ま、元々ブレアはショービズに並々ならぬ関心を抱いていた人だしね、ロックスターとのお付き合いもあるし、だからああいうパロディがツボにはまっちゃうんだよなあ。。。と思いつつニュースを見てたら、「新庄の引退会見」やってる。「信じられます? この、マンガのような結末」って、あんたがその台詞を言っているその舞台そのものがマンガだよ。(その意味ではジダーンの最後の試合はマンガを超えていたと思う。)
引退会見のなかで新庄は米大リーグで相手チームの内野手が隠しマイクをつけて「日本に戻ったらどーすんの?」と訊いてきたときに「ムービースター」とニヤニヤしながら答えた件について、「マイクついてたの知ってたんで」と言っていた。「言ったら日本で報道されるかなと思って」とか。うはは。政治家などの計算された言語じゃないから笑える話だ。
とか思ってBBCのサイトを見てみたら、おやおや、この方もムービースター?
Blair has 'actor' looks - Estevez
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/6088206.stm
London Film Festivalに自身が監督した映画Bobby(1968年のロバート・ケネディ暗殺事件についての映画)を持って訪れているエミリオ・エステベスが、アメリカの上院議員だったFred Dalton ThompsonがテレビドラマのLaw and Orderで「正統派の演技(very authentic)」を見せていることを引き合いに、「ブレアもいけるんでは?」と発言した、というような記事。
しかしよく読むと、スポーツ新聞ちっくだわね、この見出し。
ブレアがムービースターにというのは冒頭の2パラだけで、あとはLaw and Orderの話と、アメリカの政治と一般大衆についての話と、新作映画についての話。
記事を見る限り、エミリオ・エステベスの発言内容は「ブレアはフォトジェニックだ」というのと「ブレアがもし映画に出たいと思うなら、映画スターが持ちたいと思うようなルックスをしている(のだからいいんじゃないか)」というのだけのようだ。明らかに雑談、というか会話の潤滑油とかセンス・オヴ・ユーモア、というか新聞記者へのサービスというかネタ提供だ。
確かに、ブレアは演劇的だし、自分がいかにカメラ映えするかを意識することを知っている。(ブレアの映像は、本人が計算したとおりに映っているであろう動画よりも、本人も意識してなさそうな一瞬をとらえたスチールフォトのほうがおもしろかったりする。目の光とかね。)
というわけで、どうしてentertainmentカテじゃなくてpoliticsカテに入っているのか理解しがたい記事だが、最後の1パラ(記者が書いたもの)のトリビアっぷりと唐突さはおもしろい。
Mr Blair is thought to have idolised John F Kennedy during his early years as Labour leader and famously gave close confidant Peter Mandelson the nickname "Bobby".
ところでこの映画、けっこうおもしろそうですね。日本公開はいつかな。。。
http://www.lff.org.uk/films_details.php?FilmID=961
※この記事は
2006年10月28日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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