「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2006年10月28日

「報道の自由」

さっきニュース見てたら、「国境なき記者団」(Reporters sans frontières, 英語でReporters without Borders:RSF)のアンケート調査による世界各国の「報道の自由」ランキングのことをやっていた(27日、News 23)。

アイルランドが1位で英国が27位、というのはその場で覚えたのだが(うーむ、これからはアイルランドのニュースも読むべか?)、ほかもちゃんと見たかったのでネットで検索したら、Wikipediaに上がっていた。
http://en.wikipedia.org/wiki/Reporters_Without_Borders

日本語版のウィキペディアにも上がっている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%A2%83%E3%...

ウィキペディアだと各国の国旗と各国の概要のページへのリンクもあって、眺めているだけでなかなか楽しい。

RSFのこの調査は2002年発表のものが最初である。確か2001年9月11日以降のさまざまな状況の変化についてのある種の危機感から始められた調査だったと思う。英語版Wikipedia記事の末尾には、この2002年から現在までのデータへのリンクがはられている。(日本語版では現状、2005年と2006年のものだけ。)

2002年の調査概要によると:
http://www.rsf.org/article.php3?id_article=4118
This index of press freedom is a portrait of the situation based on events between September 2001 and October 2002 . It does not take account of all human rights violations, only those that affect press freedom.

この調査は2001年9月と2002年10月の間の出来事に基づいて、状況を示すものである。人権蹂躙全般を扱ってはいない。報道の自由についての部分だけである。


調査の主旨について詳細は、
http://www.rsf.org/article.php3?id_article=4118
に書かれている。

最下位は2002年から現在までずっと北朝鮮である。2002年に北朝鮮の次に悪いという評価だった中国は、2005年までにはトルクメニスタン、エリトリア、イランなどを追い抜いて、2006年にはキューバも追い抜いた(というかキューバが落ちたんだと思うが)。

イラクは2002年には全139中130位(その下はヴェトナム、エリトリア、ラオス、キューバ、ブータン、トルクメニスタン、ビルマ/ミャンマー、中国、北朝鮮)、2003年には全166中124位(その下はコートジヴォワール、カザフスタン、赤道ギニア、ソマリアなど。この年から「United States of America (in Iraq)」という項目が。ちなみに135位)、2004年は全167中148位、2005年は全167中157位、2006年は全168中154位。

先日のアンナ・ポリトコフスカヤ殺害事件のときに、いかにジャーナリストへの圧力がひどいかが英米の報道機関でもかなり書かれていたロシアは、121位(2002年)、148位(2003年)、140位(2004年)、138位(2005年)、147位(2006年)。

英国は、21位(2002年)、27位(2003年)、28位(2004年)、24位(2005年)、27位(2006年)。

アイルランドは、6位(2002年)、17位(2003年)、1位(2004年)、1位(2005年)、1位(2006年)。

なお、RSFについては次のような批判や鋭い指摘がある。

WikipediaのCriticismの項:
http://en.wikipedia.org/wiki/Reporters_Without_Borders#Criticisms

Reporters Without Britches
by Carolina Cositore
February 12, 2006
http://www.zmag.org/content/showarticle.cfm?ItemID=9713
タグ:メディア

※この記事は

2006年10月28日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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