kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2006年05月16日

the wrong "Guy"続報――「IT専門家」人違い事件@BBC

おお、何か全容が見えてきたぞ。

昨日の時点では、書かれていることがメディアによって微妙に違っていて、全容の把握に困難を極めざるを得ない状態であったBBCのthe wrong "Guy"事件だが、今日、本物のGuyさんとBBCによる説明が上がった。

Guy Kewneyさんのウェブログ:
That "Guy" - he really is a Guy, and not a cab driver, either!
http://www.newswireless.net/index.cfm/article/2708

BBC:
BBC News 'wrong Guy' is revealed
http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/4774429.stm

日本語で@X51.ORGさん:
タクシー運転手がコンピューター専門家と間違われて生放送に出演 → 何となく音楽ダウンロードの未来を語る(「後日談」あり)
http://x51.org/x/06/05/1656.php

まず、いきなりニュースのスタジオでインタビューを受けたあのフランス語訛りの「Guy Kewneyさん」は、メディアで報じられていたような「タクシー運転手」ではなかった。(「タクシー運転手 cab driver」という話がどこから出てきたのか、とても興味がある。類型化の力だと思うんだけど。)

あの「Guy Kewneyさん」は、名前をGuy Gomaさんといい、コンゴ出身で、大学で経済学・経営学を修めていて、BBCのIT技術職の求人に応募したために、あの日BBCの受付に来ていた。そう、就職の面談――job interviewを受けるために。

たまたま同じ時間帯に、IT専門家のGuy Kewneyさんのinterview出演がブッキングされていた。

つまり、2人ともGuyさんで、2人ともinteriewのためにBBCに来ていた。(英語屋としてはここがおもしろいところ。日本語環境だったら「面接」に来た人と「インタビュー」に来た人を取り違えることは、多分ない。)

Guy Kewneyさんを迎えに受付まで来たプロデューサーは、受付の係に「Guy Kewneyさんは?」と尋ねた。受付の係はGuyはGuyでもGuy Gomaさんの方向を指し示した。

Guy Gomaさんはジョブ・インタビューを控えて相当テンパってたのかもしれないが、プロデューサーに「Guy Kewneyさんですか?」と訊かれて「はい」と答えた。そして「こちらへ」と言われるまま、スタジオへ向かった。

本物を受付に残して。。。

本物のブログによると、受付に残された本物は、時間になってもスタジオから迎えが来ないのを不審に思ったが、尋ねても「すぐに参りますので」という答えが返ってくるばかり。(あはは、モンティ・パイソンだ。)

そしてテレビの画面に自分の名前と見知らぬ男が映るのを見て、最初は愉快がっていた(本物のブログによると、hilariousだそうで)。しかし、インタビューを受けているのがApple対Appleの件について何も知らない人物であることがはっきりわかると、「このまま放置しておくとまずい、私がこの件について何もわかってないと思われる」とあせった。そこでやっとスタジオマネージャーをつかまえて、何が起きているのかを把握したという。つまり・・・

スタジオマネージャーは出演者控え室ではなく受付に、Guy Kewneyさんが到着しているかどうかを確認してしまった(間違いの第一段階)。Guy Gomaさんが来ていた受付は「はい」と答えた(間違いの第二段階)。

それから、本物のブログによるとはっきりしたことはわからないようだが(これは時間が経過しても明らかにされない性質の話だが)、Guy Gomaさんは名前入りのセキュリティ・パスを受け取った(間違いの第三段階)。

ジョブ・インタビューを受ける予定のGuy Gomaさんが、ここで「さすがBBCはセキュリティが厳しいな」と思い、「これはセキュリティ意識のチェックなのだ」と思い込んで、何となく場に合わせるように対応してしまったとしても、不思議ではない。彼の応募する職はデータを扱う部門だったのだから。

スタジオマネージャーはそのとき、何か変だとは思っていたらしい。本物に対して、マネージャーは次のように語っている。

「以前ウェブサイトでお写真を拝見しておりましたので、別人ではないかと思いはしたのですが、あの人に『あなたはだれですか』と訊くと『ガイ・キューニーです』というんですね。『本当にガイ・キューニーさんですか』と訊いたのですが、やはり、そうですよという。で、受付に改めて確認したんでうが、やはりそうですという返事でして。」

という次第で、成り行きで「ガイ・キューニー」さんになってしまったガイ・ゴーマさんはスタジオに連れて行かれ、カメラの前に座った。

痩せ型の白人男性と、小太りの黒人男性が入れ替わるというおかしなミステリーは、こうして起きた。要するに、「その人物がセキュリティパスを持っていた」ことが決定的だったわけだ。

という次第で、実はあまり笑えない話なのかもしれないのだけど、現象として現れたあれこれはあまりに可笑しい。

そのときの映像:
http://img.dailymail.co.uk/video/cabbie.wmv
※WMPがない人はYouTubeでどうぞ

特にインタビュアーの"A big surprise, yes, yes"という受け(0:27あたり)と、"Exactly"の瞬間(1:07)は爆笑ものだ。

さらに笑えるのが、Wikipediaは相変わらず早いという事実。Wikipediaにはこの「インタビュー」のトランスクリプトもある。

ちなみにGuy Gomaさんが応募していた職をゲットしたのかどうかはわかっていない。(明らかにされないと思う。)

Guy Gomaさん的には、いきなりスタジオで「インタビュー」というのも、とっさの事態にいかに対応できるかのチェック(initiation prank)だと判断していたようだ。それはそれで合理的なような気がする。(ただし決定的に何かが噛み合っていないんだけど。)

本物のブログによると、BBC関係者は本物に対し、「ゴーマさんは、専門分野のことを何も聞かれないので、ちょっとむっとしていた」と語っているという。

またBBC記事によると、ゴーマさんは、またテレビに出演する機会があれば喜んでお受けします、何でもお答えします(happy to speak about any situation)、しかし次回は準備させていただきたい、と述べているとのこと。

いずれにしても、ガイ・ゴーマさん、がんばれ。私はあなたの"Exactly"を忘れない。(「英語での会話で初めてExactlyと言えたあの日の自分」が思い出される。。。)

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関連記事
That gurning idiot on TV turned out to be me
Tim Dowling
Tuesday May 16, 2006
http://www.guardian.co.uk/g2/story/0,,1775739,00.html

あと、スラオさん、「メークされるから気がつきそうなものじゃない?」というコメントに対し、「出たことあるんですが、BBC News24はメークありません」とレスがついたり、細かくておもしろいです。

あと、ガイ・ゴーマさんはITの仕事をゲットできそうだとのこと(スラオさんのコメント欄より)。よかったです。
投稿者: nofrills at 2006 年 05 月 18 日 23:24:27

※この記事は

2006年05月16日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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