「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2012年05月31日

アイルランド、Yes or Noの日(EU財政協定をめぐるレファレンダム)

アイルランド共和国では今日(5月31日)、EUの新財政協定(つまり国内的には緊縮財政、大幅な公的部門カットなどが行われることになる)に対する賛否を問うレファレンダム(国民投票)が実施される。



連立与党(FGと労働党)、および最近まで与党だったFF(とグリーンズはどうしてるのか……)など(つまり「大政党」すべて)が「賛成 Yes」のキャンペーンを展開、「反対 No」陣営を主導したのはシン・フェインで、先週末の党大会での主要議題は「(北での)セクタリアニズム」、「ユニオニストとの関係」に加え、「緊縮財政にNo」だった。

そもそも最初に、このEUの新たな協定をめぐって、アイルランド国内での承認の手続きとして議会での採決ではなくレファレンダムが必要だと主張した政治勢力がシン・フェインだ。

たぶん2年ほど前までは(遠まわしに言って)「北アイルランド紛争の当事者」、「アイルランド共和国では支持が広がる可能性はあまりない」と認識されていたシン・フェインが、昨年10月のアイルランド共和国大統領選挙と、今回のこのEU協定レファレンダムを通じてプレゼンスを高めたことが、レファレンダムの結果(たぶんYesになる。ギリシャの混乱をアイルランドは欲していない)にかかわらず、最も大きな意味を有する結果になるかもしれない。

というのは、既にこうなってるから。

SF 'twice as popular as Labour'
Last Updated: Monday, May 28, 2012, 14:54
http://www.irishtimes.com/newspaper/breaking/2012/0528/breaking2.html
Sinn Féin support is continuing to grow and the party is now attracting more than twice as many voters as the Labour Party, according to the latest Irish Times/Ipsos MRBI poll.

The poll also shows Fine Gael retaining its position as the biggest party in the State, while support for Fianna Fáil has increased for the first time since the last general election.

もっと直接的に書けば、支持率1位はFG、続いて2位がシン・フェイン、3位がFFで4位が労働党だ。

…… (^^;)

誰がこんな事態を想定していただろう。

シン・フェインの本命は「統一アイルランドの実現」である。そのために必要だったのは「北の政党」という認識を撤廃し、共和国で普通に人々の口の端に上る政党としての地位を獲得することであったが、これが既にある程度達成されていたところで、党首のジェリー・アダムズが北アイルランド自治議会(と欠席主義を貫いている英国の下院)の議席を捨て、Louthの選挙区から立候補してアイルランド共和国の下院の議席を得て本格化する。

そして「北アイルランド訛り」(正確にはベルファスト訛り)のこの元【それは言わない約束♪】は、なんだかものすごく普通に、「アイルランドの議員」、「アイルランドの政党のトップ」として注目されている。

これでお茶ふいてない自分が不思議でならなくなることが、私にはときどきある。

しかし日本語でまで記事が出ていると、シュールだ。(といっても英語圏メディアの翻訳媒体だけど。)


 ユニバーシティー・カレッジ・ダブリンのベン・トンラ准教授(国際関係論)は、31日の国民投票で財政協定は承認されるだろうが、これは救済策に伴う緊縮策の何らかの形の是認と受け止めるべきではないと指摘し、「何かあるとすれば、それはアイルランドの銀行債務について何かしようとするときの政府の立場を強めることぐらいだろう」と付け加えた。

http://jp.wsj.com/World/Europe/node_450720


(なお、シン・フェインは「アイルランドの自己決定権」の保持・深化を主張するナショナリスト政党です。しかし、「ナショナリスト」といえども、いわゆる「右翼」ではありません。「1916年に宣言されたソーシャリスト・リパブリックの実現」を掲げています。……というのはあまりに大雑把な説明ですが。)

※この記事は

2012年05月31日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 14:30 | TrackBack(0) | 雑多に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼















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