「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

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2012年07月14日

北アイルランド、12thに広まった怪情報

この怪情報は悪意(作為)を持って流されたもの、つまり「デマ」だと思う。

北アイルランドでは、「プロテスタントの、カトリックに対する勝利」を祝う祭りである7月12日の前日、11日に巨大なボンファイア(かがり火)をたいて、その周囲に人々が集う。その地域の主に子供たちによって組まれたこのボンファイアには、ときどき、「カトリック」や「アイルランド」の表象がつけられる(「燃やしてしまえ」というわけだ)。こんな「祭り」を「文化」とか「伝統」と呼んでよいのかどうかという問題が常にあるのだが、そういう中でもあまりにもひどいことが行われる場合がある。

例えば、デリーのFree Derryの壁をハリボテの模型で作って、そこに1972年1月30日のブラディ・サンデーで殺された13人の名前を書き、それを燃やす、などということが。

今年、そういうことが行われた、という怪情報が、FBやTwitterに流れた。FBは見ていないので把握していないが、Twitterでもかなり大量だった。がっちがちのナショナリズムを語る人々が「オレンジ・パレードは廃止されるべき」論を補強するために「こんなことがあるんだから!」と引き合いに出していた。

怪情報によると、「デリーのファンテン地区(川の東側、プロテスタントの多い地域)でのこと」だったという。

しかしその事実はなかった。

FBやTwitterで流れた写真は、捏造ではなく実在したものだが、撮影時期は2010年7月11日(つまり2010年6月20日にサヴィル報告書が出た直後)で、場所はデリーではなくリズバーンだった。

誰が何の意図で流した誤情報なのかはわからない。わからないけれども明らかに(ファウンテン地区に対する)「悪意」を持ったこの誤情報は、まさしく「デマ」である。

以下、「NAVERまとめ」に記載した部分から。



※この記事は

2012年07月14日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼















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