大きく分けて、一般の人々に対する暴力の行使と、不正蓄財の2つの裁判が同時に行われていた。事前の感触では、不正蓄財で軽い刑罰が申し渡され、暴力の行使では証拠不十分で無罪になるのでは、という感じだった(内務省の文書は、昨年5月だっけ、プロテスターがなんとか保全しようと内務省に押し入ったときにはすでにシュレッダーにかけられたり燃やされたりしていた)。
しかし今日示されたのは、ホスニ・ムバラクとハビブ・エル=アドリに終身刑という予想外の結果だった。(もちろん、不服があれば上訴する権利はある。)
一方で、内務警察上層部は全員が「無罪」。ムバラクの息子たちも「無罪」だった。
私はアルジャジーラ・イングリッシュでの生中継(同時通訳)をウェブで見ていた。警察学校(裁判が行われている施設)の前に集まった「革命」側の人々は、元大統領に「終身刑」が言い渡された瞬間喜びに沸いていた。私も半ば信じられないような思いでそれを見ていたが、同時通訳を聞いているうちに「いやー、これは……」というか、用済みになった元トップを切断処理して本体はのうのうと生き延びてますね、という話だな、と……。
アルジャジーラのアダムさん:
Joy turns to anger as mourners come around to the fact that Adly's aides, Gamal & Alaa were all acquitted and that verdicts can be appealed
— آدم(@adamakary) June 2, 2012
こういったことを、今「まとめ」ている。
http://matome.naver.jp/odai/2133864053005340101
※この記事は
2012年06月02日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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