kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2006年10月05日

The IMC 12th Reportについての英国での報道

The Independent Monitoring Commission (IMC) のthe 12th Reportが公表された。
http://www.independentmonitoringcommission.org/
http://www.independentmonitoringcommission.org/publications.cfm?id=44
現物は2番目のURL(id=44)でダウンロードできる(PDF)。

IMCについて基本的なことはwikipediaで確認することができる。端的にいうと、グッドフライデー合意(ベルファスト合意:1998年)後の和平プロセスの中で、英国とアイルランド共和国両政府の取り決めに基づいて設立された組織で、武装勢力(リパブリカン側のもロイヤリスト側のも)の動向を監視する組織である。コミッションは英国、アイルランド両国だけでなく、米国など関係国の、それなりの経歴を有するいわば「大物」で構成されている。
http://en.wikipedia.org/wiki/Independent_Monitoring_Commission

今回公表されたthe 12th Reportは、この1年の間に公表された報告書のなかで最も重要なものと言える。今年11月24日を期限とする北アイルランド・アセンブリー(自治議会)の再始動(=英国による直轄統治の終わり)を確実にするために必要な前提条件が、この報告書において付与されていなければならないためである。むしろ、the 12th Reportの目的は前提条件を付与すること(公的なお墨付きを与えること)にある。ここで大どんでん返しで「IRAはやはり活動している」という報告が出たりしたら大変なことだが、実際にはそうはならなかった。

UKの各メディアはこのレポートについて「IRA (Provisional IRA, PIRA)の活動停止を確認」というように伝えている。つまり、これで和平プロセスは先に進むことができるという話だ。以下、各メディアのトップページのキャプチャ。それぞれお約束の「資料写真」(IRAの壁画)を使っているが、これは「報道」目的ではなく、「何の話であるかを示す」目的である。(「IRAのシンボル」的な画像だからね。)

■BBC NEWS:国際版でIMCレポートがトップニュース。UK版ならこれまでにもあったことだけれども、国際版でIMCレポートがトップ扱いというのは異例だ。たぶん、米国で関心が高い問題であるということが影響しているだろう。
bbctop-niverdict4oct.gif

上記画像内でリンクされている記事は:
'IRA campaign is over' says Blair
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/5407646.stm

Report was what governments wanted
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/5406342.stm

Real IRA remains a 'real threat'
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/5405858.stm


・・・以下、他のメディアの報道の模様。


■the Guardian:いつもの調子ですな。
guartop-niverdict4oct.gif

上記画像内でリンクされている記事は:
Blair: Northern Ireland final settlement within reach
http://www.guardian.co.uk/Northern_Ireland/Story/0,,1887436,00.html

The mindset of war remains (CiF: by Máirtín Ó Muilleoir, a former Sinn Fein councillor in Belfast)
http://commentisfree.guardian.co.uk/mairtin_o_muilleoir/2006/10/mairtin_o_muilleoir.html

■the Daily Telegraph:ちょい冷笑的ですな。一応トップとして扱ってはいるけれど「ほんとはこんなネタより重大ニュースがあるんですが」という態度がありありと。保守党の党大会の最中だしね、Daily Torygraphとしてはやはりね。しかし「ベッカム 引退はない」なんてどーでもよさそうだけど、ここはスポーツニュースの固定枠だから。(なお、Murray beaten in TokyoはテニスのAndy Murrayがジャパン・オープンで敗退、という記事。)
telegtop-niverdict4oct.gif
※幅が広すぎるので縮小表示。画像をクリックで原寸表示。

上記画像内でリンクされている記事は:
Blair: Door now open for 'final settlement' in Northern Ireland
http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2006/10/04/uira.xml

■the Times:見た瞬間「こういう扱いか」と笑ってしまった。ただ、日本からのアクセスは自動的にglobal版に回されるはずなので、そのせいもあるかもしれないが。(UK版ではもっと大々的に取り上げられているかも。)個人的にはトップ記事の「イラク警察の死の部隊」のほうが、「ユニオニストは懐疑的」よりも読みたい。
tmestop-niverdict4oct.gif
※幅が広すぎるので縮小表示。画像をクリックで原寸表示。

上記画像内でリンクされている記事は:
Blair presses Paisley to accept Sinn Fein into power-sharing
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,2-2388579,00.html
※HTMLで指定されているページタイトルは、Unionists give mixed response to IRA watchdog report

Analysis: the IRA report will change nothing
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,2-2388675,00.html

Blair backs talks with Eta
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,3-2388281,00.html

1番目と2番目は読まなくてもよさそう(だいたい察しがつく)ので、3番目の、Eta関連の記事だけ読むことにする。これは実際、「ブレアの残り任期」を考えた場合、かなり重要なポイントに関連してくる。詳細はあとで別記事に書く。

■the Independent:
the Independentのトップページ(→魚拓)には、目立たないところにひっそりと「IRAは劇的に変化した」という見出しの記事があるだけだ。しかもこれ、PAの配信記事だし。いくらpro-unionistのthe Independentでも、ここまで「どうでもいい」扱いとは。(^^;) どうせならthe TimesくらいにIRAをdisっていただきたいものである。(<悪趣味。)まあ、逆に見れば「潔い」とも言える。今回こういう結論が出ることはあらかじめわかっていたわけだし、ならばあえて大きく取り上げる必要もない、という態度表明だろう。

■the Belfast Telegraph:北アイルランドの地方紙で、実質、英国のthe Independentと同じ(「中日新聞」と「東京新聞」のような関係)なのだけれど、さすがに充実している。
belteltop-niverdict4oct.gif

上記画像内でリンクされている記事は:
IMC report 'lays basis for final settlement'
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/story.jsp?story=708859

IRA's efforts are praised by watchdog
But IMC report says some Provos are still involved in serious crime
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/story.jsp?story=708848

They have gone away, you know
IMC confirms IRA leadership has 'disbanded military structures'
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/story.jsp?story=708852

Parties agree to postpone any reduction in MLA numbers
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/story.jsp?story=708800

※BelTelの記事は数日で閲覧が有料となります。

■Slugger O'Toole:Mickは保守党党大会の取材に行っていて、この記事はPeteが書いている。11thや10thとの比較。ここまで来る上での流れをつかむにはいい記事。(でもいきなりこれだけを読んでもたぶん何が何やらさっぱり、だと思う。)こういう記事は、そのときそのときの動きを伝えるメジャーなメディアではめったに読めない(まとまった論説記事が出れば別だが)。

12th IMC report published... as November deadline approaches...
http://www.sluggerotoole.com/index.php/weblog/comments/12th_imc_report_published_as_november_deadline_approaches/


■ニーズ別、メディアおすすめ
- がっさりと「国際ニュース」として把握しておきたい→BBC Newsをどうぞ(BBCでも詳しすぎる場合は、Google Newsのようなところで、アメリカでの報道を探してみるとよいと思います)

- 紛争の当事者にとってのこれの意味を知りたい→ベルファスト・テレグラフをどうぞ

- 英国政府としてはこれがどういう話なのかを知りたい→ガーディアンの記事をどうぞ

- ユニオニスト/ロイヤリストにとってはこれがどういう話なのかを知りたい→タイムズをどうぞ(ただしタイムズだけ読んで全体像をつかんだ気になってはいけません)



※この記事は

2006年10月05日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 06:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | todays news from uk/northern ireland | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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