2011年09月20日 busbylab.comなるサイトからたどってみたら、「パーキンソン病と幹細胞」(?)に行き着いた。
http://nofrills.seesaa.net/article/226758902.html
2011年09月23日 busbylab.comなるサイトについてのアップデート
http://nofrills.seesaa.net/article/227232604.html
2011年09月28日 「バズビー基金 (CBFCF)」についての調べ物まとめ (9/18〜28)
http://matome.naver.jp/odai/2131715965328992001
その後も、この「バズビー基金 (CBFCF)」などについてはいろいろ調べ物がなされ、オンラインで書かれているが、私個人はさほど積極的にはフォローしていない。継続的に調べ物をしてアップデートされているブログが、「忘却からの帰還」さんと「FEDisのニコニコ日記」さんだ。どちらも、ブログの運営者さんがTwitterも併用しておられるので、関心のある方はフォローを(「ブログ更新しました」も流れてくる)。
さて、今日、「FEDisのニコニコ日記」さんで注意喚起が出ていたので、それを伝言しておきたい。Twitter用語でいうところの「拡散」だ。
バズビーサプリを調べてみよう(思いがけないオマケ付きw)
2011-11-12
http://ameblo.jp/fedis/entry-11075884328.html
「バズビーサプリ」とは、一連の「バズビー・ラボ」への注目を引き起こした「バズビー公認サプリ」のことだ。で、このサプリを販売してるサイトの登録情報とかはこれまで私も調べ物して書いているのだが、今はそれは流してよい。
問題は、このサプリの中身だ。
なお、私自身は普段から「サプリ」にはほとんど関心がない。肌荒れ対策のビタミン剤やビタミンCの顆粒くらいはうちにもあるが、「サプリで健康に」などの方面にはまったく関心がない。そのため、サプリの原料とか成分のことはほとんど知らない。なので、FEDisさんのブログから読み取れてしかるべきことが、私には読み取れないケースもあるかもしれない。ともあれ、私が素直に読んで、この「バズビーサプリ」について気になったので、伝言はしておきたい。
FEDisさんのブログから:
4u-detox【引用者注:サプリの販売サイト】によると・・・乳酸カルシウム 800 mg
酸化マグネシウム 300 mg
セレン酸ナトリウム 50μg
モリブデン酸ナトリウム 25μg
セルロースなど
この成分を見ていくと、まず乳酸カルシウム・・・まぁ、これはいろんなモノに含まれていますし、食品衛生法の指定添加物にも指定されています。(265番)
次の酸化マグネシウムは・・・実は薬事法の医薬品として日本薬局方に記載の医薬品に指定されています。
第十五改正 日本薬局方
酸化マグネシウム300mgというのは、単品で薬剤として販売されており、国内では例えば、
マグラックス錠300mg
効能は・・・要は下剤ですね。
……
ここまでは、まぁ日本の法律では問題がないようです。
しかし、次のセレン酸ナトリウムですが・・・
これは 毒物及び劇物取締法 で規定されている毒物に該当します。
「毒物及び劇物取締法で規定されている毒物に該当」の詳細については、FEDisさんのブログを読んでいただきたい。
いずれにせよ、「消費者」の立場として知っておくべきことは:
(日本では法的に)セレンもモリブデンも食品添加物として認められていません。
ですので、サプリメントとして国内に流通させる場合、厚生労働省の審査が必要になります。
重要なのは「届出」ではなく「審査」という点(この意味がわからない人は消費者センターなどに問い合わせてください)。
さらにFEDisさんは次のように注意喚起しておられる。
もし、この記事をお読みの方で、既にバズビーサプリや「粘土」タブレットをご購入された方がいらっしゃいましたら、是非、厚生労働省にお問い合わせ下さい!厚生労働省 医薬食品局 審査管理課 化学物質安全対策室
〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2
電話(代表):03-5253-1111(内線:2425) 直通番号:03-3595-2298
また、これから輸入しようと考えていらっしゃる方は、税関で止められる可能性がありますので、事前に最寄りの税関相談官にご相談される方がよろしいかと思います。
以上、クリス・バズビーさんの主張を信じるか信じないかには関係なく、日本の食品・薬品に関する法律の取り決め上、注意が必要であるということですので、どなた様もご注意を。
FEDisさんは12日、「ブログ主の経歴や考え方などなど」というエントリを立てておられるので、どういう知識と経験がベースにある人が調べて書いているのかを知りたい方は、そちらをご参照のほど。
http://ameblo.jp/fedis/entry-11069051573.html
私個人は、FEDisさんの「専門知識」は持ち合わせていない(ジャンルがかぶっていない)けれども、お書きになっていることを読んで解釈する程度の知識はある(一般常識として)、という立場である。
で、上記エントリで、「原発事故について」のセクションにある「結局、隠そうとしたところで、放射線なんてものは誰かに見つかるのです。子供のウソじゃないんですから、あとでバレて問題になるようなことはしませんよ・・・」は、本気でおっしゃっているのなら、あまりにもナイーヴに過ぎると思う。(「ナイーヴ」という言葉が悪ければ、「専門家の常識」を超えた部分への想像力が足りていないというか……後述。)
例えば、最近のオリンパスのごたごたを見ればわかるだろうが、維持すべき組織がある場合、「あとでバレて問題になるようなこと」がなされたときは(オリンパスの場合は「飛ばし」)、それを隠蔽する嘘が重ねられるのが常だ、と考えた方がいい。そしてその「嘘」が20年にわたって隠蔽される。常に外部の目に晒されているはずの上場企業でも、現実に、そういうことが起きていた。
むろん、最近連続して見つかった「民家のラジウム」のような、管理などほとんどされていなかった時代の遺物が、何十年もただ見過ごされてきたような事例もある。このような誰も管理者のいないような事例を、管理者のいるケースと同一視することはできないが、「どんなことがありうるか」という点で、「わかりやすい」分、人の記憶に残りやすい。
別の事例では、イングランドのセラフィールドの事故対応。ウィキペディア日本語版の記述も非常によくないのだが(マクミラン政権が極秘にしていたのは何なのかがわからない)、そのままコピペしておく(興味ある方は英語版で読んでください):
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89
1957年10月10日、ウィンズケール火災事故が起きる。……16時間燃え続け、多量の放射性物質を外部に放出した。避難命令が出なかったため、地元住民は一生許容線量の10倍の放射線を受け[要出典]、数十人がその後、白血病で死亡した。現在の所、白血病発生率は全国平均の3倍である。当時のマクミラン政権が極秘にしていたが、30年後に公開された。……
さらに、JCOの東海村臨界事故での「バケツにウラン」のようなことも、現実にあったのである。
こういうことはいろいろな分野で、これまでに、何度も何度もあった。それゆえに、人々は「公式発表(と一般化されたもの)が信じられない」状態に陥っている。それを食い物にするR氏のような連中もわいている。それが現在の一般的な前提だろう。
その「出発点」が共有できない限り、「彼らは実態がないのに恐れている」対「彼らは危険を隠蔽しようとしている」という、生産性のない対立と争いが続くんじゃないかと思う。
「後述」の件。私の専門分野でも、かなりとんでもないことがある。例え話だが、There is a cottage beside the lake. の文で a cottage は何であるか、というとき、これが「文の主語」であることはうちらの間では「常識」である。
しかし「主語」などの文法用語を使わずに解説している教科書で勉強している生徒が「この文の構造を教えてください」と質問したとき、十分な知識のない教え手が、「この文は主語はThereで、a cottageは補語だね」と言う、ということは十二分にありうる。(もちろん、この説明はデタラメである。)
さらには、極端なケースだが、「動詞の直後にある名詞を目的語という」という大雑把な定義に則り、「be動詞の直後にあるので」という理由で、a cottageを「目的語」と書く人もいる。(多少でも英語の文法の知識がある人は、「どうしてbe動詞が目的語をとるのか」と、小一時間説教……する前に気絶するだろうが。)
「常識」で判断できる人には、こういうことが想定できない。「ネット時代の情報のフラット化」etc etcでの最大の問題はこの点である。最低限の知識のある専門家には対応できないところで、専門家の想定しないような「問題」が生じる、という点。
誰が There is a cottage ... の cottage を「目的語」と説明した「英語学習メルマガ」の間違いを正すことができるか、ということ。
(99年ごろ、「留学して英語が話せるようになりました♪」的な人のやってるメルマガに「一応」と登録してみたら、内容がほんとにこんな感じで、「その説明、間違ってますよ」とソースつけて指摘したら、「文法至上主義」、「だから日本人は英語ができない」と逆恨みされたことがある。「文法がわかってなくても英語が話せる」ことと、「文法がわかってないけど文法解説する」ことは別なんだけど、ということすらわからない人がいるというのはショッキングだった。)
※この記事は
2011年11月12日
にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。
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