「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2012年09月13日

駐リビア米大使ら米外交官4人が、ベンガジで死亡。

昨日の今ごろ、またエジプトが大騒ぎになっていた。昨年の9-11の日に「クルアーンを燃やす」と言って全米大注目になった(単に無視しておけばいいものを、「ジャーナリズム」気取りのゴシップ屋が、ああいう目立ちたがりにメシのタネを与え、助長させる)テリー・ジョーンズという田舎の牧師(自称)が一枚かんでいる事態で、コプトの人たちの動きもあり、多少気にはなったものの、眠かったし、実際「またか」感もあって、寝てしまった。Twitterのログで12日の午前2時台を参照。
http://twilog.org/nofrills/date-120912/asc

そして12日、寝て起きていろいろしてネットにつないだら、こんな記事が出てた。

BBC News - US official dies in Libya consulate attack in Benghazi
http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-19562692

ベンガジのこれが、カイロでのあれとつながっている(きっかけはアメリカの田舎牧師が一枚かんでいる何か)ということはすぐに把握したが、「領事館のスタッフが狙われて殺されたか、誘拐されて殺されたか……」と思っていた。偉い人はがっつり警備がついているはずだし(それ専門のPMCが行ってるはず)、それに領事館だから、一般の職員か、さもなければいわゆる「スパイ」だろう、と。

しかし数時間後……



死んだ外交官のひとりは米大使だ、と。

最初は「アラブのニュースによると」だったのが「アルジャジーラによると」、「アルアラビヤによると」となり、最終的には「ロイターによると」。ソースは「リビアの当局者」、しばらくしてからは「リビアの副首相」。

そこらへんの経緯をアーカイヴした。

リビア、ベンガジで米国大使ら米国の外交官4人が殺された。
http://matome.naver.jp/odai/2134744146512956901


BBC Newsの速報段階のキャプチャ:


「速報」の次の段階。


ヒラリー・クリントンの会見の時間帯の英語のツイートは:
http://chirpstory.com/li/22165

12日は、英国で、「ヒルズバラの悲劇」の報告書が公表される日で、個人的にも大変だったし、ヒルズバラ報告書が出たあとはTLがえらいことになり、見てるだけなのに異様に消耗した。。。ツイートはいっぱい見たけど、記事はほとんど何も読んでない (;_;)

読んだのは、Foreign Policyのブレイクさんのこれ(ツイートの間隔を見ると、30分〜45分くらいで書いてる計算になる):
http://blog.foreignpolicy.com/posts/2012/09/12/tragedy_in_libya
For me, the embassy assaults are a sobering reminder not only of the deep anger and dysfunction that plagues the broader Middle East, but of the enormous difficulty the United States has in dealing with this part of the world. The level of distrust and fury toward America is not the sort of thing you heal with a speech or two. And to make matters worse, there will always be groups that exploit things that have no connection whatsoever to U.S. government policy, like this anti-Islamic film.


そうなんっすよ、ほんとにこれがまるで通じない。米国に限らない。「英国のメディア」っていうと「英国政府のイヌ」扱い。でもそういう(言っちゃアレだけど)残念な人たちは、英語圏で見てる限り、西洋人に多い。MENAで英語でTwitterやったりブログ書いたりしてる人たちは、元々「開明的」な層だから……。

英語だけで見ててもほんと何もわからないのだけど、だからこそアラビア語の読み書きができる英語話者の人たちを大勢フォローしてるわけです。(「アラブ人の英語話者」以外に、上の記事を書いたFPのブレイクさんもアラビア語話者だし、アイリッシュ・タイムズのメアリ・フィッツジェラルドさんもそうだけど。)

※この記事は

2012年09月13日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 02:21 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック

【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼















×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。