナンセンスの日に、バーレーンでまた非暴力デモが武力弾圧受けたよ、とか、フランスがアフリカに送った武器が届いたよ、という現地からのジャーナリストや活動家のツイートなどを見ながら。)
Shellshock Rockの曲目リストが、irishrock.orgさんにあった。すばらしすぎる。
http://www.irishrock.org/comps/shellshock-lp.html
As far as I am aware, no track listing was ever finalised,
the film soundtrack includes the following:
The Idiots - Shellshock Rock [theme tune, recorded at Wizard Studios 25.4.79]
Stiff Little Fingers - Alternative Ulster [recorded live at New University of Ulster 25.10.78]
Protex - Strange Obsessions [recorded live at Glenmachen Hotel 1.79]
The Idiots - Teenager In Love [recorded at Wizard Studios 4.79]
Rudi - Big Time [recorded at Glenmachen Stables 25.1.79]
The Outcasts - You're A Disease [recorded live at Wizard Studios 21.11.78]
The Undertones - Teenage Kicks [recorded live at Chesters, Port Rush, 4.11.78]
Parasites - Society [live rehearsal at the Youth Club, Anderstonstown 22.11.78]
Victim - Trade Mark City [recorded live at the Harp Bar, Belfast 23.11.78]
Rhesus Negative - Lies In Vain [recorded live at the Harp Bar 23.11.78]
The Undertones - Here Comes The Summer [recorded live at The Pound, Belfast, 12.78]
Rudiがオレンジホールでリハするところの映像で、バスから降りたメンバーがさしてる折り畳み傘が花柄できれいなの、あれお母さんのだったりするのかな。改めて見て非常に気になった。街角インタビューの3人目のご婦人、「パンクなんて絶対ノー」の人がああいう傘さしてそうなんだけど。
※この記事は
2012年10月12日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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