kafranbel-aug2011.jpgシリア緊急募金、およびそのための情報源
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所)
WFP (国連・世界食糧計画)
MSF (国境なき医師団)
認定NPO法人 難民支援協会

……ほか、sskjzさん作成の「まとめ」も参照

お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


2006年06月07日

「組織犯罪」の再定義とnational securityと。

日本のいわゆる「共謀罪」はとりあえずラインの外にクリアという状況のようだが、これと関連するんだかしないんだか、あたしゃ専門家でもなんでもないのでわからないけれども、英国でも昨年Serious Organised Crime and Police Act (SOCPA) という法律が整備されている。

この法律についてはパーラメント・スクエア(国会議事堂の向かい)で、イラクについて「経済制裁」のころから抗議の泊り込み&プラカード展示をしてきた男性をことさらに標的にしているという点で大手メディアでも個人ベースのメディアでも注目され、Wikipediaでもその点が重視された記述になっているのだけど、んー。実はそれは全体のごく一部で、SOCPAっていう法律の本質は、「組織犯罪」の再定義にあるんではないかと思えるんだけど。

……ということをそのうち書きたいと思っているというだけのメモ。どっかに書いておかないと永遠に下書きのままだろうから。(とはいえ、メモとして書いておいて放置している例が、これまでここでどれほどあっただろう。)

んで、こういうことについては「平和ボケ」などいかなる意味でも絶対にしているはずのないNI筋からの意見に圧倒的に見るべきものがあるはずなのだけど、SOCPAの法執行機関であるSOCA(「英国版FBI」として日本でもニュース記事になった)と、警察(NIの場合はPSNI=旧RUC)と、MI5およびMI6の関係が私にまったくわかっていないので、断片があったとしても、それは断片のままつながらない。というか、最近基本のスラオさんですらほとんどチェックできてない。たまにチラ見してるだけで。

ご閲覧の方で何かこれということがあれば、ソースを示した上でコメント欄によろしくです。

というわけで関連するのかしないのか、ほとんどわからないのですが、NIのニュース。

あんまりよく意味がわからないのだけど、それはないだろうという話。

MI5 transfer 'cause for concern'
Last Updated: Tuesday, 6 June 2006, 17:43 GMT 18:43 UK
http://news.bbc.co.uk/1/hi/northern_ireland/5050002.stm

The transfer of responsibility for matters of national security from the police to MI5 is a cause for concern, a policing watchdog has said.


つまり、(北アイルランドから発する)national securityに関わる事柄については、警察ではなく、MI5(軍の情報組織)に任せるようにするという方針がある。それについて警察ウォッチドッグが懸念を示している。

この前提(「〜という方針がある」)ということがあまりよくわからなくて、過去記事を参照。今年の2月に「MI5がCo Downに移る」という記事が出てて、その記事の中に書かれていた。

MI5 set for move to new NI base
Last Updated: Tuesday, 14 February 2006, 19:51 GMT
http://news.bbc.co.uk/1/hi/northern_ireland/4713790.stm

MI5 is due to take over the lead role in intelligence involving national security by the end of 2007.

In future, while police handlers will continue to work with individual agents they will, in some cases, report back to MI5.

During the Troubles, MI5 officers were based at Stormont Castle - their shift of premises coincides with a shift of role.

BBC NI political editor Mark Devenport said: "From the end of 2007, they will take the lead on intelligence involving national security.

"That means MI5 will take a strategic role in countering republicans thought to represent a threat to the state - the police will continue to be in charge of agents within loyalism and intelligence related to ordinary crime."


つまりこれは、「通常の犯罪」(殺人、強盗、窃盗など)と、「国家への脅威」すなわち「テロリズム」を、担当する窓口というか組織から分ける、ということだ。

分けられるものなんだろうか。

確かに、例えば「政治的動機でターゲットを決めた銃撃」(つい先日UVFの幹部がいきなり撃たれたようなケース)と、「アジア人襲撃」とは、明確に区別することが可能だろう。けれども、麻薬を密売して(=犯罪)手に入れた資金を洗浄(=テロリズム)、という場合にはどうなるんだろう。

もう一度、6月の記事から:
The decision means that from next summer, MI5 will gather intelligence on terrorist groups and their activities, while the police will gather criminal intelligence.

The oversight commissioner highlights the fact that it is sometimes difficult to tell the difference between terrorist and criminal activities, and warns that the change must not prevent the police from investigating organised crime.


BBCの人もけっこう強く書いてる。というか、organised crime(組織犯罪)って、IMCレポートで頻出じゃん。「IRAはorganised crimeに関わっている」とか「UDAはorganised crimeに関わっている」とか「UVFはorganised crimeに深く関わっている」とか。なのに、例えばUDAの「テロ」活動はMI5で、「組織犯罪」活動は警察、なんて分けられるんだろうか。

同じことをぐるぐる書きそうなのでここでストップ。

ともかく、「組織犯罪」という、一見自明に見える語(語句)について「わかっている」という意識が盲点になりそうな気がしなくもないこのケース。

あと、この記事でさらっと流されている重要な点。
The oversight commissioner also expressed concern about the failure to provide a new police training college, five years after the government gave a commitment to do so.


政府(ウエストミンスター)が「必ずやる」と言って5年経過しているのに、警察訓練学校の新設が実現していない。

……(^^;)

「イラクの治安回復は一向に進みません」っていうニュースの決まり文句は、その後に「ただ英国内でも5年かけても進みません」と補うべきかも。(^^;)

そういえば、バスラに行った元PSNI総監(国際的には「セクタリアン・ディヴァイドを経験し克服した」人とされていた、笑止)はどうなったんだべ。

※この記事は

2006年06月07日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 07:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | todays news from uk/northern ireland | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

この記事へのトラックバック





【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

……全文を読む
▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼