「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2006年10月10日

今日のSteve Bellのカートゥーン:核兵器は屁

Steve Bellの笑いのツボって、いいよね。
http://www.guardian.co.uk/cartoons/stevebell/0,,1891803,00.html





この件については、「アメリカは」とか「中国は」とか「ロシアは」といったことは日本のメディアにあふれているし、「安倍首相は」も同様。

1点、おそらく日本では伝えられていないのではないかという点は、北朝鮮が核兵器を保有した(と思われる)ことで、東アジアで核拡散があるのではないかという懸念が、英語圏では強い、ということだ。これは「偏向した反日的メディアだからそういうことを書くのだ」とかいうことではない。

オーストラリアのnews.com.au(つまり、ルパート・マードックの本拠地だが)は、「北朝鮮が核実験か」の段階(9日の夕方:日本時間)で次のような記事を立てていた。

Test seen pushing Japan down military path
From correspondents in Tokyo
October 09, 2006 03:26pm
http://www.news.com.au/story/0,23599,20548965-1702,00.html

CTBTとかNPTとかのことがほとんど言及されていないこの記事には「うはー」としか言いようがなかったのだが、こういうのは英語でニュースを読んでいると、ときどき目にする類のものだ。(個人的には「英国といえば歴史と伝統のなんちゃら」とか「グルメの国フランス」とかいうような言説と同じようなものだと思っている。)

さっきガーディアンを開いたら、次のような記事が出ていた。

Abe vows Japan will not go nuclear
Justin McCurry in Tokyo
Tuesday October 10, 2006
http://www.guardian.co.uk/japan/story/0,,1891975,00.html
Voices calling for Japan, a signatory to the non-proliferation treaty, to consider the nuclear option grew louder after North Korea test-fired seven ballistic missiles into the Sea of Japan in July.

そーだっけ?(「7月のミサイル発射後に核武装論が高まった」?) っていうかこの記事、voices grew louderとはいうが、そのvoicesとは誰のものかが問題で、後続の部分に中曽根元首相の発言とか安倍首相が首相になるすぐ前の発言が紹介されているのだから、それのことをvoicesと言っているんだと思うけれど、それらは今年の7月に始まったものじゃなかろう。まあ、ああいうことがあったからそういう発言が(改めて)出た、ということではあるかもしれない。

そんなことより、記事の最後のほう。ロンドンのIISSのフェローのコメントが紹介されているのだけれども、結局、「核の傘」そのものは必要ない、という発想はないわけだ。
"Inevitably, the test will spur the view that Japan should consider its own nuclear weapons option," said Mark Fitzpatrick, the senior fellow for non-proliferation at the International Institute for Strategic Studies in London.

"The anti-nuclear sentiment remains deeply entrenched in Japan, however. The desire for a nuclear option will remain a minority opinion as long as the Japanese believe they are covered by America's nuclear umbrella."


その直後、明治大学の国際関係の伊藤剛教授(参照)のコメント:
Go Ito, a professor of international relations at Meiji University in Tokyo, said Japan would require US approval before it could consider a nuclear deterrent.

"Mr Abe probably thinks that, for the moment, it would be more beneficial to Japan to adhere to its three non-nuclear principles, but he is also trying to keep the window open as wide as possible," he said.


あと、日本語の記事では、「おまえがいうな」と強く思ったのが
<北朝鮮核実験>パキスタンが非難

っての。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061010-00000098-mai-int

パキスタン的には、言いたいこととしては「うちのと北朝鮮のとは別の種類の爆弾だ、うちの技術で彼らが作ったわけじゃない」ということらしいですけど。(例のカーン博士の核の人脈の件で。)
タグ:米国 核兵器

※この記事は

2006年10月10日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼















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