さきほど毎日jpをリニューアルしました! mainichi.jp ニュースが読みやすいサイトを目指してデザインを一新し、ソーシャル化プラットフォーム「Gigya」の導入でSNSとの親和性も高めています。引き続きよろしくお願いします!!
— 毎日jp編集部 (@mainichijpedit) April 4, 2012
ようこそここへ 遊ぼうよガラパゴス♪〜〜〜 とものすごく古い流行歌に微妙に古い流行語を組み合わせたくなる心境。
というのは、リニューアルされたという「毎日jp」さんを、わくわくしながら開いてみるとこうだったから:
※以下2点、いずれもキャプチャ時刻は4月5日午前1:25ごろ。
タイミングの問題にしても、クオリティ・ペーパーのサイトのトップニュースがセンバツ、即閉じたくなるレベル…ソマリアで五輪委員会会長が死ぬような爆弾攻撃があった日に。RT @mainichijpedit: さきほど毎日jpをリニューアル mainichi.jp
— nofrills (@nofrills) April 4, 2012
つか、「日本の外」の話はどこー?
一方、隣のタブで見ていた、英国の全国紙、ガーディアンのウェブ版(UK版)は(見るところは「写真の多さ」とか「デザインのかっこよさ」ではないので、その点はよろしく):
ガーディアンも、今日はめちゃくちゃドメスティックなんですわ。画面右のホースで水まいてる写真は「渇水対策のため、個人の庭の散水を禁止」という「社会面」の大きなニュース(実際のお天気は写真とは裏腹に、春の嵐が超悪天候でドカ雪にゲイルだそうですが)。この場所はサッカーの試合がある日はサッカーのテキスト実況へのリンクの指定席で、「企画記事」が来ることもよくある(例えば大作映画公開時には監督やキャストのインタビューの記事がここに来る。音楽のレーベルの買い取りと思われる記事もよく見る。アパレル系ブランドもときどき来るし、Appleの新製品がどうとかいう話もここだった。例のKony 2012の無理やりな記事もここに出てきた)というスペースで、ここにそういう「企画」の記事や、「社会面」ネタ以外のシリアスなニュースが来るのはよほどの大ニュースの場合か、ガーディアンのスクープや総力取材の場合(少し前だけどガイス・アブドゥル・アハドの「シリア潜入ルポ」はここでしたね)。だからここは、レイアウトの見た目ほど重要じゃない。トップニュースは左のほう。
で、トップニュースは議論をかもしている国内法の問題(それでもちょっとやそっとじゃ「政局報道」にならないあたり「政権交代」が当たり前の国のメディアですが)。ほか、国内的に大きな関心を集めている話題が並び(「環境団体に潜入していた警察のスパイ」をめぐる問題、ロンドン市長選挙を前にした2大候補のビーフ)、スポーツではクリケットの国際試合。
でも、ガーディアンには、毎日にない重要な「国際」ニュースが1つ入ってる。ソマリア。
私が見た第一報は、7:34 PM - 4 Apr 12
A female suicide bomber in #Somalia killed several ministers, journalists and officials at the newly reopened national theater. Story TK
— jdavidgoodman (@jdavidgoodman) April 4, 2012
このツイートでは細部が不正確なんだけど、これが「重要なニュース」だということは、このツイートのただならぬ内容からわかるだろう。
で、この間にAPやロイターなどの報道もあったのだが、私がBBCで記事を読んでツイートした時刻が8:11 PM - 4 Apr 12:
BBC News - Explosion at Mogadishu's Somali national theatre bbc.in/HTtKE9 国立劇場での爆発でソマリアのオリンピック委員会のトップとサッカー協会のトップを含む7人が死亡。その場には首相もいた。
— nofrills (@nofrills) April 4, 2012
AP。ソマリアの首都モガディシオで自爆テロ、五輪委会長ら10人死亡。国立劇場再開式典が標的 usat.ly/HJqP1v#.T3wrs_… きのう「落ち着いて来た」というAP電をみたばかりでしたが…。
— 和田浩明/Hiroaki Wada (@spearsden) April 4, 2012
※死者数は情報揺れてました。
ソマリア国立劇場ボム、アッシャバブ犯行声明RT @bilalr: Officials killed in Somalia theatre blast: Al-Shabab rebels claim responsibility for aje.me/Hprnq3
— nofrills (@nofrills) April 4, 2012
※犯行声明についてのTwは、8:25 PM - 4 Apr 12。Biral(アルジャジーラ記者)のが流れてきてすぐにRTしているはず。
このあと確認したとき、BBC Newsのサイトはトップニュースでソマリア国立劇場の爆発のことを伝えていた。今(午前2時過ぎ)にうっかりリロードしたら、もう次の大きなニュースがトップニュースになっているのだが(9-11プロッターの起訴について)、2件目で確認できる。
BBC News - Home via kwout
BBCの記事を読みながらツイートしたもの:
BBC News - Somalia theatre bombing kills top sports officials bbc.in/HTtKE9 ソマリアのボム(自爆)、記事中ほどに現地映像&記者報告。自爆者は女性で妊娠しているように見えた(見せかけていた)。
— nofrills (@nofrills) April 4, 2012
承前、ソマリアのボム。アッシャバブの犯行声明はTwitter上で「爆発物を設置」と述べており、現場にいた首相が報告しているような「自爆」ではない。現場となった国立劇場は90年代初に閉鎖され先月再開したばかり。今日は国営TV開局1周年の式典 bbc.in/HTtKE9
— nofrills (@nofrills) April 4, 2012
(ものすごく頭悪くなった気がするので使いたくないフレーズだが)「海外ニュース」が日本語になるのに時間がかかる、ということは知っている。しかし、第一報があってから6時間も経過している大事件(規模より何より、ボムられた場所がやばすぎる。政府要人が集まっているところに攻撃があったのだから)について1文字も言及のないトップページを、「リニューアルしました」と見せられた日には、タイミングの問題が大きかろうとは思うものの、クオリティ・ペーパーの「質」の違いに、心底絶望的な気分になる。
個々の記者さんたちの記事が、非常に優れたものであることを知っているから、余計に。
※この記事は
2012年04月05日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。