本日は北アイルランドのdevolutionの期限日で、なーんかめんどくさいことになってそうな雰囲気なんで、北アイルランド関係の記事を読みたいんですが、野次馬としてはそれどころじゃねぇや、なリトビネンコ事件。
さっきの記事で、英主要メディアの「アレクサンドル・リトビネンコ死亡」の記事を列挙したんですけど、ガーディアンがそっとかっ飛ばしてきましたよ。
正直、これまでの「報道」について、ある種の不自然さをうっすら感じていたんですが(タイムズがはしゃぎすぎていること、など)、このガーディアン記事を読んで、「ええーっ! そういうこと?!」と。
報道がされ始めた当初「タリウムだ」と言ってたロンドンの病院(University College Hospital)の教授は、リトビネンコの治療に当たる医師団のひとりではなかったそうです。この「タリウムだ」説にはメディアがさんざん踊らされたわけで(「リシン」騒動を思い出すなあ・・・遠い目)、それが患者を診ておらず検査結果を見てもいない医師の発言に基づくものであるとしたら――そしてメディアがそれを一斉に、「事実」というか「専門家の見解」として伝えていたのですが――、こりゃ歴然たる情報戦じゃないっすか。
というわけで、ガーディアン記事。
Poisoned former KGB man dies in hospital
Ian Cobain, Jeevan Vasagar and Lee Glendinning
Friday November 24, 2006
http://www.guardian.co.uk/russia/article/0,,1955864,00.html
以下詳細。
A public relations campaign swung into action after his health deteriorated suddenly a week ago, a campaign that was accompanied by repeated claims that Mr Litvinenko had been the victim of a Kremlin assassination attempt.
つまり、リトビネンコは11月1日に具合が悪くなって入院した。それが大々的に報じられたのは、容態が急速に悪化し転院したあとの、19日。これを記事ではA public relations campaign swung into action(パブリック・リレーション活動が始まった)と表している。そして「そのキャンペーンでは、リトビネンコはロシア当局の暗殺の標的となったという主張が繰り返し為された」と。ま、これは事実ですが、タイムズならこうは書いていないでしょうね。
さらにまた興味深いことに、このキャンペーンはサッチャー元首相の広報コンサルタントだったLord Tim BellがトップをつとめるPR会社が、マスコミを通じて行なってきた。(なるほど、これで説明がついた。ガーディアンは19〜20日の段階では「出遅れ」ていた。一方でタイムズがものすごい勢いで次々と「情報」を出していた。これはつまり、新聞社によって得られる情報に違いがあったことを明確に示している。もっとも、編集部判断で情報を掲載しなかったということも可能性として考えられはするが、ガーディアンってデスクが指図して記者に記事書かせる新聞じゃないからなぁ。)病床のリトビネンコの写真をメディアに出したのも、この会社の手配による。
もっともっと興味深いことに、このPR会社はボリス・ベレゾフスキーとつながりが深い(Lord Bell's public relations consultancy is retained by Boris Berezovsky)。すでに報じられている通り、ベレゾフスキーはリトビネンコの友人。共に「反プーチン」の論陣を張る。(その文脈に、チェチェン戦争のことがある。)
さらにまたすごいことに、当初「タリウム中毒」、「放射性タリウム中毒」などの「原因」を指摘していたジョン・ヘンリー博士(教授)は、実際には、その時点ではリトビネンコの治療には当たっておらず、リトビネンコの検査結果を見ていない!
A leading toxicologist, Professor John Henry, was contacted by a friend of the sick Russian and spoke of his fears that the former spy had been poisoned with thallium, a heavy metal, or with a radioactive substance. Prof Henry had not been treating Mr Litvinenko, however, and the hospital said he had not seen any of the test results when he first raised his theories in media interviews.
※ジョン・ヘンリー博士がメディアに語った内容について、21日のBBC記事から(しっかり情報を確認するためには、私の日本語要約ではなく、BBC記事そのものをご覧ください):
http://nofrills.seesaa.net/article/27983715.html
リトビネンコが入院しているロンドンのユニヴァーシティ・コレッジ病院の専門家、ドクター・ジョン・ヘンリーは、リトビネンコの症状にはタリウム中毒と考えられるものもあるが、別の物質に関係していると考えられる症状も出ている。よってドクターの結論は「100パーセント、タリウムだけ、というものではない」。では何かというとRadioactive thalliumである、と。……「それは半減期が短い放射性の毒物。分解(degrade)も早い。(11月1日から今までの間に)もう消えてしまっているのではないか」。
Radioactive thalliumは病院で用いられるが(核医学の分野で)、ドクター・ヘンリーは、病院で用いられる程度の量ではリトビネンコのような症状は出ないと説明。また「毒物は口から体内に入ったり、注射されて入ったりもするし、吸い込んで入ることもある。今回のケースでは消化器がやられているので、毒を含んだ何かを飲み込んだのだろう」。
また、「Radioactive thalliumということになれば、今回のケースには新たな面が加わる。骨髄が非常な危険に晒されているということになる。患者の身体の自然の回復力に頼るしかなく、治療は極めて困難だ」とのこと。
治療を担当してたわけでもなく、検査結果も見ておらず、で、メディアに対してこんな「詳しい話」をしてたんですか。。。唖然。つか、あの時点で「ジョン・ヘンリー博士」について「治療チームの一員ではない」って情報はメディアの記事にはなかったよな。そりゃ確かに「治療チームの一員である」とも書かれてなかったけど。恐ろしや恐ろしや。(^^;)
そして、ジョン・ヘンリー博士に連絡を取った人物は、ベレゾフスキーに雇われている人物だそうで、一体何がどう動いたんでしょう。
で、ジョン・ヘンリー博士は昨日(23日)、この件からは手を引くと表明。
・・・不謹慎ですが、野次馬としてはどうしても言いたい。これは、東西冷戦期のフレデリック・フォーサイスのスパイ小説も色あせるほどのスリルです。先が読みたい!
ガーディアンがロシア政府に対してどういうスタンスなのかは今ひとつはっきりわかりません。つまり、タイムズのように明確に「反ロシア」というか「反プーチン政権」というふうには見えない。かといって「親ロシア」というわけでもない。
ただ、このような複雑怪奇な事態に際して、「反〜」とか「親〜」とかいった明確なスタンスが取られた上で流される情報ってのは、要注意なんです。これはほとんどすべての事象が「反〜」と「親〜」で二分される北アイルランドについていろいろ読んできて、情報に振り回された経験から。
それでも、「反〜」なり「親〜」なり、立場を鮮明にしたうえでの情報にも、細かな事実としては正確なものが多く含まれているわけですが。
ともあれ、ガーディアンの記事に戻ります。
このガーディアンの記事は、3人が書いていて、で、ガーディアンにはよくあることなのですが、複数の人が書いた1本の記事は、イマイチ首尾一貫していないことがある。この記事も実はそうなんですね。といってもはっきり矛盾しているわけではないんですが。
上で引用した部分の前の方に、次のような記述があります。(太字は引用者による。)
Photographs then appeared of a gaunt, jaundiced figure who had lost his hair. Toxicologists studied his blood cells and speculated that he might have been poisoned with radioactive thallium. Doctors later ruled out poisoning by a number of substances and noted that his condition was consistent with a form of cancer. Unconfirmed reports say some doctors suspected he had been made seriously ill by a chemotherapy treatment.
太字部分は「毒物の専門家たちがリトビネンコの血液細胞を検査し、リトビネンコは放射性タリウムの毒にやられたのかもしれないと推測した」。このToxicologistsというのが誰のことなのか、記事全体を読んだときに、わからなくなります。具体的には、この「毒物の専門家たち」の中には、件のドクター・ジョン・ヘンリーは含まれているのか?
またその直後の文、ここでも「無冠詞で複数形」の主語(Doctors)が出てきて、「医師らは複数の物質(毒物)による中毒という可能性は除外し、リトビネンコの症状はある種の癌と一致しているということを指摘した」とある(骨髄が機能しておらず、白血球が作られなくなっていると報道されていました)。その次の文では「未確認情報としては、医師の中には化学療法で重篤な容態に陥ったのではないかとの疑いを抱く者もいる」。
情報が錯綜しているということを言いたいのかもしれませんが、それにしてもとっ散らかった記述です。
以下、「記事をまとめる」のではなく、記事に含まれている興味深い要素を列挙しておきます。あとあとキーになってくるものがあるかもしれない。
●メディアの記事に出てくるロシア人たち:
1)アンドレイ・ネクラーソフ Andrei Nekrasov
リトビネンコの友人で映画作家。死の床にあるリトビネンコと話をした。
http://en.wikipedia.org/wiki/Andrei_Nekrasov
http://www.imdb.com/name/nm0624963/
おおー、タルコフスキーの『サクリファイス』の字幕翻訳者だ!ってそれは今回関係ないです。Children's Story, Chechnia(「子供たちの物語、チェチェン」)という映画を作っていて、この映画でバネッサ・レッドグレーヴとのつながりがありますな。レッドグレーヴはアフメド・ザカーエフの英国への政治亡命に尽力した人たちのひとり。政治的にはガチで左翼ですけど、だからといって「親ロシア」とはいえないのが現在の状況で。(単純なパターン思考はしないほうがよいだろうなあ。)あと、彼のDesbeliefという映画は、モスクワのアパート爆破事件(ロシア政府は「チェチェン独立派の犯行」と結論づけ、リトビネンコが著書(共著)で「FSBのしわざ」としている事件)についてのドキュメンタリーです。サンダンスとかに出品されている。
ガーディアン記事によると、ネクラーソフはリトビネンコが息を引き取る数時間前に病室で面会した。そのときにリトビネンコは「死にたくない、やつらの目にもの見せてやりたい。俺はやつらにやられたが、連中にだって全員はやれない」と語った、とネクラーソフはタイムズに語った。
タイムズの記事はこれです。ネクラーソフのコメントの音声あり。
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,2-2469142,00.html
ネクラーソフの言葉:
"I have been through a few things in Russia and Chechnya, but this is one of the most horrible crimes I have witnessed in my my life."
"It was sadistic, slow murder. It was perpetrated by somebody incredibly cruel, incredibly heartless. It had no meaning whatsover."
2)オレグ・ゴルディエフスキー Oleg Gordievsky
英国に亡命した元KGBエージェントで最も高位にあった人物。(この人の名前でウェブ検索すると、いろいろ出てきますなあ。)今回の事件では、20日にタイムズに語っている。このタイムズ記事を紹介したとき、私は「これもまだ読んでいない。(北朝鮮について「元工作員の○○氏」とか「○○年に脱北した元軍幹部」とかが証言しているような位置づけの記事)」と書いているが、そのまま読んでないです。この記事を読まなくても、BBCとかで要約されているので。。。(手抜き。)
今回、スカイ・ニュースに出演して、「彼はロシアのヒーローだ、英国のヒーローだ、彼はロシアを愛するのと同じくらい英国を愛していた」と語ったそうです。(「英国政府はこれを無視するな」というメッセージですね。)また「彼はロシアの邪悪な力(evil forces)と戦っていた、KGBと、当局と戦っていた」などと、相当に強い言葉で熱弁を振るっています。(語彙が、ジョージ・ブッシュも真っ青なくらいの強烈なもの。)また、「英国の国土で英国の市民(リトビネンコは今年10月に英国の市民権を得ていた)が、敵意を持った治安当局に殺害されたのはこれが初めてだ」と。
原文も引いておきますかね。"It is the first time in the history of Britain that a British citizen has been killed by a hostile security service on British soil." ・・・この人、北アイルランド紛争のことなんか知らんのでしょうね、というのはただの揚げ足取りです。
3)アレクス・ゴルドファーブ Alex Goldfarb
家族ぐるみの付き合いのある友人で、最初の報道ではAlex Goldfarb, a friend of Mr Litvinenko, and a leading figure in a Russian civil rights organisation in New York と説明されていた人。現在では「病床のリトビネンコのスポークスマンのようなものになっていた人物」とガーディアンは説明しています(who became something of a spokesman for Mr Litvinenko while he was ill)。
ゴルドファーブはBBC News 24に出演し、リトビネンコは「はっきりとした良心と心をもち、威厳をもって」死んだ、と述べ、「この恐ろしい犯罪にわたしたちみながショックを受け恐怖を感じている」と語った。この人のこの言葉のなかに、ゴルディエフスキーのような強烈な語はないですね。
また死因については「時間はかかるかもしれないが、医師たちが突き止めるだろう。いずれにしても今は遺族にとっては死因は重要ではない」と述べている。
●ガーディアンの記事に出てくる医療関係者:
1)ドクター・アンドレア・セッラ Dr Andrea Sella
リトビネンコが入院していた病院のある大学の化学の専門家(a chemistry expert from University College London)。死因究明が難しいことについて「何が使われたのかわかっていないところで、それが何かを突き止めなければならない。毒物は1つだったのか、あるいは複数の混合物だったのかもわからない」と説明した。(記者会見があったのか、記者団に語ったのか、あるいはガーディアン記者に語ったのかなどは不明だが、ニュース番組に出演したんなら番組名が書かれているはずだ。)
そんなこんなで、死因をめぐってはめちゃくちゃ混乱しているようです。説としては「自分で服毒した」説やら「自然死」説やら、何でもありになってきている。
「自分で服毒した」説について、ガーディアン記事は:
「彼は自分で服毒したのではないか」との説があるが、リトビネンコの友人たちは「まったくありえない」としている。さらに「英国当局にとっては、そもそも毒物にやられたのではなかったということを証明するなどして、事件を流してしまうのが最もよい形になるだろう」とも。(ロシア政府、英国政府、リトビネンコ周辺で激しく牽制しあっていますね。)
「自然死」説について、ガーディアン記事は:
リトビネンコが死亡する前、病院の集中治療室の責任者であるDr Geoff Bellinganは「リトビネンコ氏の症状はタリウムなどの重金属によるものではないことは断言できる。また放射性の毒物ということもありそうにない」と述べている。またBBCなどが「レントゲン写真で体内に異物」と報道したのは、治療のためのプルシャン・ブルーだったと、これも死亡前に発表している。(記事にはそれしか書かれていないのですが、「検査しても何も出てこなかったのだから、自然死」という見解が、医師の間にあるということでしょうか。)
このDr Geoff Bellinganという人は、テレグラフ記事で写真まで出ていたんですが、clinical director at UCH(ユニヴァーシティ・コレッジ・ホスピタルの臨床の責任者)だそうです。ただテレグラフの記事にも写真が出ているだけで記事中には名前が出てこない。
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2006/11/24/npoison24.xml
いずれにせよ、この件で「誰が一番深刻なダメージを受けるのか」を考えることも定石で、その辺はホワイトホール筋(諜報筋)。記事では匿名だし、個人の見解の段階に過ぎないかもしれないけれども、これはロシア政府を陥れるためのことではないか、という見方も示されている。つまり、「毒殺はロシア諜報の十八番だが、ロシア諜報だけがやっているわけではない。誰がやったにせよ、ロシア当局をはめることが目的だったという可能性がある」。いやもうこのへんは、裏の読みあいのような話なので、1つの事象の裏に複数の可能性が、という程度に。
最後。タイムズの記事からですが、今まで出てなかった事実関係。
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,2-2469142,00.html
Mr Nekrasov revealed that Mr Litvinenko's British citizenship had come through on the day of a service at Westminster Abbey for Anna Politkovskaya, a friend and critic of the Kremlin murdered in Moscow.
なんとまあ、リトビネンコは「今年の10月」に英市民権を獲得したと言うことは報じられていましたが、それがアンナ・ポリトコフスカヤ射殺事件の直後だったとは・・・これはロシアと英国の間で水面下でガチガチやり合ってるということは想像に難くないですねぇ。(ザカーエフの亡命のときのロシア政府の反応とか思い出せばなおさら。)
※この事件については、新しい情報が出るたびに新たにエントリを追加しています。下の「タグ」のところで「リトビネンコ」をクリックしてご確認ください。
※この記事は
2006年11月24日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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http://www.guardian.co.uk/russia/article/0,,1956337,00.html
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/6180682.stm
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/6180432.stm
諜報マニアの当方としては,大変興味深く拝読させていただきました.
プーチン政権の犯行を否定する見解には当初,半信半疑でしたが,この記事を読みまして,信用するにいたりました.
また,拙作サイト
http://mltr.e-city.tv/index02.html#07264
にも引用させていただきました.
今後とも成り行きに注目したいと存じます.
コメント&リンクご報告、ありがとうございます。
この事件、一見した印象よりプレイヤーが多く、
また、かなり複雑に入り組んでいるようで、
記事を読めば読むほどわけがわからなくなります。
ところでジョン・ヘンリー博士ですが、
University College Hospitalの方でもないようです。
私が見落としていたか早合点したのかもしれませんが、
ジョン・ヘンリー博士の記者会見は、
病院(UCH)がセッティングしたものではなかったそうです。
http://www.guardian.co.uk/russia/article/0,,1955863,00.html
何が何やら。。。(@_@)
http://nofrills.seesaa.net/article/28651639.html
メディアの情報があまりに拡散しているので、
ほんと、わけのわからない事件に見えてなりません。
ただそれが「やったのは誰々だ」ということを意味するかどうか
(あるいは「誰々はやっていない」ということを意味するかどうか)は
何とも言えない段階ですね。。。
スコットランド・ヤードが嘘をつかないならまだいいんですが、
基本的に平気で嘘つきますからね。
(2005年のストックウェル駅での誤認射殺事件のとき、など。)
今後もどうなるかわからんですね。。。
一点だけ指摘。
プルシアンブルーは青酸化合物で、
飲めば胃酸と反応して青酸ガスを生じ、即死です。(青酸カリと同じ原理です)
そんなものが体内にあるはずが無いのですが・・・
コメントありがとうございます。
ここでいう「プルシアン・ブルー」は、治療に用いられる薬剤のことで、
病院ではこの治療法↓を試みたということではないかと思います。
https://www.remnet.jp/lecture/forum/sh10_03.html
【以下引用】
プルシアンブルー、別名ベルリンブルーは数種の形態で存在し、Fe4[Fe(CN)6]3のフェロシアン化第二鉄に属す。消化管に吸収されない毒性の低い細いコロイド状の溶解可能な形態を持ち、ある種の単価の陽イオンに対しイオン交換体のような働きがある。プルシアンブルーは経口的に使用することができ、放射性核種摂取後速やかに投与されると消化管からの吸収を抑制する働きがある。経口投与されたプルシアンブルーは、腸管から再循環し再吸収される放射性核種の消化管からの取り込みを防ぐ。……
【引用ここまで】
http://en.wikipedia.org/wiki/Prussian_blue#Uses
【以下引用】
PB's ability to incorporate +1 cations makes it useful as a sequestering agent for certain heavy metals ions. In particular, pharmaceutical-grade PB is used for patients who have ingested radioactive caesium or thallium (also non-radioactive thallium). According to the IAEA an adult male can eat 10 grams of Prussian Blue per day without serious harm. It is also occasionally used in cosmetic products. The US FDA has determined that the "500 mg Prussian blue capsules, when manufactured under the conditions of an approved New Drug Application (NDA), can be found safe and effective for the treatment of known or suspected internal contamination with radioactive cesium, radioactive thallium, or non-radioactive thallium."
【引用ここまで】
プルシアン・ブルーの箇所は元の記事では:
Another theory is that Mr Litvinenko was not poisoned at all, and that his illness was the result of natural causes. Before the former KGB agent's death, Dr Geoff Bellingan, the director of critical care at University College hospital said: "We are now convinced that the cause of Mr Litvinenko's condition was not a heavy metal such as thallium. Radiation poisoning is also unlikely." However, the hospital dismissed reports that X-rays had located three foreign bodies inside his intestines. These were shadows caused by substances - notably Prussian blue - which had been administered during his treatment, the hospital said.
http://www.guardian.co.uk/russia/article/0,,1955864,00.html
(かなり下のほうです。)
>all
なお、英文記事の内容を要約などしている部分の内容の正誤については、
ご指摘は元の新聞社にお願いします。
誤訳などのご指摘はここのコメント欄にお願いします。
お暇だったらご訪問下さい。
こんにちは。コメントありがとうございます。
この事件、報道を読めば読むほどにわからないところが出てきますよね。。。(^^;)
おのころ金造さんのブログもまた改めてゆっくり拝読させていただきます。
Goldsmith's Law
Leader
Saturday December 16, 2006
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/story/0,,1973386,00.html
... For there have been weeks of scarcely veiled economic threats from the Saudis and BAE Systems, orchestrated by the arch-propagandist Lord Bell, and yet Lord Goldsmith now insists the decision was not economic but based entirely on considerations of national security, which incidentally the courts are much less likely to accept as a matter on which they can rule. ...
http://ukmedia.exblog.jp/5152822/
の件です。英国の政界・財界で一番の闇の話。