「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2012年01月31日

「紛争地」の「リアル」(の断片)

アフガニスタンを「紛争地」と呼ぶのは本当は違うと思うのだが、同時進行で北アイルランドの紛争期のこととかも見ているので用語がぼやーっとしいているのはご容赦願いたい。

外部の者として私たちが何気なく「紛争地」と呼び、そう認識している場所に、存在しているとは思っていなかったものがあることを知らされると、何かほんの少しの真空状態のようなものが、思考の過程に生じる。

「戦車がばりばりと通る道ばたに、きれいに手入れされた花壇がある」とか、「野営する兵士たちが、犬や猫をかわいがっている」とか、「サッカーボールを蹴っている」とかいった光景があった場合を想像すると、わかりやすいかもしれない。ひょっとしたらそういったものに接したときの「意外さ」は、「ちょっとなごんだ」といった言葉で表現されるかもしれない。

あるいは、「西洋化」されているなどと思ってもいないような場所で、非常に「西洋的な何か」を見た場合は……





「まとめ」の中にも書いたが(リンクもつけた)、この建物は、9月にえらい長時間にわたってタリバンのファイターが立てこもった、建築中の高層ビルだと思う。

高層ビルといっても日本の大都市の基準から見れば「普通のビル」だ。しかし周りにそういう建物が皆無のカブールでは、完成前のこの建物は「敵」に「見晴らしの良い、絶好の攻撃拠点」として利用されてしまった。9月のリアルタイムの現地からのツイート(英語を使うジャーナリストたちがほとんど)で、「やっぱりこうなった」というようなため息のようなものがけっこう多かったのが印象に残っている。

リアル。

東京では、車道に車の姿がなくても、横断歩道の信号が赤だったら、人々は立ち止まって待っているのが当たり前だ、とか(ただし地域によっては赤だろうが何だろうが渡る、というところもあるだろう)、そういう「当たり前のリアル」。それが「隙間」のように感じられるとき。

※この記事は

2012年01月31日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 18:30 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック

【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼















×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。