kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2006年11月20日

英国に政治亡命したロシア人の毒殺未遂事件。(英主要紙記事)

毒殺未遂:プーチン政権批判の亡命ロシア人 英警察が捜査
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/news/20061120k0000e030016000c.html
 【ロンドン藤好陽太郎】19日付英主要紙によると、ロンドン警視庁はロシアのプーチン大統領を批判して英国に亡命したロシア連邦保安庁(FSB)の元幹部が毒殺未遂に遭った疑いを強め、捜査に着手した。

 元幹部はプーチン政権の政策を非難していたFSB元中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏(43)。今月1日、ロンドン市内のレストランで、ロシア当局のチェチェン住民弾圧を告発してきた著名な女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害事件(10月上旬)に関与した人物名が記されたリストを情報屋から得た直後、体調を崩し入院した。英国で使用が厳しく制限されている劇物のタリウムが使用されたとみられ、現在も重体という。

 ……

「19日付英主要紙」を見てみました。一部「20日付」のも。まず重要な点は、「FSB元中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏」は2001年に英国に政治亡命していて、現在は英国の市民権を獲得しているということ(これは英国政府の対応という点で重要になってくる)、それから、リトビネンコはプーチン政権を強く批判していて(チェチェン戦争に関しても)、最近、アンナ・ポリトコフスカヤ殺害事件(2006年10月7日)のことを調査していた、ということ。

「主要紙」の前にBBC:
Probe into ex-KGB agent poisoning
Last Updated: Sunday, 19 November 2006, 19:48 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/6163646.stm

各新聞の報道は、1紙で記事が複数出ているなどでなかなか追いきれない部分もあるので、まずはこのBBCで概要を押さえる、というのがよいと思われます。

※できればこの部分に、あとでBBC記事の内容(事件概要)を書き足します。とりあえずはてなブックマークのほうに100字以内で書いたのが「元KGBの人が毒(タリウム)を盛られる。11月1日、ロンドンのスシ・バーでポリトコフスカヤ殺害について重要な情報をコンタクトから渡された数時間後に具合が悪くなった。現在病院で手当てを受けているが重態」。および「↓のBBC記事によると、この元KGB氏は2001年に政治難民として英国が受け入れたロシア人。1999年のモスクワ・アパート爆破テロについてFSBの犯行であると、自著Blowing up Russia: Terror from Withinで述べていた」。

Blowing up Russia: Terror from Withinはリトビネンコら3人の共著。amazon.co.jp経由で買えるようです(マーケットプレイス:かなり高値がついてますんで、買うならamazon.comなど国外のネット書店で検索し直したほうが、送料を含めても、安く済みそう)。
1561719382Blowing Up Russia: Terror from Within : Acts of Terror, Abductions, and Contract Killings Organized by the Federal Security Service of the Russian Federation
Yuri Felshtinsky Alexander Litvinenko Geoffrey Andrews
Spi Books 2002-03-01

by G-Tools

内容は下記で。Excerpts(Excepts とミススペルされていますが)もあります。
http://eng.terror99.ru/resources/book/


主要紙1、ガーディアン:
Former KGB officer was poisoned because he was enemy of Putin, say friends
Jeevan Vasagar, Ian Sample and Tom Parfitt in Moscow
Monday November 20, 2006
http://www.guardian.co.uk/crime/article/0,,1952382,00.html

モスクワ特派員からの情報と、ロンドンに亡命しているアハメド・ザカーエフのコメントも入った記事。でも全体的に「急いで出した」という感じで、これを苦労して読むならテレグラフを読んだほうがよさそうです。

ガーディアン記事に書かれている要点のひとつを簡単にまとめると、毒殺されそうになった元KGBのアレクサンドル・リトビネンコは、2001年に政治亡命が認められ、その後英国の市民権を取得。ボリス・ベレゾフスキーなどと強いつながりがある。2004年には自宅が火炎瓶で襲撃されている。また、リトヴィネンコが毒を盛られた「スシ・バー」はピカディリーのitsu。

主要紙2、テレグラフ(ガーディアンより詳しい):
※とりあえず、記事の列挙だけ。2001年に亡命したリトヴィネンコの英市民権獲得は先月。毒物は殺鼠剤に用いられていたもので、生命が救われたとしても全快は難しい。

Leading Russian critic of Putin's regime is poisoned in London
By Andrew Alderson, Chief Reporter and James Glover, Sunday Telegraph
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2006/11/19/npoison19.xml

Ex-KGB colonel 'poisoned by Russian agents'
By John Steele, Crime Correspondent
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2006/11/20/npoison20.xml

Outspoken exile who lives in constant fear
By Catriona Davies
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2006/11/20/npoison220.xml

Putin tried to kill my friend, claims Russian billionaire
By Andrew Alderson, Olga Craig, Chris Hastings and James Glover, Sunday Telegraph
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2006/11/19/npoison119.xml
↑ボリス・ベレゾフスキーのインタビュー記事。

A magnet for emigres
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2006/11/19/npoison219.xml
↑「ロンドンのロシア人」事情を説明した短い記事。チェルシーFCオーナーの油様も名前だけ出てます。

主要紙3、タイムズ(テレグラフよりさらに詳しい):
タイムズは記事数が多い。タイムズの検索(下記)で、"Alexander Litvinenko" をフレーズで入れると、現時点で14記事(同じ記事がダブっている場合もあるので実質8もない)。全部20日付なのは、情報が新しいのか、単にサイトの更新のタイミングなのか、ちょっと不明。
http://sitesearch.timesonline.co.uk/sitesearch/jsp/Search/Search.jsp

多くは分析、観測、解説といった感じの記事で、「5W1H」的な“報道”を探すのが大変だ。(タイムズらしい「センセーショナリズム」に満ちている、という言い方もできる。)

テレグラフではリトヴィネンコは11月1日に「女性ジャーナリストと会うためにピカデリーのスシ・バーに行った」という説明だが、タイムズはMario Scaramellaという男性(イタリアの人)を「毒が盛られたときにリトヴィネンコと同席していた」として特定している。(後述。)

Exile's contact in hiding after 'being made a scapegoat'
Richard Owen in Rome
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,2-2462162,00.html
Mr Scaramella uses the title of "Professor", claiming that he is a lecturer and researcher on "security issues" at universities in Colombia and in California. He is best known in Italy, however, as a consultant to the Mitrokhin Commission, set up by the Italian Parliament to investigate the infiltration of Italy by KGB spies and informers during the Cold War.

んー。コロンビアが出てきましたなぁ。。。それはそれとして、大学の教授(それもProfessorの肩書きつき)としてコロンビアやカリフォルニアに行き、イタリアでは冷戦期のソ連からイタリアへのKGBの浸透の調査(「赤い旅団」とかいろいろ)で知られている。つまり「反共産主義」の立場の人で、よって今回、反プーチンのリトヴィネンコと彼があっているときに、リトヴィネンコが毒を盛られたというのは罠だ、ということになる。(タイムズによると。)

Poisoning Relations
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,542-2462033,00.html
↑ロシアと英国の関係についての論説記事。こういうのは「事実」と「主張」を区別して読まないとならないのであとでゆっくり。(ナナメ読みでは誤読するおそれがある。)

Could the poisoner be from Prince Putin's court
Robert Skidelsky
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,6-2461941.html
↑a columnist for the Russian newspaper Vedomostiによる、「プーチンの恐ろしい所業」の列挙記事、ともいうべきもの。特にこの事件についての情報というものを得るためには読まなくていいと思う。

Case of the poisoned spy puts Kremlin in the dock
Richard Beeston and Michael Evans
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,13509-2461837.html
↑「どうなる、英国・ロシア関係」という記事。情報としては、リトビネンコは何ヶ月にもわたってロシア大使館からメールや電話を盗聴されていたというリトビネンコ周辺の証言がある。また、
It emerged last night that before becoming seriously ill, Mr Litvinenko told a journalist contact: "Mario said he wanted to sit down to talk to me so I suggested we go to a Japaneese restaurant nearby.

"I ordered lunch but he ate nothing. He appeared to be very nervous. He handed me a four-page document which he said he wanted me to read straight away. The document was an e-mail. I could not understand why he had come all the way to London to give it to me. Several hours after the meeting I started to feel sick."

というわけで、テレグラフの報じた「女性ジャーナリスト」との食事の席(このジャーナリストが、アンナ・ポリトコフスカヤ殺害事件について実名の入った書類をリトビネンコに渡した)に、イタリア人のマリオが入ったようだ。そしてマリオは落ち着かない様子で何も食べず、メールのプリントアウトをリトビネンコに渡した。その数時間後にリトビネンコは気分が悪くなった。

あと、この記事にはAlex Goldfarb, a friend of Mr Litvinenko, and a leading figure in a Russian civil rights organisation in New York, といった「事情通」のインタビューも含まれてます。(私が読んでも猫に小判だにゃ〜。)

Model spy went public to condemn his masters for murder
Tony Halpin in Moscow
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,2-2461651.html
↑まだ読んでない。

Kremlin gave order to kill dissident and former spy, claims top defector
Michael Binyon
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,13509-2462023.html
↑top defectorというのは、Oleg Gordievskyのこと。これもまだ読んでいない。(北朝鮮について「元工作員の○○氏」とか「○○年に脱北した元軍幹部」とかが証言しているような位置づけの記事。)

あと、毒物については
Any doctor's first thought would be to blame the fish
Medical Briefing by Dr Thomas Stuttaford
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,2-2461643,00.html

それから、過去においてロンドンでKGBが行った暗殺事件について:
Read how the Times covered the London assassination of Bulgarian dissident Georgi Markov in 1978
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,2-2461376.html
↑この事件については、2003年の「リシン事件」(北ロンドン、ウッドグリーンのフラットで、リシンが発見されたとされた事件。結局リシンなどなかったのだが、容疑者のひとりがかなりの人物で逮捕時に警官を殺したことなどもあり、「ロンドンにおけるイスラム・テロの脅威」のPRには大きく貢献したんではないかと)のときに言及されていました。(毒物つきの針を傘の先に仕込んで、毒物を相手の身体に入れる、という暗殺手法。このときの毒物がリシンだった。)

主要紙の最後、インディペンデント:
よくまとまっている。タイムズとかテレグラフとか、記事が多すぎて読みきれないという人はインディペンデントがいいかもしれない。ガーディアンほど「急いで出した」感じがしないのと、リトビネンコの著書、Blowing Up Russia: Terror From Withinの内容紹介が、少しだけど、ある。

Chronicle of a murder bid foretold: exiled KGB chief fights for life in London hospital
By Cahal Milmo, Andrew Osborn in Moscow and Peter Popham in Rome
http://news.independent.co.uk/uk/crime/article1998834.ece
Mr Litvinenko, 50, said his Italian contact, Mario Scaramella, gave him documents purporting to name the gang responsible for organising the shooting of Ms Politkovskaya outside her Moscow apartment last month. Mr Litvinenko, a thorn in the side of President Vladimir Putin's government since he turned whistleblower on the FSB in 1998, had recently begun looking into her death.

In his book, Blowing Up Russia: Terror From Within, Mr Litvinenko claimed the FSB had set up a private security firm called Stelth which contracted crime gangs to carry out killings. In 2003 an order of 4,500 copies of the book for Prima News were seized just outside Moscow by the FSB. The book, funded by the oligarch Boris Berezovsky, also alleges that the FSB was responsible for blowing up apartment blocks in Moscow and blaming it on Chechen rebels.


というわけで、センセーショナルな煽りもあるけれど最も詳しいのはタイムズ、わりと落ち着いているけれど詳しいのはテレグラフ。見てないけど、デイリー・メイルは大変な騒ぎになってるだろうし、サンも騒ぎになっているだろう(どっちも伝統的に「反ソ連、反共産主義」のタブロイド)。

いずれにせよ、本当にロシア当局がロンドンでタリウムを盛ったのだとしたら、「外交問題になる」などという程度の話では済まないかもしれない。

それより、リトビネンコの容態の回復を祈るほうが先だ。各紙報道の医師の話では、生存率は50パーセント、骨髄移植が必要で、ドナーを探している最中だそうだ。




状況としては、オマー爆弾事件とReal IRAをめぐる英当局の動きと通じるものがあります。ただ決定的に違うのは、英語(と日本語)しか読めないからというのも大きくあるはずですが、北アイルランドの場合は政治家でも捜査当局者でも弁護士でもない人々の意見というものが新聞などのマスコミ記事に出ている(個人レベルのブログとかならもっと出ている)一方で、ロシアのことについては、ときどき「人権団体代表」とかいった立場の人の発言が紹介されるにせよ、いわゆる「一般市民」の意見というものが、こういうときにまったくわからない。繰り返しになるけれど、それは単に私が理解できる言語の問題が大きくて、絶対的に情報がない、というわけではないかもしれない。でも、「英語で情報がない」ということはこういうことかな、という一種の「恐ろしさ」は感じます。あるいは、はなっから「一般市民」の意見というものが形としては存在していないとしたら(ない、ということはないと思うのですが・・・個人ベースのメディアでロシアの人がまったく発言してないわけではない)、もっと恐ろしいことです。

パングロス先生なら、「少なくとも日本は発言を封じられていない、日本に生まれてよかったなあ、と思うべき」と言うかもね。
4003251814カンディード 他五篇
ヴォルテール 植田 祐次
岩波書店 2005-02

by G-Tools


忘れてはならないのは、プーチンは「民主的選挙で選ばれた大統領」であるということ。どっかの将軍様のように親からなし崩し的に世襲しちゃってる(んだけど名目上は親の肩書きは受け継いでいない)とかいうのとは違う。

※この事件については、新しい情報が出るたびに新たにエントリを追加しています。下の「タグ」のところで「リトビネンコ」をクリックしてご確認ください。

※この記事は

2006年11月20日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 15:47 | Comment(1) | TrackBack(1) | todays news from uk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
本文への追記:

ロシア政府からの反応は・・・「ナンセンス」の一言。
http://symy.jp/?mC0
(URLが長いので短縮しましたが、http://today.reuters.co.uk/ の記事。)

Kremlin says spy poisoning claims are "nonsense"
Mon Nov 20, 2006 10:53 AM GMT27

Asked to respond to the allegations, Kremlin deputy spokesman Dmitry Peskov told Reuters: "There is no need to comment on statements that are pure nonsense."

つまり、「FSBが背後にいるなどというのはまったくのナンセンスなのでコメントの必要なし」。

今から50年くらい前のKGBの「テロ」事件について、下記のブログさんで紹介されている事例を改めて参照してみたのですが、
http://d.hatena.ne.jp/HODGE/20061029/p1
何というかその、こういうのが実際にあったから、スパイもののサスペンス小説があったのだという感じがします。「ネオナチの犯行と見せかける」というここでの手法には、変な言い方だけど、様式・形式を整えるための手順というものが踏まれている。

ポリトコフスカヤ殺害はマフィア・スタイルの射殺だったけれど、今回のリトビネンコ毒殺未遂は、誰がやったにせよ、かろうじて様式はあるかもしれないけれど「その人物がそうする理由」というものがなく、無茶苦茶もいいところ。(タイムズが書いているように---タイムズだけでなくほかの新聞もそう示唆しているようだが---イタリア人のマリオが嵌められたのだとしたら、たぶん、マリオにすべての罪をおっかぶせるつもりだったのだろう。しかしマリオという人がそういう方向で動くとは、マスコミが報じているわずかな情報から判断すると、まず考えられない。)

何より、「ナンセンス」の一言で片付けるってのが無茶苦茶。クレムリンがそう言ったところで誰も信用しないだろうということがわからないほどクレムリンは愚かじゃないはずで、となると、そう言っておけば通るという考えでいる、ということだ。(ただし発言主がdeputy spokesmanというのは、まだ何らかの余地があることを示唆しているかもしれない。)

それはなぜかというと、ひとつには、ロシアはEUに対して優位に立つことができるという前提があるからだろう。ほかにも米国に対する優位とか、いろいろあるはずだけど、このケースでは何はともあれEUに対する優位(political advantage)。その優位を前提とした強弁。

この「強弁」という様式は、ジョージ・W・ブッシュにも見られるのだが、もちろんそれだけではない。北朝鮮にも見られる。英国の場合、強弁というより「言い抜け」(言語の駆使)のときもあるが、ときどき出現する。
Posted by nofrills at 2006年11月20日 21:22

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Excerpt: 「プーチン批判ロシア元連邦保安庁幹部ロンドンで毒殺未遂」に関連するブログ記事から興味深いものを選んでみました。ぜひ、読み比べてみてください。 =20...
Weblog: ブログで情報収集!Blog-Headline
Tracked: 2006-11-21 11:53





【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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