And it's true we are immune
When fact is fiction and TV reality
And today the millions cry
We eat and drink while tomorrow they die
-- U2, Sunday Bloody Sunday
そう、私たちは慣れっこになってしまって、事実はフィクションに、テレビが現実になる。今日、何百万という人たちが泣いている。私たちは楽しくメシを食う。明日、彼らは死ぬ。
1983年にリリースされたアルバムで、U2のBonoがそう歌っていたのは、北アイルランド紛争について――もっと大きくは、アイルランドについてだった。(Sunday Bloody Sundayのテーマというかモチーフは、1972年1月30日のBloody Sunday事件。)
少なくとも1983年の時点でそう言うことができていたBonoが、「記事に登場する人」としてではなく、「記事を編成する人」の立場で、英国の新聞と関わるという話。
U2のボノ、英有力紙の1日編集長に=エイズ禍訴え
【ロンドン13日】人気ロックバンドU2のボーカリスト、ボノが英有力紙インディペンデントの1日編集長を務めることになった。同紙によると、ボノはエイズ対策をはじめとするアフリカの諸問題に焦点を合わせた紙面づくりをするという。
ボノが米慈善家ボビー・シュライバー氏と推進しているエイズ撲滅に向けた「RED運動」の一環で、ボノは16日に編集長席に座る。……
とりあえず、16日のインディペンデント、ウェブ版でも要チェックということで。(肝心のところはウェブでも最初から有料になると思われ。)
※Bono、およびインディペンデントが好きな方は以下は読まないことをお勧めします。ちなみに私のインディペンデントへの見方は「北アイルランド」と彼らの売りである「独自の論調」のバランス(アンバランス)を第一の基準にしてます。
あざといBono@REDとあざといインディペンデント、すごい組み合わせだ。自己陶酔型偽善者と偽善新聞の組み合わせと言ってもいいかも。
もしインディペンデントがSunday Bloody Sundayの歌詞を掲載したら、心の底からどす黒い笑いが噴き出すので、ぜひそうしていただきたい。
ほんとは書きたいことがあるはずなんだけど、アウトプットができない。
※この記事は
2006年05月13日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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