「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2012年05月12日

「あれから10年」(早いもので)

Greece's political turmoil has raised the possibility that it could default on its debts and be forced out of the eurozone.

http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-18044253

……というわけで、今のBBCなどのトップニュースはギリシャの政治。ギリシャがどうなるか、まるで他人事ではないアイルランドでも、トップニュース扱いで……あれっ?


「あれから10年」だそうです。早いものです。
The Irish Times - Saturday, May 12, 2012
How war in the Pacific brought madness to these shores
http://www.irishtimes.com/newspaper/sport/2012/0512/1224315983865.html
Wednesday, May 22nd: He was going. Now he's staying. Colin Healy was called up. Then he was stood down. Tensions are mounting. Keane's got a couple of interviews lined up


事の次第は:
http://en.wikipedia.org/wiki/2002_Roy_Keane_incident
Keane gave an interview to leading sports journalist Tom Humphries, of the Irish broadsheet daily newspaper The Irish Times, to present his case to the Irish people. In retrospect this proved to be a major scoop for the Irish Times. In the article, Keane listed the events and concerns which had led him to decide to leave the team. ...


試合結果:
http://en.wikipedia.org/wiki/Republic_of_Ireland_national_football_team_2000s_results#2002

「えっ、ロイ・キーン、帰っちゃったの? 日本来ないの?!」と誰もがギネスふいたものの、日本では「カメルーンがキャンプ地に来ない」騒動のほうがずっと大きく取り上げられて(あのような「昨日はこうでしたが、今日はどうなるでしょう」的なネタは、実にテレビ向き)、「ロイ・キーンのいないアイルランド」云々を気にする流れは、マスメディアのレベルではほとんどなかったと思う。それでも大会が始まってみれば、都内はやけに緑になり(メキシコのみなさんも来ておられたので、アメ横のある上野駅前などすごいことになっていた)、There's only one Keano なのだがロイではなくロビーの活躍はimpressiveの一言で(特にドイツ戦の、「後半ロスタイム」の得点!)……10年とは。

2011年3月11日の震災後に、アイルランドが日本国内の拠点としていた千葉の稲毛海浜公園のあたりが無事かどうかと心配する英文をどこか(Twitterか、新聞のサイトのコメント欄だろう)で見た記憶がある。まだ被災地との通信網が復旧していない段階で、東日本に知り合いがいるというさまざまな国や地域の人たちが心配していて、こちらの新聞記事で確認をしたり、Googleのパーソン・ファインダーを教えたりしていたなかでのことで、アイルランドの人だったのかどうかはわからない。それに、アイルランド(共和国)のサッカー代表のサポさんは、あのエメラルドの島の外からも大勢、やってきていた。北米、オセアニアなどのディアスポラたち。



なお、今日のアイリッシュ・タイムズのギリシャの記事はこれです。(BBCとはトーンが違うと思います。)
http://www.irishtimes.com/newspaper/frontpage/2012/0512/1224315983139.html
GREECE FACED the wrath of Germany as talks to form a pro-bailout government in Athens came to a standstill, threatening a new election next month and raising fresh questions over the country’s membership of the euro.




2002年にカメルーンのキャンプ地となった大分県中津江村。この記事、すっごいおもしろい。

更新日:2004年03月04日
2002年ワールドカップ・カメルーンキャンプ地 中津江村レポ
http://allabout.co.jp/gm/gc/211881/

現在でも若い職員と何名かの選手とはメールでのやり取りが続いており、また長谷さんも大分の宿泊先のホテルを訪れて、カメルーン代表チームの中でいろいろな話をしたという。

「ソングが風邪気味で、大丈夫かみたいな話をしたんですよね。シェーファー監督にしてもね、チームの状況とかそういう話をするわけですよ。よく考えると世界のトップチームの監督さんとぼくが話してていいのかな。一介の村民が話す内容じゃないなと(笑)、そういうこともありました」

この長谷さんのお人柄なのだろうけれど、コメディだ(笑)
「アフリカ系の方がうちに来ても全然違和感がないんですよね。不思議でね。おばちゃんたちも怖がらないし(笑)。もちろん最初は違和感があるんですがなじんでくるとやさしいんです。この前サガンの練習生でコンゴから一人きていたんですけど、おばちゃんたちと話していても、明るい選手だし打ち解けてね。そういうおばちゃんたちには人種という意識がないんですよね。だから国際交流という意味では進んでいますね。

夏には外国人の学生たちが、5人くらい泊り込みできてくれます。イスラムも含めて、できるだけいろんな宗教の人に来てもらうようにしています。いろんな習慣がありますよね。勉強になります」

サシャ・バロン・コーエンの新作について少し読んで、非常にこころが荒んでいるのだが(あの「露悪趣味」がウケるし商品として売れるんだよね、あそこまでやる奴はいないから……)、この文章で少し回復した。

※この記事は

2012年05月12日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 15:01 | TrackBack(0) | 雑多に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼