「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

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2006年11月08日

EU圏内、旅客機の機内への液体類の持込に新ルール(英国から見れば「制限解除」)。

8月の「航空機爆破テロ未遂発覚」で、英国では旅客機の機内持ち込み手荷物がほとんどできなくなりました。
http://nofrills.seesaa.net/article/22199583.html

9月末にあまり大きくないキャリーケース程度のカバン類が機内に持ち込めるようになりましたが、液体やクリーム類の持込は厳しく制限されていました。
http://nofrills.seesaa.net/article/24396391.html

これが緩和され、UK発のフライトでも機内に液体やクリーム類の持ち込みが可能となりました。これはEU全域での正式なルールで、臨時の措置ではなく恒久的措置です。(厳しく制限されてきた英国にとっては「条件緩和」ですが、これまで制限のなかったEU諸国から見れば「制限ができた」ことになります。)

Rules on flight liquids changed
Last Updated: Monday, 6 November 2006, 12:32 GMT
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/6119414.stm

New rules permitting small amounts of liquids in hand luggage on European and UK flights have come into effect.

Liquids are limited to 100ml per container and no more containers than would fit in a one-litre plastic bag.

ということで、英国を含む欧州(EU)全域で、液体・クリーム類の機内持ち込みが、「容器1つにつき100ミリリットル」で、「持ち込むものを全て合わせて1リットルのビニール袋に入る量」という条件を満たす範囲で、可能となります。

BBCの記事にその「1リットルの袋」(20センチ四方、ジップロックの小さいのくらいか)にクリームや化粧水の容器を入れた写真がありますので、それを見ると非常にわかりやすいかと思います。旅行用の小さな容器が4〜5本入るくらいの大きさです。化粧水とクリームとアイジェルとリップクリームとグロスなら楽に持ち込めるでしょう。

また、厳しく制限されていたときにも持ち込みが許可されていた、医師に処方された薬やベビーフードなどは、上記の制限にかかわらず、持ち込み可能だそうです。

セキュリティ・チェックでは、液体類の袋はカバンとは別にしてX線検査を受けなければならないそうです。カバンの底に入れてしまうと検査で手間取るので、取り出しやすいように準備しておいたほうがよいかと思います。

また、セキュリティ・チェックを通ったあとの免税店での買い物と買ったものの持込については、問題なくできるそうです。下記参照。
However, passengers will continue to be able to buy perfumes, cosmetics, bottles of alcohol and other drinks in the departure lounge after passing through airport security.

"The new rules do not limit the liquids that you can buy at shops located beyond the point where you show your boarding pass or on board an aircraft operated by an EU airline," said the European Commission.

あと、欧州はもう冬の服装ですが、コート類は脱いでセキュリティ・チェックを受けることになるそうです。特に旅行の終了時で、預け荷物の重さが制限を越えそうになったときには、あれもこれも着込める範囲ですべて着込むという方策がありますが(コート2枚重ねなど)、それをするとセキュリティ・チェックで時間がかかりそうです。特に「貧乏旅行」の方はご注意ください。

アメリカから欧州に渡航する方は、アメリカのメディアの記事の方が具体的な情報があるかもしれません。シアトル・タイムズの記事のURLをはっておきます。
http://seattletimes.nwsource.com/html/traveloutdoors/2003354261_webeuroperules06.html

※この記事は

2006年11月08日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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