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ベルテレのイースター蜂起の記念パレードの写真集は、私が確認したときには、ギャラリーの最初の14点だけが今年ので、それもディシデンツのものだけだった(デリーがクレガンの32CSM、ベルファストはミルタウン墓地のIRSPで、それぞれReal IRAとINLAの政治部門と位置付けられる組織)。主流のシン・フェインの記念パレードの写真は、Demotixにスティーヴン・バーンズさんのセットがアップされている。ここで確認できるのだが、ベルテレのトップページの写真の女性は主流シン・フェインのパレードの人だ(イースター蜂起の時代、アイルランド義勇軍とともに女性の武装組織が戦闘を行っていたので、それの仮装パレード)。
青いほうのパレード(アプレンティス・ボーイズ)のはまだ見てない。
で、今年の主流シン・フェインの記念行事だが、まず、BBC NIの記事の見出しがおかしい。
Dissidents told there is no armed struggle to finish
9 April 2012 Last updated at 13:49 GMT
http://www.bbc.co.uk/news/uk-northern-ireland-17657552
「もう武装闘争は終わっているので、お前らが終わらせる武装闘争はない」とディシデンツに宣告した、と。
マーティン・マクギネスがTraitorという言葉を使ったとき、これ以上言葉がエスカレートすることはないんじゃないかと思ったのだが、私が甘かった。アイルランドの言語能力を甘く見てはならない。
このスピーチ、BBCのを読むとかなりすっきりしているが、事前のベルテレのBrian Rowan記事はえらい難解だった。
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/local-national/northern-ireland/republican-easter-rising-speech-to-focus-on-reconciliation-16141864.html
ベルテレの難解な話は、つまりこういうことだ。
SF leaders want republicans to reach out to unionists
http://www.irishtimes.com/newspaper/ireland/2012/0409/1224314550307.html
ドニゴールでのマクギネスのスピーチのテクスト:
http://www.sinnfein.ie/contents/22956
We seek a united Ireland in which the unionist section of our people feel comfortable and play a full part.
United Irelandのuniteと、unionistのunionとは全然別の意味なのだ、ということを知らない人が読んだら、まったく意味が取れないだろう。ともあれ、そっちの方向なのだ。DUPのピーター・ロビンソンも「カトリックの方を向いてやっていく」という宣言はしているし、(ユニオニストの側が宗教の区分で語りたがるクセはこの先もずっと直らないだろうが)両者の境界線というか、「カトリックなら統一アイルランド論者」、「プロテスタントなら連合王国論者」のような今の前提はだんだん曖昧になり、この先、それ自体が「過去のもの」になっていくのだろうと思う。何年、何十年かかるかは知らんけど。
マクギネスのこの話とは別に、デクラン・キアニーのスピーチがある。これが「和解」が中心概念であるということに注目しているのがSluggerの下記記事(by Gladys Ganiel)。「和解」ともうひとつ、「Sorryと言うこと」(Sorryと言うことで得られる「癒し」は、そう言う側にも与えられる)。
http://sluggerotoole.com/2012/04/09/talking-about-reconciliation/
一方、「お前らの終わらせる紛争などない」と言われたディシデンツだが、IRSPは正直、私も存在を忘れていた(ベレー帽に並んでつけられたついた赤い星とイースターリリーを写真で見たときは、あまりに懐かしいヴィジュアルだったので涙ぐんだほどだ)。すいません。なお、INLAはもう政治的暴力の組織としては消滅している(ドラッグ密売などではどうなのか、わからないが)。
32CSMは、昨年のデリーでの集会で覆面男が読み上げるステートメントの原稿を持って立っていたマリアン・プライスがかなりむちゃくちゃな形で引っ張っていかれて今は投獄されている(健康状態の悪化から病院に移されてはいるはずだが)ので、何かこうガツンとあるかと思っていたのだが、UTVのサイトにアップされていた「覆面男がステートメントを読み上げます」の場面を見て、脱力すると同時に怒りと呆れで何も言う気がなくなってしまった。
http://www.u.tv/news/Six-held-after-RIRA-threatens-police/4dda6662-5c13-4949-b287-102c977cb25c
黒い覆面で顔を隠して原稿を手に持って読み上げているこの人物、明らかに「子供」だ。ティーンエイジャーだ。声もうわずっているし、スピーチの仕方もまるでなっていない。「制服」の黒い上っ張りは、カバンに丸めて入れてあったようにしわくちゃだ。
あんな内容のスピーチを、こんな「子供」にやらせるなんて……。それも急に「おい、おまえやれ」と指示したのだろう、がくがくに緊張している。この子、グッドフライデー合意の前の「紛争」なんか、記憶にないだろうに。自分が言ってることの意味、わかってるのか? (こうなるとほとんど「カルト教団の信者の二世」と同じような状態だろう。環境としてそれがあったので、という状態。)
After wreaths were laid, a masked man wearing black combat clothing addressed the crowd and threatened further violence against police and soldiers.
He claimed to be speaking on behalf of the organisation Óglaigh na hÉireann and said they would continue to attack "Crown forces" and "British interests and infrastructure".
His words were met with applause by the crowd.
で、デリーのこの集会は、警察のヘリが上空を低く飛んでいて、集会が終わった後、6人が逮捕されたそうだ。
ディシデンツの集会でのスピーチまとめはSlugger:
http://sluggerotoole.com/2012/04/10/the-war-against-british-rule-must-continue-until-freedom-is-achieved/
ところで最近あまり姿を見ないディアリーダー、アダムズ先生は、コークでのイースター蜂起記念集会で「統一アイルランドに向けた7つのポイント」を明示した。(これ、何か新しい要素は?というと、ないような気がする。GFAと読み比べたら何か発見あるのかもしれんけど。)
http://sluggerotoole.com/2012/04/07/sinn-feins-seven-goals-towards-unification/
なお、青いほうでは、東ベルファストに新たにUVFのミュラルが、という報告あり。
Fresh paramilitary mural seen on Belfast's Ravenhill rd earlier. Not much artistic merit but titanic ref timely twitpic.com/97ajw7
— Peter Geoghegan (@PeterKGeoghegan) April 8, 2012
※この記事は
2012年04月11日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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