「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2012年01月07日

In your head, in your head, they're still fighting...

他に書こうとしていたことがあったのだが、またこの曲を聞くことになったので。


※映像は2007年、メキシコでのライヴ。英語圏じゃないけど観客がサビじゃないところでも歌ってる。この曲のライヴのビデオでは、パリであれチリであれ、観客がよく歌っている。 (90年代だと思うが、ロンドンでのこのライヴでは誰も歌っていない。リリース後すぐに「合唱ソング」になったわけではないのだろう。)

日本での「松の内」と同様に、英国&アイルランドには「クリスマス・シーズン明け」がある。たしか生まれた赤ん坊は神の子であると大工夫婦が知った日がそれで、1月の6日だそうだ。クリスマスの飾りつけはこの日までに片付けないと、幸運が逃げていってしまうらしい。

そういう「おとそ気分の終わりの日」にこんなニュースだ。

Dissident republicans target soldier in car bomb in north Belfast
6 January 2012 Last updated at 12:46 GMT
http://www.bbc.co.uk/news/uk-northern-ireland-16437834

ベルファストでまた、車に爆弾が仕掛けられているのが発見された。(超超超超超強硬ナフィジカル・フォース主義の爆弾魔、ONHがそっこーで犯行を認めたらしいが。)

今度のボムの標的は英軍兵士だ。しかしその兵士は北アイルランドの人ではない。「本土」の人だ。

ベルテレ:
http://www.belfasttelegraph.co.uk/news/local-national/northern-ireland/car-bomb-escape-soldier-lucky-16100079.html
The soldier from Britain had been visiting a girlfriend when dissident republicans opposed to the peace process opened the door of his UK-registered Vauxhall Astra and slipped the device beneath the seat.


ガーディアン:
http://www.guardian.co.uk/uk/2012/jan/06/bomb-found-soldiers-car-belfast
In 2010 the dissident republican terror group Óglaigh na hÉireann placed a similar device in a car belonging to an army officer outside a property in the mainly loyalist east Belfast. No one was injured when the bomb exploded but that attack and this more recent one in north Belfast suggests that republican dissidents in the city have gathered intelligence on a number of members of the army whom they are trying to assassinate.


今回は爆発前に発見され、処理されたが、もし昨年4月の警官ローナン・カーさんのように、その兵士が車に爆発物が仕掛けられていることに気づかず車を走らせていたら、いわゆる「最悪の結果」かそれよりひどいことになっていたかもしれないし、さらにその結果、いわゆる「和平プロセスを妨害する」ようなことになっていたかもしれない。

UTV:
Friday, 06 January 2012
'Lucky' soldier spotted dissident bomb
http://www.u.tv/News/Lucky-soldier-spotted-dissident-bomb/b292846e-89bf-40c0-9184-638808802d7e
In a statement, Óglaigh na hÉireann said the bomb was placed under the driver's seat in the vehicle and was connected to the seat buckle.

"Belfast Brigade Óglaigh na hÉireann claim responsibility for the bomb attack on a serving British Soldier in Ligoneil", the statement reads.

"Our Volunteers got inside the car and placed the explosive device under the seat with a trap wire running to the seat buckle," the statement added.


BBCによると:
http://www.bbc.co.uk/news/uk-northern-ireland-16437834
「暗殺」の標的となった英軍兵士はスコットランドの人で、爆弾を仕掛けられた車は、水曜日の夜にベルファスト北部で複数のパーティを回った(人々を送迎した)。その途中で何度か、ドアがロックされていない状態になっていたと考えられる。爆弾が仕込まれたのは、持ち主(英軍兵士)がガールフレンドの家の前に車を置いてあったとき。どうもそれがナショナリストの地区での出来事のようで、兵士は自分の職業を地域の人たちに話していた。

それ自体、「紛争」の時代には考えられなかったことで、それができているということ自体はすばらしいことなのだけど……。

この兵士は自分の身の安全について注意を怠ったとのことで、懲戒処分をうけるかもしれない。

※この記事は

2012年01月07日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼