「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

◆知らない人に気軽に話しかけることのできる場で、知らない人から話しかけられたときに応答することをやめました。また、知らない人から話しかけられているかもしれない場所をチェックすることもやめました。あなたの主張は、私を巻き込まずに、あなたがやってください。

【お知らせ】本ブログは、はてなブックマークの「ブ コメ一覧」とやらについては、こういう経緯で非表示にしています。(こういうエントリをアップしてあってもなお「ブ コメ非表示」についてうるさいので、ちょい目立つようにしておきますが、当方のことは「揉め事」に巻き込まないでください。また、言うまでもないことですが、当方がブ コメ一覧を非表示に設定することは、あなたの言論の自由をおかすものではありません。)

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2011年12月02日

British Newspaper Archive がすごい。300年分の歴史!

既に日本語圏でも大きな話題だが、英国の過去300年分の新聞のスキャンが、一般人にも利用可能な形で、オンラインで公開された。ブリティッシュ・ライブラリーの仕事。(「英国」が「ブランド」であり続けているのは、こういう「一貫性」を保つ努力をしているからだと思う。一過性の「クールなんとか」ゆえではない。)

http://www.britishnewspaperarchive.co.uk/

利用は基本的に有料。検索だけは無料でできるが、検索して出てきた結果の閲覧は有料登録が必要。料金の一覧はこちら。「2日間有効の500クレジットが£6.95」、「30日間有効の3000クレジットが£29.95」、「無制限12ヶ月(365日)のサブスクリプションで£79.95」の3コースから選べる。つまり、短期集中型でがーっと調べ物、などの場合には、£7もかけずに利用できる。(これは、最近のレートで換算すると850円から900円弱になるが、現地ではそこそこ安めのお昼ご飯代の感覚。)

検索対象となるのは全国紙から地方紙まで。(←ここがすごい。)

登録に必要な情報は、ファーストネーム、ラストネームと居住国、メールアドレスとパスワードで、あとは「お知らせメールを受け取りますか」と「利用規約に同意しますか」のチェックボックスが用意されている。決済は、日本から利用する場合はクレジットカード(Visa, Master, Amex)だ。登録するとアカウントが作成され、自分の検索の履歴などを蓄積できるようだ。

……というわけで、いやあ、これでオスカー・ワイルドの裁判のこととか調べるとすごそうですね。この裁判は、相手方の弁護士が北アイルランド的にすごい人物で……ワイルドはアングロ・アイリッシュ(プロテスタント)なのだけど、お母さんが激烈なナショナリストで、オスカー本人も社会主義者でナショナリストの立場。そういう観点から見ると、単なる「同性愛スキャンダル」ではないんですよ。(なお、パリのペールラシェーズのワイルドのお墓はきれいに修復されたそうです。)

などとワクテカしつつ、しばらくは時間が取れないので無理。とりあえず試しに、home ruleで検索してみたら、えらい細かいのが出てきた、という画面。



なお、British Newspaper ArchiveはTwitterもやってます。これが猛烈におもしろそう……
http://twitter.com/#!/BNArchive

ツイートの一例:




英国の新聞のでっかいデータベースとしては、The Timesのものがあったが、同紙がpaywallの向こうに行ってしまった現在は利用できない。記録として、公開当時の当ブログ記事を。

2008年06月26日 the Timesの紙面アーカイヴがすごすぎる件。
http://nofrills.seesaa.net/article/101614612.html

あと、こういう使い方もしてたという記事。

2009年07月30日 タイムズのオンライン・アーカイヴで見る、1979年の革命前夜
http://nofrills.seesaa.net/article/124603247.html

※この記事は

2011年12月02日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


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【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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▼当ブログで参照・言及するなどした書籍・映画などから▼















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